レオ・サントス

選手紹介
名前レオ・サントス(Léo Santos)
生年月日1998年12月9日
国籍/出身ブラジルイタケラ)
身長186cm
ポジションCB
所属コリンチャンス

屈辱的な時期を経て、ディフェンダーとして開花した新星

プレー動画

経歴

■ 1998-2015年(幼年期~コリンチャンス)

サンパウロ州の東部に位置するイタケラという街で育った彼は、5歳の頃よりコリンチャンスの公的な育成組織である “Chute Inicial” でサッカー選手としてのキャリアをスタートさせている。その後、パルケ・ド・カルモ、ACMクラブ、ポルトゥゲーザを経て、コリンチャンスのユースに加わった彼だが、最初は屈辱的な時間を過ごしていた。所属していたU-13のコーチにアタッカーとしての才を一切認められておらず、彼がドリブルをする度に嘲笑し、侮辱的な発言も受けるなど、彼はサッカーがトラウマとなる状態だったという。そんな彼は他のクラブに移動されることも考案されていたが、2012年にレアンドロ・フロリアーノ監督から「君は新たにディフェンダーとしてプレーを望むか」と尋ねられたことで全てが良い方向へと進み始めた。ディフェンダーとしてのキャリアを歩み始めた彼は、マルキーニョス(PSG)を自身のプレーモデルとして参考にすると、一気に才能は開花しクラブだけでなく、世代別代表としても結果を残すなど飛躍的にチームに貢献し、周囲の評価を180度覆した。

■ 2015-2018年(コリンチャンス)

サンパウロジュニアカップでPK戦の末にフラメンゴに破れたが、同大会での活躍が評価され、2016年シーズンはチッチが率いるトップチームに昇格し、第6節のコリチーバ戦で初めてベンチ入りを果たした。2016年11月17日には、第35節のフィゲイレンセ戦でフル出場にてトップデビューを飾ったが、2016年から2017年の2年間はトップチームでは4試合の出場に留まっている。彼にトップチームでの転機が訪れたのは、2018年5月よりコリンチャンスのトップ監督に就任したオスマル・ロスの存在だ。U-17で指導歴もあることから、第14節のサンパウロ戦より出場機会を得ると、オスマル・ロスがこれまでのアシスタントコーチに戻るまでの約4ヶ月で7試合に出場したことは、彼の存在意義を示すために充分な時間となっていた。ジャイルジーニョに指揮官が代わってもなお、レギュラーの座に定着し、2018年シーズンは22試合に出場した。ただ、コリンチャンスとしては結果が伴わず苦しいシーズンとなっているため、個人・クラブの相互にとって充実した時間とはなっていない。

■ 2019年(フルミネンセ on loan)

2019年1月に欧州への進出が決まりかけていた彼だが、様々な理由で破断となりコリンチャンスに残留となっていた。しかし、コリンチャンスには新たな指揮官としてファビオ・カリーレが復帰しており、CBとしてマノエルとエンリケを好んでいたことから出場機会が危ぶまれる状況であったため、同じブラジル国内のフルミネンセに期限付きで移籍することが発表されている。コリンチャンスとしても、1月で実現しなかった欧州への売却に向けて、カリーレ政権では難しい出場機会を与えることで市場価値を倍増させたいという意図があるためだ。

代表歴

2014年にブラジルU17に選出されたことで世代別代表としてのキャリアをスタートさせた。2017年1月にはブラジルU20に招集を受け、2017年U-20南米選手権では決勝ラウンドで2試合を無失点に抑える活躍を残すも、チームは5位でフィニッシュし、U-20ワールドカップへの出場権は惜しくも逃す悔しい結果となった。

移籍の噂

前述でも触れたように、2019年1月の移籍市場で彼は欧州進出に限りなく近づいていた。特にスペインのセビージャとの取引は寸前まで進んでいたものも、詳細な理由は明らかとなっていないが、金額の面で折り合いがつかず合意には至らなかった。2019年シーズンはフルミネンセへ1年間の期限付き移籍となっているが、夏の時点で期限を終えるように出来る契約は織り込まれているとされているため、夏の市場で再度議題に上がる見込みだ。コリンチャンスとの契約期間は2020年9月12日までとなり、コリンチャンスが彼の70%の保有権を所有している。

プレースタイル

危機察知能力に長け、相手の攻撃をシャットアウトする読みの鋭さは圧巻だ。また、ビルドアップからチームの流れを作り安定したパス成功率を誇っている。186cmとフィジカル面での強さも兼ね備えているため、今後は安定感のあるセンターバックとしての市場価値が高まるであろう存在だ。

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