ジョヴァンニ・レオーニ

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名前ジョヴァンニ・レオーニ(Giovanni Leoni)
生年月日2006年12月21日
国籍/出身イタリアローマ)
身長/体重193cm/79kg
ポジションCB
所属カルチョ・パドヴァ

※Giovannniはジョバンニとも表記される

イタリア3部から個人昇格を果たした未知なる大器

プレー動画

経歴

■2006-2023年(幼年期~パドヴァ)

イタリア代表が4回目のワールドカップ制覇を果たした年の冬、ジョヴァンニ・レオーニは首都ローマにて誕生した。5人兄弟の次男(1人はマリ出身の養子)として育ちながら、水球やバスケットボール、パデル、乗馬など、兄弟全員がアスリートとして活動しているアクティブな家庭環境であった。そんな彼だが、5歳の頃にローマからイタリア北東部のヴェネト州にあるパドヴァに越しているため、多くの思い出はパドヴァの街にて形成されている。

最初に所属したのはヴェネト州ヴィゴンツァを本拠地とする『SSDヴィゴンティーナ・カルチョ』であり、同クラブがヴィゴンティーナ・サン・パオロFCに改称する直前の2015年まで在籍。その後、プロクラブである『ASチッタデッラ』の下部組織に移行しながら、イタリアの前期中等教育段階を終える13歳まで所属し、2019年より加入した『カルチョ・パドヴァ』にてそのキャリアを多く進展させていた。

パドヴァではU13カテゴリから始まっているが、U16カテゴリにおける負傷離脱者が出たことで早くもU16への扉が開かれており、恩師の一人として慕うクラウディオ・オットーニの下での挑戦がスタート。COVID-19を経た後はベッペ・アゴスティーニが率いるU17カテゴリに到達し、シーズン途中の2022年12月にはパドヴァが輩出した元プロ選手であるルカ・ロセッティーニのプリマヴェーラ(U19)でのデビューを果たしている。

そんな彼をTOPチームの監督であるヴィンチェンツォ・トレンテは高く評価しており、15歳ながらTOP練習に帯同させることを決断。プリマヴェーラでは途中で副鼻腔炎の手術で離脱しながら3試合に出場後、2023年2月下旬にはパドヴァが所属するセリエC(イタリア3部)ジローネAでのベンチ入りも早々と経験していた。翌月(2023年3月)に行われたUCアルビーノレッフェ戦の試合終了間際にはセリエCでのTOPデビューを達成し、16歳3ヶ月の年齢は2022/23シーズンにおけるイタリア最年少プロ選手として話題を集めることとなった。

■2023-2024年(パドヴァ~サンプドリア)

続く2023/24シーズンは夏キャンプからTOP帯同しているが、メインの出場カテゴリはプリマヴェーラであり、ユースとTOPを頻繁に行き来するような目まぐるしい時期が訪れていた。こうしてシーズン前半戦を終えると、彼の前に思いがけないオファーが届くことになる。昨季にセリエA(イタリア1部)からセリエB(イタリア2部)に降格したばかりの『USサンプドリア』からのオファーだ。

イタリアサッカー界のレジェンドに数えられるアンドレア・ピルロが同クラブを率いており、1年での昇格は現実的ではない二桁に彼の加入前は落ち込みながらも、冬の移籍市場にて期限付き移籍で獲得することを決断していた。プリマヴェーラに組み込まれるかと思いきや、2024年2月のモデナFC戦にてセリエBデビューを果たし、同年3月からは先発出場をするまでに序列を上げることに成功。その先発出場からサンプドリアをシーズン初の4連勝に導くだけでなく、昇格プレーオフ圏内にまでの躍進や第32節のパレルモFCを相手にはゴール前の混戦から初ゴールを記録するなど、17歳ながらセリエBでその市場価値を高めているところだ。

 

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代表歴

パドヴァでは世代別代表歴のない彼であったが、サンプドリアに個人昇格したタイミングでイタリアU18代表に選出されている。

移籍の噂

パドヴァとサンプドリアの間には彼を2026年6月末までの契約+150万ユーロにて買い取りできるオプションが付与されており、見立てとしてはシーズン終了後の成績に限らず行使されると考えられている。ただ、ユヴェントスを始めとするセリエAのクラブからもターゲットとして注目を集めているため、買い取り後にそのまま転売される可能性もあるだろう。特に5歳まで過ごしたローマを本拠地とするASローマも有力視される存在だ。

パドヴァのユース責任者であるカルロ・サバティーニは彼がイングランドでいつかプレーしたい夢があることを明かしており、プレミアリーグの選手名をすべて暗記するほどの思い入れがあるという。このため、将来的な移籍先としてイングランドは見据えているとも推察される。

プレースタイル

クリス・スモーリングとフィルジル・ファン・ダイクをロールモデルとする右利きのセンターバックであり、パドヴァでのプレー時から継続して3バックの右CBとして経験値を蓄積している。ストロングポイントとしているのは193cmの魅力的なフィジカルアドバンテージと体躯に似つかわしくない機敏さを持っており、現状としては線の細さが目立つも賢く規律を守る能力に優れているため基本的な資質は十分に備わっている。

ユースカテゴリではミッドフィールダーでもプレーしていた時期があるため、ビルドアップによるゲームの構築に積極的に関与することも特徴だ。一方で、ボールウォッチャーになることも多く、マークの受け渡しや背後のスペースも活用されてしまうなど失点に至っていないだけで決定機に繋がるようなミスも確認することができる。現時点ではセリエCから引き上げられたばかりの17歳であり、トップレベルとしての完成度には程遠いが持っているポテンシャルは最大級であるため数年後が楽しみな存在だろう。

小ネタ

性格は内気でピッチ上で話すことを好んでいる。

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