アレッサンドロ・ヌンツィアンテ

管理人推薦選手紹介
名前アレッサンドロ・ヌンツィアンテ(Alessandro Nunziante)
生年月日2007年3月14日
国籍/出身イタリアフォッジャ)
身長195cm
ポジションGK
所属ベネヴェント・カルチョ

イタリア3部で燦然と輝くフォッジャのダイヤモンド

プレー動画

経歴

■2007-2020年(幼年期~ドリーム・フォッジャ)

イタリアをブーツの形に例えた場合、ヒールの部分にある南部のプッリャ州。同州にて人口約15万人が住んでいるフォッジャにてアレッサンドロ・ヌンツィアンテは誕生した。最初のキャリアを歩んだのは自宅からほど近いユヴェントス・サン・ミケーレというスクールであり、6歳であった当時の彼はピッチ中央でプレーしていたという。そんな彼自身もストライカーを目指していたが、指導者らは彼の高い身体能力を活かしたポジションを推奨しており、最初はディフェンダーになるよう頼みながら最終的に選んだのがゴールキーパーであった。

幸運にも同クラブは優れた指導者が在籍しており、技術的な基礎だけでなく人間面での指導を受けながら才能を伸ばすことに成功。その後ASDドリーム・フォッジャに移りながら1年間を過ごしたのち、ベネヴェント・カルチョのユース部門責任者であるシモーネ・プレオに発見されたのが全ての始まりとなっている。ベネヴェントはフォッジャから約100km離れた距離にあったが、熱烈なアプローチもありながら彼は加入を望んでおり、2020年夏に1年前倒しでトライアルを受けながらベネヴェント・カルチョへの移籍を決断した。

■2020-2025年(ベネヴェント)

わずか13歳で親元を離れることは難しい決断であったと振り返りながらも、2年後にはイタリアU15代表に選ばれるまでの成長を遂げており、当時から既に190cm以上の体躯を誇っていた彼に注目が集めるのは自然な流れであった。2022/23シーズンは15歳ながらベネヴェントU17のゴールマウスを守るだけでなく、2022年10月にプリマヴェーラ(U19)で、2023年5月にはセリエB(イタリア2部)第37節のモデナ戦にてトップチームでのベンチ入りをそれぞれ経験している。

2023/24シーズンはトップチームがセリエC(イタリア3部)に降格したことでベンチに控える日々が続いており、2023年10月に開催されたコッパ・イタリア・セリエCのジュリアーノ・カルチョ戦では16歳でのトップデビューを達成。トップチームにおおけるリーグ戦での出場機会は得られないも、主にベネヴェント・プリマヴェーラの正守護神として君臨しながら25試合に出場し、プリマヴェーラではわずか3試合でのみ敗戦を喫するなど昇格初年度ながら格の違いを見せつけていた(8試合でのクリーンシートとプリマヴェーラ2-Bで2位)。

続く2024/25シーズンはアルベルト・パレアーリがトリノFCに移籍したことによりトップチームのメインスカッド入りを果たすと、セリエCの開幕節からスタメンに抜擢されながらチームを牽引。17歳で正守護神の座に上り詰めただけでなく、現時点(2025年1月)で21試合17失点と1試合平均の失点数が1点を下回る活躍にてチームのセリエB(イタリア2部)の昇格に向けて欠かせない存在になっているところだ。

代表歴

14歳でイタリアU15に選ばれる実力の持ち主である彼は、現在に至るまで各世代の代表に名を連ねている。ただし、イタリアU17での位置付けはサードゴールキーパーであり、2024年6月にイタリアU17が1982年以来の優勝を果たしたU17EUROでは出場機会を得ておらず、マッシモ・ペッシーナ(ボローニャ)とアレッサンドロ・ロンゴーニ(ミラン)の裏に控えている状態であった。

移籍の噂


故郷のフォッジャを本拠地とするカルチョ・フォッジャには隠さない愛を持っており、熱心なファンである父と兄弟とスタジアムに通っていた思い出が幼少期の原体験であった。このため将来的にフォッジャのユニフォームに袖を通すことが夢であることはメディアにて語っている。ただし、それと同じぐらいに高いレベルでプレーすることも目標としているため移籍については常に選択肢に含まれている状態だ。

かねてからインテル、ユヴェントス、ローマが興味を持っているとされているが、ベネヴェントとは2027年6月末までの契約延長に合意し、クラブとしても彼に値段がないことを強調するなどセリエBの昇格に向けて才能を保持することに力を注いでいる。このため彼の動きについて関心が高まるのは2024/25シーズン終了後のことだろう。

プレースタイル

15歳頃から190cmを超えており、その身体を長きに渡って理解している(現在は195cm)だけに巨体を軽やかに扱う弾力性を活かしたセービングに定評を持っている。17歳という年齢でもセリエCの舞台で臆することなくリーグ屈指の成績を収めている精神的な強さは同世代のGKから抜きん出ており、彼がアイドルでありプレーモデルとしているジャンルイジ・ドンナルンマと近い雰囲気を醸し出しているだろう。そんな彼がここまで成長できたのはベネヴェントのGKコーチを務めているアントニオ・キアヴェッリの成果だ。また、ペナルティキックでの勝負強さも彼の特徴と称されているが、優先的な改善事項として挙げられているのは足元の技術となっている。

小ネタ

祖母の手料理を食べることが大好き

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