レノン・ミラー

管理人推薦選手紹介
名前レノン・ミラー(Lennon Miller)
生年月日2006年8月25日
国籍/出身スコットランドウィショウ)
身長/体重182cm/72kg
ポジションCMF
所属マザーウェルFC

周囲からの信頼を勝ち取ったマザーウェルの宝石

プレー動画

経歴

■2006-2014年(幼年期)

スコットランドの首都エディンバラから約50kmの距離にあるウィショウという街に彼は誕生している。父親のリー・ミラーはスコティッシュ・プレミアリーグ(スコットランド1部)を中心に活躍していた元スコットランド代表であり、こうした影響を受けながら覚えている記憶のなかではフットボールが日常にあるような環境で育っていたという。

父リーは彼が歩く前からボールを欲しがっていたことを回想しており、1~2歳で小さな柔らかいボールをハーフボレーしていた思い出があるなど、幼い息子が何か特別な才能を持っていることを感じていた。そんな彼は4歳で地域のボーイズクラブで最初のキャリアを歩み始め、6歳の頃にセルティックの練習にも参加していたが楽しむことができなかったという。それでも7歳になったタイミングで隣町のマザーウェルを本拠地とする名門『マザーウェルFC』のアカデミーに入団した。

■2014-2024年(マザーウェル)

入団後は瞬く間に成長を遂げ、10歳で初めて対戦したレンジャーズ戦で挫折を経験するも、13歳になる頃には父が暫定監督として率いていたフォルカークFCの練習に参加するなど若くしてシニア相手の経験を積んでいた。その後、COVID-19の影響を受けながらも2022年6月にわずか15歳でのプロ契約を締結し、新たに始まる2022/23シーズンをスティーブ・ハメルが率いるTOPチームにてプレーすることが決定。そして16歳の誕生日から6日後の2022年8月末には、スコティッシュ・リーグ・カップのラウンド16となるインヴァネスCT(2部所属)戦にて136年間のクラブ史における史上最年少出場を彼は達成している。

 

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スコティッシュ・プレミアリーグの舞台ではベンチを温めるのが常ながらも、2022年12月末のレンジャーズ戦ではリーグデビューも達成。レギュラーシーズンでは2試合(35分)の出場に留まっていたが、残留が確定していたなかで行われた降格プレーオフラウンドのダンディ・ユナイテッド戦では初先発も経験するなど、初年度は5試合(115分)に出場した。続く2023/24シーズンではショーン・ゴスやディーン・コーネリアスの退団もありながら中盤での序列を上げており、スコティッシュ・リーグ・カップでアピールに成功しながら開幕節となるダンディーFC戦ではフル出場で好スタートを切っている。

開幕後に17歳の誕生日を迎えるという若さながらも、リーグ戦では継続的に出場機会を得ることに成功。チームは開幕4試合で3勝1分と上り調子にあると思われたが、第5節以降のリーグ戦で一転して15試合未勝利の状況が続くなかで、彼自身も膝蓋骨骨折によって2023年11月上旬から約3ヶ月間は離脱せざるを得ない状況であった。それでも2024年1月下旬から戦列復帰を果たしてからは再びチームの重要なピースになるなど、スコットランド国内にてその経験を蓄積しているところだ。

代表歴

2021年8月に行われたイングランドU16との試合で世代別代表デビューを飾っており、同年9月からは15歳ながらスコットランドU17に名を連ねている。このため、2大会連続(2022/2023)でU17EUROに出場しており、熾烈な予選ラウンドを勝ち上がることには成功するも両方ともグループステージで敗退という悔しい思いを味わっている。2023年9月にはさらに飛び級でスコットランドU19に招集されるなど期待を寄せられる逸材だ。

移籍の噂

既に国内強豪のセルティックとレンジャーズからは関心を持たれており、元レンジャーズの選手であるデレク・ファーガソンは自身がレンジャーズの採用担当であれば、同じアバディーンのコナー・バロンではなく、レノン・ミラーを推すという熱の入れようだ。その他、イングランドではトッテナム、アストン・ヴィラ、ニューカッスル、ブライトン、ブレントフォード、ウェストハムの名前が挙がっている。それでも、こうした報道の前週にはマザーウェルとの契約を2026年夏まで延長しているため、7歳から所属しているクラブでまだまだ学ぶべきことがあると考えているだろう。また、元選手である父リーの存在も彼のキャリアにおいて有意義な方向に導くことが予想される。

プレースタイル

父は根っからのストライカーであるが、彼自身はセントラルミッドフィールダーを主戦場としている中盤のファイターだ。相手のタッチが乱れるタイミングや鋭い読みによってボールを引っ掛ける能力に長けており、ときにはアグレッシブに深いタックルでボールを刈り取るなど守備的なスキルが光っている。そんな彼のトレードマークとされるのは広い視野とロングレンジのパスにあり、プレッシャーのかかる中盤にて非凡で緻密なボールコントロールで窮地を抜け出しながら、左右のウイングに展開させることでチームのスイッチを入れる役割はお手の物だ。

182cm/72kgと均整のとれたフィジカルバランスも備えているほか、これまでのファミリーヒストリーによって17歳とは思えない成熟したメンタリティと派手さのない家族との時間を大切にした地に足のついた生活など、彼自身の性格的な側面もまた魅力に映るだろう。

小ネタ

5歳の頃に実母のドナを亡くしており、その後父親のリー・ミラーは再婚したことで現在は4人兄弟(次男)となっている。2021年のイングランドU16戦で記録したセンターサークルからのロングシュートは、2021年のスコットランド年間最優秀ゴールに選出された。

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