ロベルト・ピッコリ

選手紹介
名前ロベルト・ピッコリ(Roberto Piccoli)
生年月日2001年1月27日
国籍/出身イタリアベルガモ)
身長193cm
ポジションCF
所属アタランタBC

ジンゴニア産ストライカーの系統を継ぐ大型ストライカー

プレー動画          

経歴             

■2001-2020年(幼年期~アタランタBC)

イタリア・ロンバルディア州中部の都市、ベルガモに生まれていた。両親は同じベルガモ県内でも独特な方言を話すソリゾーレの出身であり、父のマリノ・ピッコリに教えられるようにしてサッカーを始めていた。10歳(2011年)で地元のアタランタBCのアカデミーに加入し本格的にサッカーに取り組むと、ジンゴニア(アタランタのトレーニング施設)では適性ポジションを探すようにして全てのポジションでプレーしていたという。最初はディフェンダーとして起用していたが、徐々に中盤に移動するも彼が出場した試合で必ずと言っていいほど得点を決めることから、いつしかストライカーとしてのポジションを確立していた(2016/17シーズンには26試合24得点を記録)。

16~17歳で迎えた2017/18シーズン、カンピオナート・ナツィオナーレU17(イタリアU17リーグ)第12節のエラス・ヴェローナ戦でU17カテゴリでのデビューを飾ると、同試合ではデビュー戦ながら得点を記録。シーズン終盤から出場機会も増え結果的にレギュラーシーズンでの優勝に携わると、優勝決定ラウンドとなるファイナルステージでは決勝戦も含め3試合で4得点を記録し、ASローマに敗れたがユースカテゴリでのエースの座を勝ち取ったとも言える転機となっていた。

翌2018/19シーズンはアタランタ・プリマヴェーラ(U19)に昇格し、デヤン・クルゼフスキ、アマド・ディアロエブリマ・コリーといった攻撃的なタレントが集結する中でもチームのトップスコアラーとして26試合16得点の成績を収めている。年が明けた2019年からはジャン・ピエロ・ガスペリーニが率いるトップチームにも帯同しており、セリエA(イタリア1部)第32節のFCエンポリ戦ではトップデビューを果たしていた。また、シーズン終盤にはプリマヴェーラのファイナルステージに参戦し、得点こそ奪えなかったがエブリマ・コリーの活躍もあり約20年ぶりのプリマヴェーラ制覇に貢献した。

2019/20シーズンはトップチームに帯同するも出場機会は得られず、引き続きプリマヴェーラで実力を蓄えていた。国内のプリマヴェーラカテゴリでは14試合9得点と安定した成績を残しており、UEFAユースリーグ(U19カテゴリのチャンピオンズリーグ)ではベスト16でオリンピック・リヨンにPK戦の末に敗れるも、個人としては7試合8得点と記録したことでゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)と並び得点王に輝いている。また、プリマヴェーラでは黄金時代の到来とも称されるように連覇も達成した。

■2020-2021年(スペツィア・カルチョ)

2020年9月15日にシニアカテゴリでの出場機会を求めてセリエAのスペツィア・カルチョに期限付き移籍で加入。第13節のインテル戦でセリエA初ゴールを奪うと、ASローマや保有元のアタランタBCを相手にも得点を挙げるなど現時点(2021年4月10日時点)でリーグ戦では16試合4得点1アシストの成績となっている。アタランタとしては地元ベルガモ出身の貴重な人材であるため、クラブでストライカーとしての礎を築いたクリスチャン・ヴィエリ、フィリッポ・インザーギ、ジャンパオロ・パッツィーニ、ヘルマン・デニス、ドゥバン・サパタに続くような選手に育成したいことだろう。

代表歴            

2016年4月に選出されたイタリアU15を始まりに、U16・U18・U19といったカテゴリでも得点を重ねている。爆発的な活躍は残していないが、U19カテゴリではU19欧州選手権といった主要大会にも出場した。新型コロナウイルス感染症の影響でデビューには至っていないがイタリアU20にも招集されている。

移籍の噂           

現在はシーズン終了までスペツィア・カルチョに期限付きで加入している状況であり、シーズン終了後の2021年夏の移籍市場では注目株として動きが見られるだろう。2021年冬にはユヴェントスがパウロ・ディバラの離脱期間中に後継者として据えたい以降から買取オプション付きの半年レンタルのオファーを提示したという。しかし、アタランタとスペツィアともにシーズン途中での退団は認めておらず破断。

それでもユヴェントスは諦めておらず、さらにはACミランとサンプドリアも参戦するなど獲得レースは過熱している。ただ、アタランタも将来のエース候補については慎重な扱いで見守っており、ドゥバン・サパタの放出に備えた後釜として復帰させることも前向きな状況だ。ユヴェントスはアタランタのユースでチームメイトであったデヤン・クルゼフスキに存在も大きいだろう。

プレースタイル        

193cmの支配的なフィジカルを持ちながら機敏な動きとスピードを持つ古典的なストライカーであり、当然のように頭と足の両方から得点を奪うことが可能だ。ポストプレーで前線でのタメを作るだけなく、エリア内でスペースを見つける動きもこなせるなど献身的なプレーも評価されている。きっかけを掴めばイタリアを代表するようなストライカーになれるポテンシャルを秘めているため、ドゥバン・サパタやマリオ・マンジュキッチからインスピレーションを得ている彼に注目だろう。

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