ユーリ・レヒール

175-179cm,2003,CMF,オランダ

名前 ユーリ・レヒール(Youri Regeer)
生年月日 2003年8月18日
国籍/出身 オランダハールレム)
身長 177cm
ポジション CMF/CB/RSB
所属 アヤックス・アムステルダム

変幻自在にスタイルを使い分けるアヤックスの逸材

プレー動画          

経歴             

■2003-2017年(幼年期~デン・ハーグ)

ADOデン・ハーグの女子部門を率いていたことでも知られるアレント・レヒール(1974年生)の息子として彼はオランダ・北ホラント州にあるハールレムに誕生した。父はSCテルスターにてエールステ・ディヴィジ(オランダ2部)での数試合に出場した程度という選手としては大成できなかったが、そんなフットボールへの造詣が深い家族の存在は大きく、ハールレムの沿岸沿いに位置するSVザンドヴォールトにて最初のキャリアをスタートさせた。

9歳頃からは父がアカデミー責任者を務めるラインスブルフセ・ボーイズに所属すると、トレーニングに新しい構造を取り入れた環境にて、O12(12歳未満)の地域選抜に選出されるまでに成長。その当時にはロッテルダムにあるSBVエクセルシオールのインターンシップにも招待されるなどプロクラブからの関心を集めていたが、2015年に父が先述のADOデン・ハーグの女子部門に就いたことから、息子である彼もデン・ハーグに加入している。

出典:ADO Den Haag

デン・ハーグでは2シーズンの在籍に留まっているが、ハードワークとディフェンスを重視する方針の下でさらなる成長を遂げ、オランダU14代表にも当時には選出されていた。こうした実力が評価されるようにして、PSVアイントホーフェンやAZアルクマールのオファーも受けながらも2017年夏より現在のアヤックス・アムステルダムのユースに到着している。

■2017-2021年(アヤックス)

アヤックスではO15(15歳未満)からスタートすると、持ち前のハードワークによって信頼を得ており、チームリーダーになるのには時間を要しなかった。ただ、デン・ハーグと比べてアヤックスでは足下の技術も求められており、初期段階ではボールが離れてしまいテンポを悪くさせてしまうといった一面も見られていたが、それらも徐々に改善。15歳で迎えた2018/19シーズンはO17(17歳未満)から始まりU17エールディヴィジ(U17リーグ)でも中心的な存在になると、2019年4月にはアヤックスO19(19歳未満)でのデビューを早々に果たしている。

2019/20シーズンはO19に昇格し、国内リーグだけでなくUEFAユースリーグ(U19版チャンピオンズリーグ)にも出場。バレンシアCF(スペイン)を相手には圧巻のハットトリックで勝利に貢献するなど、ユースリーグではSLベンフィカ(ポルトガル)に敗れたがベスト4の原動力となっている。2020年2月にはエールステ・ディヴィジ第27節のヘルモント・スポルト戦でヨング・アヤックス(リザーブ)でのデビューも飾り、先にデビューしていた同世代のナジ・ウヌファルに続く形にて2003年生まれの筆頭選手となっていた。

2020/21シーズンからはヨング・アヤックスに正式昇格したことでプロステージに移行すると、シーズン中盤からは17歳ながらゲームキャプテンに抜擢。シーズンを通してフル稼働した彼は、累積警告による欠場を除いた37試合に出場し、5アシストを記録するなど充実した時間を過ごしている。2021/20シーズンも引き続きヨング・アヤックスの主将としてチームを牽引しており、サイドバックとしての起用法も見出されながら17試合で3得点10アシストという直接的なゴールに関与する結果も残しているところだ。

代表歴            

オランダU14から始まった世代別代表のキャリアは常に1つ上のカテゴリに招集されるようなものであり、最も印象的な姿を見せたのはオランダU17だろう。2019年5月に大会連覇を果たしたU17欧州選手権には出場していなかったが、同年11月からのU17ワールドカップ2019では本大会メンバーに選出され全試合に出場。

準決勝のメキシコ戦で先制点を決めたが試合はPK戦までにもつれ込み、彼が6人目のキッカーとして外したことで敗退という苦い経験を味わったが大会を通じて堂々たるプレーであった。2021年9月にはオランダU19に招集され、U19欧州選手権予選では主将を務めるなど未来のオランイェを代表する一人として期待されている。

移籍の噂           

ヨング・アヤックスの中心的な存在である彼だが、現時点でアヤックスとの契約は2022年6月末までと満了が近づいている。2019年8月を最後に契約更新をしている描写は確認できないため、彼がどのような選択を取るのかには注目だろう。彼の代理人はオランダ代表を始め多国籍な選手を管理しているスポーツ・エンターテインメント・グループ(SEG)だ。

プレースタイル        

アヤックスにおいてはユースカテゴリから様々な起用方法が実行されており、初期段階ではディフェンシブなミッドフィールダーであったが、O19の指揮官であるヨン・ハイティンハによって攻撃的ミッドフィールダーとして起用されてからは現在にも通ずるような得点・アシスト力が備わっていた。そこからセンターバックや右サイドバックでの起用を受けながらも、自分の本来のポジションではないにもかからわずプレーできることから、ユーティリティ性/適応力には定評を持っている。

しかし、彼自身は自身がミッドフィールダーが最適解であることを感じており、1つのポジションに集中したい意向も持っているが、最終的には監督に従うという。上記のような背景があることから一言でプレースタイルを表現することが難しいタイプであり、共通点としてはポジションごとに求められるプレーを実行できる戦術理解力の高さだろう。ミッドフィールダーとしては攻守に影響力のあるボックス・トゥ・ボックスなスタイルでハードワークをこなし、スタッツにも表れているようなゴール前での決定的な仕事にも関与することができる。また、フリーキッカーとしてのセンスもある。それでもフォレンダム戦で見せたような集中力の欠如による連続失点を招いた姿も確認できるため、信頼を得るには時間がかかりそうだ。