トンマーゾ・バルダンツィ

名前トンマーゾ・バルダンツィ(Tommaso Baldanzi)
生年月日2003年3月23日
国籍/出身イタリアポッジボンスィ)
身長170cm
ポジションAMF
所属エンポリFC

22年ぶりのタイトルをプリマヴェーラにもたらしたエンポリの宝石

プレー動画          

経歴             

■2003-2010年(幼年期~カステルフィオレンティーノ)

イタリア共和国トスカーナ州で古い街並みが残るポッジボンスィに生まれた彼は、祖父と一緒にサッカー観戦をしていたことから、5歳の頃よりサッカーへの情熱が芽生えていた。最初に所属したクラブは隣県のカステルフィオレンティーノ・カルチョという地域クラブであり、当時6歳の彼を見ていた関係者は「明らかに技術的な素質を持っており、チームメイトからは彼が勝利に導くような選手であるという目で見ていたよ」と幼い頃からの才能を語っている。そんな彼の存在を近隣都市に本拠地を構えるエンポリFCのスカウトが見逃すはずもなく、モンテボロ(エンポリの練習場)でのテストを経て、2010年よりエンポリFCの下部組織に入団した。

■2010-2021年(エンポリFC)

エンポリFCはサムエレ・リッチ(2001年生)やハメド・ジュニオル・トラオレ(2000年生)を近年に輩出するなど育成部門への投資が多いことで知られているクラブであり、13歳~15歳までの練習は週3日(1回の練習はわずか90分)という量より質という独特な育成メソッドにてユース時代を過ごしていた。同じくトスカーナ州で影響力のあるフィオレンティーナとは何度も戦いを繰り広げており、2018/19シーズンにはAntonio Buscèが率いるエンポリU16としてイタリアU16全国選手権の優勝に大きく貢献するなど中心選手となっている。

U16での活躍から2019/20シーズンはU17に昇格。カンピオナート・ナツィオナーレU17(イタリアU17リーグ1部)では開幕節となるリヴォルノ戦から得点を奪っており、COVID-19の影響で中止となるまでの17試合で10得点1アシストとチーム内で最も優れた成績を残している。2020/21シーズンはかつてU16で彼を指揮官であったAntonio Buscèがエンポリ・プリマヴェーラ(U19)の監督に就任したことで、かねてより信頼が寄せられていた彼もプリマヴェーラに昇格することが決定した。

プリマヴェーラ1(イタリアU19リーグ1部)では累積欠場を除く全ての試合に出場しており、リーグ戦においてはクラブを優勝プレーオフ圏内の6位に滑り込ませ、彼自身も29試合で14得点/11アシストと大車輪の活躍を見せている。その間の2020年10月28日にはコッパ・イタリア2回戦のベネヴェント戦にてトップデビューも飾っていた。そして2021年6月の優勝プレーオフではユヴェントス(1回戦)、インテル(準決勝)、アタランタ(決勝)を激闘の末に下したことで、98/99シーズン以来の21年ぶりとなるプリマヴェーラ優勝を果たすサプライズを見せている。なお、決勝戦のアタランタを相手には2得点1アシストを記録した。


代表歴            

イタリアU17~U18に選出されており、プリマヴェーラの優勝プレーオフの直前に行われた2021年6月のオーストリアU18戦では、わずか31分間の出場で2得点を奪っている。既にイタリアU19の道も開けているなどプリマヴェーラでの優勝は国内中から高い評価を得たキッカケとなった。

移籍の噂           

エンポリFCとの具体的な契約期間は明らかになっていないが、まずはトップチームに定着することを重視するだろう。また、プリマヴェーラが優勝を果たした同シーズンにエンポリFCのトップチームはセリエB(イタリア2部)のチャンピオンとなっているため、2021/22シーズンはセリエA(イタリア1部)でプレーすることが決まっている。そのため、ハードルは高いものとなるが、彼がトップチームで抜擢されてもおかしくない状況でもあるため、新たなシーズンにおいてサプライズを巻き起こす可能性もあるだろう。

プレースタイル        

170cmの小柄な左利きの攻撃的ミッドフィールダーであり、ゴール前での影響力が凄まじいファンタジスタだと言えるだろう。非凡なテクニックにスピードに乗ったドリブルで相手ディフェンスラインを崩壊させ、元々ストライカーだった頃の決定力でゴールを奪うだけでなく、得意と語るラストパスでアシストも量産する。エンポリでは4-3-1-2のフォーメーションにおけるフォワード2枚の下で起用されており、比較的自由なプレー環境を与えられているため、固定概念を覆すクリエイティブな動きも評価されている。そんな小柄な選手である彼は、セバスティアン・ジョヴィンコのようにも例えられた。