名前 | マッティア・ヴィーティ(Mattia Viti) |
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生年月日 | 2002年1月24日 |
国籍/出身 | イタリア(ボルゴ・サン・ロレンツォ) |
身長 | 190cm |
ポジション | CB |
所属 | エンポリFC |
※Vitiはヴィティと記載されることもある
国内外からの関心が止まらないエンポリの俊英CB
プレー動画
経歴
■2002-2010年(幼年期)
イタリア・トスカーナ州フィレンツェのコムーネ(自治体)であるボルゴ・サン・ロレンツォ。古代ローマが勃興する前よりイタリア半島中部で文明を築いたエトルリア人以前前から人々が住んでいた証拠があり、そんな歴史的にも古い街にてマッティア・ヴィーティは誕生している。
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4歳からボールを蹴り始めた彼は『ポンテ・ア・グレーヴェ(2016年6月よりロンディネッラ・マルゾッコと合併)』にてキャリアをスタートさせ、2007/08~2008/09シーズンの2年間を同クラブにて過ごしていた。その後、『U.S.D.アウダーチェ・レグナイア』での1シーズンを経て、2010年(8歳)より現在のエンポリFCに加入している。
■2010-2022年(エンポリ)
エンポリFCはサムエレ・リッチ(2001年生)やハメド・ジュニオル・トラオレ(2000年生)、クリスチャン・アスラニ(2002年生)を近年に輩出するなど育成部門への投資が多いことで知られているクラブであり、13歳~15歳までの練習は週3日(1回の練習はわずか90分)という量より質という独特な育成メソッドにてユース時代を過ごしていた。
2017年10月に15歳でU17部門でのデビューを飾ると、翌年にはU17における守備の要として定着。2019年3月にヴィアレッジョ・カップ(U19トーナメント)でのメンバー入りを果たした流れから2019/20シーズンをエンポリ・プリマヴェーラ(U19)に舞台を移している。プリマヴェーラでの初年度はCOVID-19の影響により中断を余儀なくされるまでの全20試合に出場しており、ユースカテゴリの活動制限後はセリエB(2部)に属していたトップチームのベンチ入りも経験するなど着実にステップアップしていた。
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2020/21シーズンではトップチームにおける第3~4CBと見なされており、開幕節からベンチに彼は控えていた。2020年9月のコッパ・イタリア2回戦(vs ACレナーテ)でトップデビューを飾るが、昇格争いを繰り広げていたリーグ戦での出場機会は限られており、2試合のみの出場に留まっていたがエンポリのセリエA(1部)復帰の空気感を経験するなど貴重なシーズンであった。また、プリマヴェーラでは同世代のチームメイトが21年ぶりのスクデットを獲得するなど喜ばしいシーズンとなっている。
セリエAでの挑戦となった2021/22シーズンでは、2021年9月のカリアリ・カルチョ戦でセリエAデビューを達成するなど絶対的ではなかったが確かな戦力としての評価を獲得。順調に歩んでいた彼だが、ここで悲劇が襲う。トスカーナダービー(vs フィオレンティーナ)での勝利後に最愛の母(ダニエレ・リストーリ氏)が亡くなったのだ。19歳で母親を失う悲劇に見舞われながらも試合には出場し続け、結果的に同シーズンではトップチームの22試合(1699分)に出場している。
代表歴
2017年(15歳)からイタリアU15に選出されているなど常に世代別代表クラスの選手としてキャリアを歩んでいる。目立った成績を残しているわけではなくが、セリエAで評価を向上させた2021年秋頃からはイタリアU20・U21でのプレーをも行われている。
移籍の噂
エンポリとは2025年6月末までの契約を残しているが引き抜きの噂は絶えない。ミラン、インテル、ユヴェントス、ナポリなどイタリア国内からは当然のこと、ニース(フランス)、ヴォルフスブルク(ドイツ)からも熱い関心が寄せられているという。ヴォルフスブルクは1250万ユーロのオファーを提示したことが報じられているが、エンポリ側は2000万ユーロを要求している状況となっている。
プレースタイル
190cmの屈強な体格を持つ左利きのセンターバックであり、エンポリでは4バックで起用されることが主となっている。身長に対して空中戦よりは地上戦での強みを持っており、鋭い読みによるシュートブロックやアグレッシブなタックルで危険な芽を摘む動きで評価を高めながら、プレースタイルに比べて警告を受けることが少ない部分も評価できるだろう。
成熟した精神面による波の少ないパフォーマンスや優れた足元の技術による安定したビルドアップにも定評があり、1試合平均84%のパス成功率(自陣では90%)が証明している。ロールモデルにセルヒオ・ラモスとパオロ・マルディーニを位置づけているほか、エンポリが輩出したダニエレ・ルガーニと並べる声も多い。