名前 | ジダン・セルトデミル(Zidan Sertdemir) |
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生年月日 | 2005年2月4日 |
国籍/出身 | デンマーク(イスホイ) |
身長 | 182cm |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | レヴァークーゼン |
※シダン・サートデミルとも表記されるだろう
底知れないポテンシャルを秘めた次世代スター候補生
プレー動画
経歴
■2005-2017年(幼年期~ブレンビー)
デンマーク東部で首都地域を形成する基礎自治体の一つであるイスホイ。首都コペンハーゲンの郊外に位置しており、スカンジナビアでも大きな移民プロジェクトとして町の約76%を移民が占めるこの町にて彼も育ってきた。パキスタン系、アフリカ系、アラブ系、トルコ系人種が主な移民構成であり、彼もまたトルコにルーツを持っている選手である。
イスホイの地域クラブでサッカーを始めると、父親のビルバイ・セルトデミルがジュニアカテゴリのライセンスを持った指導者であったことから適切な教育を受けており、2012年にはイスホイの隣町であるブレンビーを本拠地とするブレンビーIFに父と共に加入。U9から始まった彼のブレンビーでの物語は2017年にデンマーク国内でも若手の育成に定評のあるFCノアシェランに引き抜かれる形で終え、約30kmほど離れたファールムでのプレーがスタートした。
■2017-2021年(ノアシェラン)
ノアシェランではU13から始まっているが、COVID-19の影響による中断期間が明けた2020年7月にはわずか15歳でU19リーグに出場しており、翌2020/21シーズンはノアシェランU19として22試合で1得点と多くの時間を与えられていた。同シーズンの開幕戦はリンビーBK(リザーブ)を相手にリザーブチームでプレーするなど、15~16歳の才能はクラブ内でも約束された逸材として評価を受けている。ノアシェランのトップデビューも早々に飾ると思われていたが、2021年6月にバイエル・レヴァークーゼンとの契約を締結し、移籍金250万ユーロという大金を残してドイツに渡ることとなった。
■2021年(レヴァークーゼン)
2021/22シーズンのレヴァークーゼンはバルセロナからイケル・ブラボを始めとする若い世代の才能を積極的に確保しており、こうした選手たちをカイ・ハヴァーツやフロリアン・ヴィルツのように10代で完成させるような動きを見せながら、彼もその対象であった。主戦場とするレヴァークーゼンU19ではリーグとカップ戦をあわせて11試合8得点2アシストを記録しており、2021年11月に行なわれたブンデスリーガ(ドイツ1部)第11節のヘルタ・ベルリン戦では後半36分にアミン・アドリとの交代にてトップデビューを達成。16歳と276日でのデビューはユスファ・ムココに次いで史上2番目の若さでのデビューとなっている。
代表歴
2020年10月にデンマークU16でのデビューを飾り、レヴァークーゼンに移籍後には16歳ながらデンマークU17とU19という2つのカテゴリを飛び級にて出場。この頃から彼のルーツであるトルコサッカー協会はトルコ代表入りを熱望しており、アプローチを続けるも父親のビルバイはこれを否定した。理由としてはデンマークサッカー協会からの彼に対する信頼と信念が感じられることを語りながら、デンマーク代表を選択することが最優先であることを断言している。
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移籍の噂
レヴァークーゼンとは2024年6月末までの契約を締結しており、現時点ではトップチームに定着することが目標であるため移籍の可能性は低いだろう。
プレースタイル
セントラルを本職とする天才肌のプレーヤーであり、相手ディフェンスの綻びや味方の動き出しを見逃さない広い視野と利き足(左)によるスペースへの的確なパスセンスが魅力。ボールコントロールにも不安が感じられず、どのような受け方でも細かなテクニックで危険な状況からも脱しながら次のプレーへ繋げることができるなど安心して見ることができるだろう。プレースキッカーやフィニッシャーとしても優秀であるほか、182cm/71kgという安定したフィジカルポテンシャルを備えているのも大きな要素だと言える。現時点で16歳というのが末恐ろしい新たなスター候補生だ。