ウィルフリード・ニョント

選手紹介
名前 ウィルフリード・ニョント(Wilfried Gnonto)
生年月日 2003年11月5日
国籍/出身 イタリアヴェルバーニア)
身長 170cm
ポジション SS/WG
所属 FCチューリッヒ

※Wilfriedはウィルフレッドとも表記される

スイスで価値を証明しているイタリアの小さな爆撃機

プレー動画

経歴

■2003-2020年(幼年期~インテル)

親しい友人からは『Willy(ウィリー)』と呼ばれている彼は、コートジボワール人の両親のもとにイタリア共和国ピエモンテ州ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県のバヴェーノにて誕生した。父親のボリスは繊維工場、母親のシャンタルは街のホテルでウェイトレスとして働いており、かつてはプレーヤーでもあった父親の影響にて地元のサッカースクールにて最初のキャリアをスタートさせている。

自宅がフィールド場の上にあったことで、窓の外を見てもボールしか見えなかったと語る彼は、夜遅くまでボールを蹴っているような少年であり、最初からその才能は際立っていたという。7歳頃からは少し距離のあるスーノFCDのトレーニングセンターに加入すると、同クラブがインテル・ミラノとの提携関係にあったことで週に1回はアッピアーノ(インテルのトレーニング施設)での練習に参加。そして2シーズンの月日が流れた9歳になるとインテルの下部組織に加入している。

自宅からミラノまでには約120kmの道のりを往復する生活が始まっており、クラブではセバスティアーノ・エスポジトを有する世代において、2018/19シーズンには15歳ながらU17カテゴリに昇格。シーズン終盤での昇格によるものでありながら、結果的に11試合8得点の活躍でタイトルを手にする快挙の立役者として注目を集めていた。

この活躍から2019/20シーズンはU17/U18/U19の異なるカテゴリ間を行き来しており、15歳でデビューを飾ったプリマヴェーラ(U19)では合計で5試合(450分)程度の出場時間であったが1得点3アシストの活躍を残している。ユースカテゴリはCOVID-19の影響で中断に追い込まれていたが、彼自身はトップチームでの練習に参加しておりそこでは別世界であることを肌で感じたと語っている。

■2020-2022年(FCチューリッヒ)

このままインテルでプレーすると思われていたが、2020年夏の移籍市場にてスイスのFCチューリッヒに移籍することが発表。当時の背景について、彼自身は「インテルでずっとプレーしたい、ネッラズーリのシャツしかないんだ」とトップチームでのプレーに向けた強い思いを抱いていたが、クラブは彼の年齢でベンチに座らせたまま(無理に昇格させることで)では成長機会を逃すという考えがあり、その意見の食い違いから提示されたプロ契約を拒否したものとなっている。

スイスに到着後、最初にプレーしたのはチューリッヒU21であり、2020年10月4日に行われたプロモーション・リーグ(スイス2部)のACベッリンツォーナ戦にてデビュー。同試合では名刺代わりのデビュー弾を奪い、そのままデビュー2戦目も得点を奪ったことで20日後には彼が希望するトップリーグの舞台が与えられていた。

2020年10月24日、スイス・スーパーリーグ(スイス1部)第5節のFCファドゥーツ戦でトップデビューを飾った彼はわずか18分の出場ながら1アシストを記録。その後も限られた時間ではあったが出場試合数を重ねており、リーグ最終節となる再びのFCファドゥーツを相手には初ゴールを奪うなど良い形で初年度を終えている。

2021/2022シーズンを迎えても絶対的なレギュラーポジションの確立には至っていないが、これまで以上に与えられた出場機会を活かしており、第15節からの10試合では7得点を記録。現時点ではカップ戦を含めると31試合で10得点3アシストを奪っており、90分あたりで換算すると(0.95)の得点関与を見せるパフォーマンスでスイスの舞台で躍動しているところだ。

代表歴

コートジボワール人の血が流れているが、イタリアへの愛は強く世代別代表も同国を選択している。わずか14歳でイタリアU16でのデビューを飾ると、彼の名前が一躍轟いたのがイタリアU17での出来事であった。2019年のU17欧州選手権の得点源であったセバスティアーノ・エスポジトとロレンツォ・コロンボが負傷によってU17ワールドカップへの出場が難しく、そのストライカー不足のチームを救うために抜擢されたのが彼となっている。

U17欧州選手権に参加せずの合流であったが、グループリーグの重要な初戦となるソロモン諸島U17戦では得点力への不安を取り除くかのように2得点1アシストで勝利に貢献。続くメキシコU17を相手にも得点を奪うなど、結果的に準々決勝で後の優勝国となるブラジルU17に敗れているが、16歳の彼が残したインパクトは希望であった。現在はイタリアU19のキャプテンマークも着用しながら牽引している。

移籍の噂

FCチューリッヒとは移籍時に締結された2023年6月末までの契約からは依然として更新されていない。既にボルシア・メンヒェングラートバッハからの関心は伝えられており、彼自身も野心家な選手であることは明白であるため多額の移籍金が発生する2022年夏の移籍市場では本格的な動きが見られることだろう。

イタリアに戻る可能性についても分からないと語り、スイスを選んだ理由も故郷に帰省しやすいような位置が影響していることも推察できるため、イタリアに復帰する可能性も大きいはずだ。

プレースタイル

身長は170cmと伸び悩みを見せている小柄な選手であるが、その小柄ゆえの機動力を武器にディフェンスを翻弄するようなスタイルで、2トップにおけるセカンドトップの役割やウィンガーとしてのプレーを得意としている。トップスピードでもブレないボールコントロールでオープンスペースがあれば切り裂き、1vs1の場面でも緩急と切り返しを織り交ぜながら試行回数を重ね、自身の得意なエリアでは止められない強さを発揮する。

彼の機動力は狭いエリア内でも発揮されており、絶え間なくポジショニングを調整しながらフリーとなる動きを見せ、ボールを受けてからの素早い決断力でゴールまでの最短ルートを導き出すのも持ち味だろう。右利きであるが左足を苦手とはしておらず、どちらの足でもその特徴的なフィニッシュを遂行できるのも大きい。

彼がアイドルとしているラヒーム・スターリングとの類似性を感じられ(彼も周囲に似ていると言われているそうだ)、そんなスタイルを活かすことができるようなチーム選びに成功するならば欧州でもトップクラスな才能になるだろう。

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