ルーカス・ベラウド

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名前ルーカス・ベラウド(Lucas Beraldo)
生年月日2003年11月24日
国籍/出身ブラジルピラシカーバ)
身長186cm
ポジションCB
所属サンパウロFC

※Beraldoはベラルドとも表記される

現代的なセンターバックの資質を備えるコチアの大器

プレー動画

経歴

■2003-2019年(幼年期~XVピラシカーバ)

ブラジル南東部のサンパウロ州に属する都市、ピラシカーバにてルーカス・ベラウドは生まれ育っている。父親のアンドレ・ベラウドは華やかではないが、1990年代から2000年代前半にかけてブラジルの国内リーグでプレーしていた経歴を持っており、そんな父の影響も受けながら近隣都市にある『ウニオン・アグリコラ・バルバレンセFC』にてキャリアを始めていた。

FRF(サンパウロ州サッカー連盟)が公開している統計データでは、2016年シーズンのカンピオナート・パウリスタU13でDFながら12試合で3得点を記録しており、マルコス・レオナルドが牽引していたサントスやサンパウロ、パルメイラス、コリンチャンスとは同大会で対戦する機会は訪れなかったが、小さなバルバレンセで奮闘していたことが伺える。翌年(2017年)の活動実績はサンパウロ州の記録に残されていないが、以前よりピラシカーバのサッカースクールである『プラネタ・ボレイロス・フッチボウ』での活動も見られているため、おそらく同クラブを中心に活動していたと推察されるだろう。

2018年シーズンを迎えるころには地元の『ECキンゼ・ジ・ノヴェンブロ(通称:キンゼ・ジ・ピラシカーバ)』に加入。U15からスタートし、初年度を10試合2得点の成績で終えた彼は、2019年シーズンからのU17への昇格を実現させていた。U17では15歳ながらカンピオナート・パウリスタU17の第1フェーズを通過する成績に貢献するなど評価を高め、シーズン後半には州を代表する『サンパウロFC』に引き抜かれている。

■2020-2023年(サンパウロ)

サンパウロではU17に登録され、2020年1月に開催されたFAMカップ(パルメイラス主催の大会)では準決勝で敗れるも、彼の能力を証明するのには充分であり、2020年3月にはフルミネンセU17との試合にて開幕戦からリーグデビューを飾っている。開幕を迎えたU17リーグであったが、第2節を目前にCOVID-19の影響によって中断となり、再びコンペティションが再開されるようになったのは約半年後の2020年10月であった。

再開後にはサンパウロU17の主軸としてだけでなく、2020年末には17歳ながらU20でのデビューを達成。変則的なシーズンであったが、シーズン終盤にはコパ・ド・ブラジルU17とスーペルコパ・ド・ブラジルU17の2大会においてリーグ王者であるフルミネンセを下しての2冠をもたらすなど移籍直後からタイトル獲得に貢献している。これらの活躍により2021年3月には最初のプロ契約で弾みをつけ、当時の指揮官であったエルナン・クレスポが守備陣のバックアッパーを探していたところもありトレーニングに帯同しながらベンチに控えることも増えていた。

とはいえ2021年シーズンでのトップデビューには至らず、主戦場は昇格1年目のU20カテゴリとなっており、地に足がついた状態で着実にU20での経験を蓄積していた。U20においても主力として牽引し、カンピオナート・ブラジレイロU20ではインテルナシオナルに敗れるも準優勝にまでチームを押し上げている。2022年1月にはコパ・サンパウリ・デ・フチボウ・ジュニオール(通称:コピーニャ)にてU20カテゴリでの集大成に臨んでおり、準決勝で惜しくもパルメイラスU20を相手に苦汁をなめるも大会後に開かれていたのはプロの舞台であった。

コピーニャの1週間後にはカンピオナート・パウリスタでトップチームに引き上げられ、約4ヶ月はベンチで学びを得る日々であったが、2022年5月に行われたコパ・スダメリカーナのアヤクーチョFC(ペルー)戦にてフル出場でのトップデビューを達成。その後の出場機会は限られ、シーズン終盤のデビュー4試合目となるパルメイラス戦では後半ロスタイムに退場処分を受けるなど悔しさの残るシーズンとなっている。

そんな彼にスポットライトが当てられるようになったのは2023年シーズンのことであり、レオ・ペレの退団とミランダの引退など主力クラスのセンターバックが抜け、そこに補強した選手が負傷する事態が起きたことで生え抜きである彼がスタメンとして起用されるようになったのだ。シーズン途中には指揮官がロジェリオ・セニからドリヴァウ・ジュニオールに代わるも出場時間は確保されており、現在までに27試合(2354分)に出場するなど着実にトップカテゴリに適応しているところだ。

代表歴

COVID-19の影響も重なりながら、ブラジルの世代別代表でのキャリアを始めたのは2022年夏からとなっている。2022年12月にはU20南米選手権の本大会メンバーに選出されるも、サンパウロが出場を許可することはなく、前述の事情からこの期間はトップチームの試合での出場を続けていた。U20ワールドカップに向けた調整試合となる2023年4月の招集もクラブによって許可されることはなく、当然ながらU20ワールドカップにも出場していないなどクラブでの活動に専念している。

移籍の噂

トップチームで出場機会を得られる前の時点でフィオレンティーナ(イタリア)は彼の動向を注視していると報じられるも具体的な動きは見られなかった。そして2023年シーズンの活躍によってニューカッスル(イングランド)やドルトムント(ドイツ)がオファーを検討するなど注目度は日に日に高まっている。

サンパウロとは2026年6月末までの契約を残しており、一部の報道では最低でも1500万ユーロからがサンパウロが応じる交渉の条件となっているようである。また、彼の保有権はサンパウロが60%、20%を前所属のキンゼ・ジ・ピラシカーバが保有していることもあり、この20%の確保に向けてサンパウロは動いていたが実現することはなく、そのため利益のために必要となる金額はさらに高まる見通しだ。彼にはEU圏内で有効となるパスポートを持っておらず、登録にはEU圏外枠を必要とするため実際に彼を獲得するクラブは相応の信頼を置いた上での選択となる。

プレースタイル

希少性の高い左利きのセンターバックである彼は、3バックと4バックの両方で左CBを主戦場としながらもユースの経験から守備的なミッドフィールダーもこなすことのできるスペシャリストだ。最大の強みはテクニックとパスの品質にあり、技術面ではファーストプレスを軽やかなタッチで冷静に交わしながら処理し、前のボールを推進させた安定的なビルドアップを実現させている。また、彼の左足から放たれるフィードの精度は非常に高品質なものであり、視野の広さを示すようにくさびのパスや逆サイドに絶妙なボールを供給するなど、これらのスキルセットは彼を象徴する特徴だろう。

現代的なセンターバックに求められる攻撃の起点となる価値を持っている一方で、本来の役割である対人プレーの強さも彼は備えている。身長はWebサイトによってまばらであるが、推定182~186cmと絶対的なフィジカルアドバンテージは持ち合わせていないものも、ポジショニングやタイミング、駆け引きの巧さで空中戦・地上戦ともに高い勝率を誇る隙のない選手だ。

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