【2021-22】ラ・リーガで注目すべき各クラブの若手20選

8月13日(金)に開幕を迎える2021-22シーズンのラ・リーガ(スペイン1部)。いわゆる注目の若手にペドリやアンス・ファティ、ロドリゴといった既に世界的な知名度を誇る選手を紹介するのは無難すぎて面白みに欠けるかと思いましたので、個人的にブレイクの可能性を秘めた市場価値が1000万€以下の選手を中心に選出いたしました。各クラブから1名ずつを選出、計20選手の紹介となります。

アトレティコ・マドリード

ハビエル・セラーノ(18歳)市場価値:未設定

7シーズンぶりの優勝を果たしたアトレティコ・マドリード。当然だが若手の介入が難しいクラブであるため、有望なカンテラーノも期限付き移籍で実力を蓄えることも多いが、そんな中でトップデビューの可能性を感じさせるのがリザーブチームに定着しつつあるハビエル・セラーノだ。ピボーテ(アンカー)の役割を担っており、シメオネを彷彿とさせる熱い闘志はプレシーズンキャンプでも評価されているため、将来的にアトレティコ・マドリードのサッカーを体現する姿も見られることだろう。

レアル・マドリード

ミゲル・グティエレス(20歳)市場価値:500万€

ロドリゴ、レイニエル、ヴィニシウスJrといった国内外から多くの若手タレントを獲得するレアル・マドリードにおいても、ラ・ファブリカ(レアル・マドリードの下部組織)からの台頭は期待されている。そこで注目を集めているのが左サイドバックのミゲル・グティエレスだ。2020/21シーズンの最終盤にはトップチームのディフェンスラインに離脱者が相次いだことでトップデビューを飾ると、出場した6試合ではポテンシャルを感じさせるパフォーマンスで評価を得ているため、新たなシーズンでもチャンスは巡ってくるだろう。また、必要に応じてセンターバックもこなせるユーティリティ性を持っているのも大きい。

バルセロナ

ユスフ・デミル(18歳)市場価値:800万€

アンス・ファティ、ペドリとシーズンが始まるごとに新たな才能がブレイクしているバルセロナだが、今季の最重要テーマはリオネル・メッシの退団に伴う戦力の低下だろう。もちろん、メッシのような偉大なる選手の比較対象としては適していないが、新たな才能として注目が集まるのがラピド・ウィーンからの期限付き移籍で加入しているユスフ・デミルだ。バルセロナBを主戦場とする予定ながらも、プレシーズンでのアピールからトップチームに定着する可能性もあるため、もしかするとだろう。オーストリア・ブンデスリーガでは既に30試合以上に出場経験を積んでいることからも、トップカテゴリの空気には慣れている。

セビージャ

イヴァン・ロメロ(20歳)市場価値:50万€

2020/21シーズンはセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)で23試合12得点を記録したストライカーは、新たなプレシーズンキャンプではチーム内のトップスコアラーとしてロペテギにもアピールするなど、トップデビューに向けた準備は順調な進捗となっている。ルーク・デ・ヨングのPSVへの移籍も近づいているなかで、彼が出場機会を多く得るための下地は整いつつあるのは彼にとっての好材料だ。

ソシエダ

ロベルト・ロペス(21歳)市場価値:800万€

2020/21シーズンには開幕節で初ゴールを記録した逸材は、新たなシーズンでは本格的に市場価値を高めることになるだろう。トップ下を主戦場とする古典的なクラッキと称される彼は、ジネディーヌ・ジダンを彷彿とさせ、オヤルサバル、スベルディア、スビメンディ、バレネチェアの流れに続くことは必然的だ。

ベティス

ロベルト・ゴンサレス(20歳)市場価値:150万€

『ロベル(Rober)』で登録されている小柄なアタッカーは、2020/21シーズンで期限付き移籍で加入したラス・パルマスでブレイクし、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)で30試合8得点4アシストを記録した。その勢いを復帰したベティスのトップチームでも持続できるかに注目が集まっているため、ペレグリーニのもとで才能を開花させることだろう。

ビジャレアル

ニキータ・ヨシフォフ(20歳)市場価値:25万€

昨季はヨーロッパリーグでの優勝やジェレミ・ピノのブレイクがあったビジャレアル。そんなジェレミ・ピノとここに来て左ウィングのポジション争いをする可能性があるのが、今季よりカザンカ・モスクワ(ロシア3部)より加入したニキータ・ヨシフォフだ。彼は当初、ビジャレアルBの登録選手として移籍しているが、プレシーズンではトップチームに混じって印象的な活躍を見せており、トップチームでも適応できることを証明している。サプライズでブレイクする可能性もあるのではないか。

セルタ

ミゲル・バエサ(21歳)市場価値:250万€

2020年夏にレアル・マドリードから完全移籍をした彼は、2020/21シーズンにラ・リーガでは22試合に出場。グラナダを相手には初ゴールを記録するなど途中出場からチャンスを演出していた。2年目となる今季は期限付き移籍の可能性があり、指揮官のエドゥアルド・コウデットからの信頼を得るまでには至っていないため、まずは信頼を勝ち取ることから始まるだろう。

グラナダ

アルベルト・ソロ(22歳)市場価値:300万€

レアル・サラゴサの下部組織から飛躍し、2019年夏にはレアル・マドリードに引き抜かれた逸材だが、1年後には退団。そこで加入したのがグラナダCFだ。初めてのヨーロッパリーグ出場でベスト8まで勝ち進んだクラブにおいて、彼はバックアッパーとして昨季は28試合に出場。出場時間は全体で1000分と10試合程度であるが、3得点6アシストと直接結果に結びつくような活躍を見せているため、ケネディやフェデ・ビーゴの退団を上手く自身の出場機会増加に活かすことだろう。

アスレティック

ニコ・ウィリアムズ(19歳)市場価値:150万€

黒豹イニャキ・ウィリアムズの8歳離れた弟である彼は、2020/21シーズンの終盤に兄との共演を果たしている。兄に負けず劣らずのスピードを彼も持っており、トップスピードでのドリブルはアスレティックの武器として注目を集める可能性もあるだろう。既にビルバオ・アスレティック(リザーブ)では中心的な存在であるため、彼が起用されるのはサプライズとは呼ばせない実績だろう。

オサスナ

ハビ・マルティネス(21歳)市場価値:120万€

アスレティックやバイエルン・ミュンヘンで活躍した名選手と同名の彼は、CAオサスナのセカンドチームを蓄えてきた後、昨季はラ・リーガの13試合に出場した。プレシーズンでも高い勝率を誇るチームで重要な立ち位置を築いていることからも、彼が本格的にブレイクする日は近い。

カディス

アルバロ・バスティダ(17歳)市場価値:未設定

中堅~ベテランの選手が大半を占めているカディスにおいて、最終節にデビューを飾ったのが17歳のアルバロ・バスティダ。普段はフベニルA(U19)のプレーヤーであるが、プレシーズンマッチでも起用されるなど、アルバロ・セルベラが目指すサッカーで経験豊富なチームメイトから多くの学びを得るはずだ。

バレンシア

ギオルギ・ママルダシュヴィリ(20歳)市場価値:80万€

ピーター・リムの存在によってお家騒動が目立っているバレンシア。昨季は多くの主力選手が退団を強いられたが、そんな状況でもユヌス・ムサがアメリカ代表まで上り詰めるなど若手のブレイクは見られた。今季は即戦力として見込んでの獲得ではなかった選手がプレシーズンで躍動しており、そのなかでもブレイクの期待が高まるのはディナモ・トビリシからローン加入したギオルギ・ママルダシュヴィリだろう。199cmの巨体を持ったゴールキーパーはジョージア1部での経験を活かしアピールを続けているため、トップチームの正守護神争いにここに来て名乗りを挙げている。

レバンテ

アレハンドロ・センテロ(21歳)市場価値:70万€

レアル・マドリードの下部組織から16歳でレバンテに移った経歴を持っている彼は、セグンダ・ディビシオンBに属するアトレティコ・レバンテ(リザーブ)では主力として活躍した功績により、今季よりトップチームへの昇格が決定。既にラ・リーガではシーズン終盤でのデビューを飾っているが、セルヒオ・レオンのポジション争いは非常に激しいため、異なるポジションでも貢献が必要になるはずだ。

ヘタフェ

ホセ・マシーアス(22歳)市場価値:1000万€

東京オリンピックこそ直前の負傷で離脱したが、メキシコのフル代表でも得点力を発揮しているストライカーが満を持してヨーロッパに上陸した。舞台となるのは同じスペイン語圏のヘタフェCFであり、そこで彼の本格的なブレイクが期待されている。どこからでもシュートを狙い続けるシュートマシンであり、瞬く間にラ・リーガの人気株になる可能性は高いだろう。

アラベス

原大智(22歳)市場価値:120万€

マンチェスター・ユナイテッドからの期限付き移籍が延長されたファクンド・ペリスティリも注目株であるが、日本人としては原大智を推しておこう。アラベスでは過去2シーズンで総得点の半数以上をマークしたルーカス・ペレスとホセルの実績充分なストライカーとのポジション争いが必要となるが、原も191cmの身長だけではなく機敏な動きや優れたテクニックも持っているため、途中出場からでも結果を残せるポテンシャルは充分に兼ね備えている。二人の他にもヨン・グイデッティが控えているが、3人のベテランプレーヤーから学び成長できる環境は大きいだろう。

エルチェ

ジョン・チェタウヤ(20歳)市場価値:未設定

若い選手の介入が難しい中堅以上の選手で固められたエルチェにおいて、将来的にはエルチェの中盤を引き継ぐべき存在となっているのがジョン・チェタウヤ(ジョン・ヌワンコ)だ。昨シーズンには王者アトレティコ・マドリードとの試合でラ・リーガでのデビューを飾っており、プレシーズンではユースプレーヤーで最も出場機会を得ているなど、ナイジェリア系スペイン人の恵まれた体格を武器にエルチェの中盤に君臨する可能性もあるだろう。エルチェでは他にもセサール・モレノやジョニー・アラモ(現在は負傷)も注目株となっている。

エスパニョール

ニコ・メラメド(20歳)市場価値:300万€

セグンダ・ディビシオンを制覇し、1年でラ・リーガに返り咲いたエスパニョール、そんな優勝の立役者となったのがニコ・メラメド、通称『ニコ(Nico)』だ。2部リーグでは33試合6得点4アシストとトップチームで本格的な活躍を見せており、ラ・リーガの舞台でも輝けるかに注目すべきだろう。173cmの小柄なアタッカーであるが、狭いスペースでも快適にプレーできる技術力で相手を翻弄するのが特徴だ。

マジョルカ

ビクトル・モジェホ(20歳)市場価値:300万€

ラ・リーガの最年少出場記録保持者であるルカ・ロメロはイタリアのラツィオに去っているが、マジョルカでも期待が集まっているのがアトレティコ・マドリードから期限付き移籍加入中のビクトル・モジェホだろう。昨季の前半戦ではヘタフェで思うような活躍が残せず、セグンダ・ディビシオンのマジョルカに途中加入で出場機会を求めることになったが、マジョルカでは1部昇格に貢献。アトレティコ・マドリードを離れた武者修行の期間が3シーズン目となった彼にとっては、そろそろラ・リーガで活躍できることを証明する必要があるだろう。

ラージョ・バジェカーノ

ミゲル・モロ(20歳)市場価値:60万€

昨シーズンには開幕5試合のうち、4試合でゴールマウスを守った彼だが、シーズン途中からはストレ・ディミトリエフスキとルカ・ジダンに次ぐ第3GKという立ち位置であった。今季もその序列は変わらないことが予想されているため、いくつかのローンでのオファーが申し出されている状況だ。彼がそのオファーを受けるのかは50%程度の確率であるが、思いがけないタイミングで出場機会を得る可能性もあるため、指揮官のアンドニ・イラオラの下で残るのも一つの選択肢だ。