名前 | エミラン・イルカン(Emirhan Ilkhan) |
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生年月日 | 2004年6月1日 |
国籍/出身 | トルコ(イスタンブール) |
身長 | 175cm |
ポジション | CMF |
所属 | ベシクタシュJK |
※エミルハン・イルハンとも表記される
短期間で才能を証明したベシクタシュの至宝
プレー動画
経歴
■2004-2022年(幼年期~ベシクタシュ)
トルコ共和国を代表する大都市イスタンブールの郊外にあるバイランパシャに住んでいる彼は、歳の離れた兄の影響にてサッカーを始めている。フローリャ1923スポルにプレー後、11歳で名門ベシクタシュJKのセレクションに合格したことで加入した。加入当時は太りすぎであることをコーチに指摘されたという。
13~14歳の頃にはサッカーを辞めたいと思ったこともあったが、自分を取り戻しながらサッカーだけに集中したことで一気に成長速度が加速。2020/21シーズンではベシクタシュU19に昇格しながら即座にチームの主力へと定着しており、COVID-19の影響をクラブ内の育成力で解決を試みていたベシクタシュにおけるエルシン・デスタノール、ルドヴァン・ユルマズなどに次ぐ才能としての期待が寄せられていた。
2021/22シーズンの序盤戦ではU19リーグにて11試合7得点のパフォーマンスを見せると、年末年始ごろから本格的にトップチームに帯同。2022年1月に行われたトルコ・スーパーカップのアンタルヤスポル戦では、後半35分より出場しており、そのままPK戦の末に勝利を収めたことでプロキャリアにおける最初のタイトルを獲得した。
スュペル・リグ(トルコ1部)でのデビュー戦となったチャイクル・リゼスポル戦では初のフル出場と共に初ゴールをいきなり記録。その後もトップチームで出場機会を得られると、リーグの最終盤にかけてはベテランのミラレム・ピャニッチなどを差し置いて出場しており、同ポジション内での負傷者がいたことやタイトルを逃したこともあり、来季に向けた材料として期限付き加入の選手ではなく彼が抜擢された背景もあるだろう。結果的に冬からの昇格であったがトップチームでの11試合に出場している。
代表歴
COVID-19の影響前には15歳でトルコU16の舞台を経験しており、2021年10月にはトルコU18としても活躍。ベシクタシュのトップチームでのパフォーマンスが認められるようになると、2022年6月からはU21欧州選手権予選を戦うトルコU21に活動の場を移すなど評価は高い。
移籍の噂
愛するベシクタシュに貢献したいことを前置きしつつも、将来的には5大リーグでプレーし、チャンピオンズリーグで優勝することを目標として掲げている。2021/22シーズンは欧州の名だたるクラブでプレー経験のあるミラレム・ピャニッチから多くのことを学べたとも語っており、準備は欠かしていない。
2022年6月にはベシクタシュとの契約延長を交わしており、新たな契約期間は2025年6月末となっていることから、1~2年はベシクタシュに残留することだろう。代理人はエネス・ウナルやジェンギズ・ウンデルをクライアントに持つ『FUTUREBALL』が務めている。
プレースタイル
No.8のポジションを得意とする彼だが、起用法はトップ下やウィング、守備的MF、そして先日にはストライカーでもプレーし始めたことを語るなど様々なポジションで試されている。抜群のボールコントロールに加え、相手の重心を逆手に取りながら一気に空いたスペースへ加速するボールの運び方は卓越しており、スュペル・リグの舞台でも臆せずそれらの特徴を発揮する。
また、長短のパスセンスにも優れており、ドリブルと同様にピッチを俯瞰的に見ることができる空間認知能力が高いため、1本のパスからチャンスをクリエイトできる技術は年齢離れしたものがあるだろう。ゴールに近い場所ではより驚異となるため、来季では具体的な結果としてゴールとアシストの両方を量産する可能性を秘めている。かつてはセスク・ファブレガスが好きと語り、現在はイルカイ・ギュンドアンとケビン・デ・ブライネを模範としているようだ。
かつては太り過ぎと指摘されたこともあるように、175cmと平均よりやや下の身長ではあるが物理的なフィジカルポテンシャルはさらに強化できる下地を持っている。前述のボールを運ぶ能力には疑いようのないものを持っているが、時折持ちすぎることや仕掛ける位置には気をつけていく必要もある。