名前 | ヴラディスラフ・スプリアハ(Vladyslav Supriaha) |
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生年月日 | 2000年2月15日 |
国籍/出身 | ウクライナ(サラータ) |
身長 | 182cm |
ポジション | CF |
所属 | ディナモ・キーウ → SCドニプロ-1(on loan) |
※ウラジスラフ・スプリアハとも表記される
再評価を目指すウクライナの新たな希望
プレー動画
Vladyslav Supriaha from Vylela on Vimeo.
経歴
■ 2000-2018年(幼年期~SCドニプロ-1)
ウクライナ南部のオデーサ州にあるサラータに生まれた彼は、地元でサッカーを始めた後、2013年よりFCドニプロ・ドニプロペトロウシクのアカデミーに加入をしている。FCドニプロのユースセクターで着実に評価を上げてきた彼は、2016-17シーズンの第24節カルパティ・リヴィウ戦にて17歳ながら初めてベンチ入りを果たすも、同シーズンではデビューには至らなかった。翌年からのトップチームへの定着が期待されていたが、FCドニプロのオーナーであるイゴール・コロモイスキーがクラブへの融資を止めたことによる給与の未払いが発覚し、3部リーグへの降格が協会より課せられたことでキャリアに一抹の不安を抱えていたという。
しかし、そんな状況下にあったFCドニプロから派生する形で誕生した「SCドニプロ-1」に2017年より加入すると、そこでは初参入によるウクライナ・セカンドリーグ(ウクライナ3部)でのプレーながら22試合で7得点を記録し、2部リーグへの昇格に貢献。これらの活躍から2017年のウクライナ最優秀若手選手のアタッカー部門で表彰を受けるなど、1部リーグなどに在籍するライバルたちに引けを取らない評価を得ている。
■ 2018-2019年(ディナモ・キーウ~SCドニプロ-1)
2018年8月10日、イングランド方面からの関心が伝えられていた彼は、ディナモ・キーウとの5年契約に合意したことが発表され、具体的な金額は不明となっているが、ディナモ・キーウは3部リーグの18歳に対して破格の650万ユーロを支払ったとされている。そんなディナモ・キーウに鳴り物入りで加入をした彼であったが、1部リーグの壁は厚く、トップチームでは2018-19シーズンに10試合の出場機会を得るも得点を決めるには至らず、次第に不遇な評価へと変わっていった。
このような状況を打破すべく、2019-20シーズンはわずか2年でウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ1部)に昇格を果たした古巣のSCドニプロ-1に期限付き移籍で加入することが発表されているため、新たに覚醒を遂げることが期待されるところだろう。
代表歴
2016年からウクライナU16に招集されたことを皮切りに、U16~U19までの世代別代表としては24試合に出場するほどの常連プレーヤーであった。2018年のUEFA U19欧州選手権ではチームのベスト4入りに貢献し、2019年5月から開幕したFIFA U-20ワールドカップ臨むウクライナU20として、グループリーグからのすべての試合に出場。大会においてゴールの量産とならなかったが、決勝戦となる韓国U20を相手には同点~決勝ゴールとなる2得点を挙げたことで同国初の優勝を自身の手でもたらしている。
移籍の噂
ディナモ・キーウに加入する前にはイングランドのクラブからも狙われるほどの選手であり、そんなディナモ・キーウとの契約期間は2023年6月末までとなっている。やや移籍金に比べての過大評価に近しい状況となっているため、2019-20シーズンは名誉挽回をしたいところだ。
プレースタイル
本来であれば本格派のストライカーとしての評価を得たいところではあるが、カテゴリが変わったこともあり少しばかり評価に疑問を持たれるようになっている。オフ・ザ・ボールの質が高く、献身的に自らが走ることでウクライナの攻撃に流れを与える一方、本来の仕事であるゴールも、U20ワールドカップの決勝戦で2得点を挙げたことで大舞台での強さを証明する結果となった。