名前 | カルヴィン・ラムゼイ(Calvin Ramsay) |
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生年月日 | 2003年7月31日 |
国籍/出身 | スコットランド(アバディーン) |
身長 | 177cm |
ポジション | RSB |
所属 | アバディーンFC |
18歳ながら優れた品質で魅了するアバディーンのクロッサー
プレー動画
経歴
■2003-2021年(幼年期~アバディーン)
現在のスコットランドにはアンドリュー・ロバートソンとキーラン・ティアニーというトップクラスのサイドバックが揃っており、当サイトでも次世代のサイドバックとして、アーロン・ヒッキーやジョシュ・ドイグ、ネイサン・パターソンを紹介してきたが、またしても新たなサイドバックがスコットランドに誕生している。彼の名前はカルヴィン・ラムゼイ、スコットランド北東部の石油都市アバディーンで育った逸材だ。
8歳よりサッカーを始めると、最初に所属したのはコーヴ・ベイ(アバディーン)を本拠地に構えるコーヴ・レンジャーズFCであったが、半年足らずで地元を代表するアバディーンFCにスカウティングされたことで移籍している。そのためキャリアのほぼ全てをアバディーンFCにて過ごしており、ローリストン小学校を卒業後にはブリッジ・オブ・ドンの中等教育を受けながら、ヘーズルヘッドにあるスコットランドサッカー協会(SFA)のパフォーマンス・スクールにも通っていたという。
U10~U15までをセントラルミッドフィルダーとしてプレーしていた彼だったが、オランダで開催されたトーナメントにて1試合だけ右サイドバックで起用されると、その対戦相手であったチェルシーの屈強な選手を相手に、当時13歳の彼が良いパフォーマンスを見せたことで以降の試合ではそのポジションを主戦場としている。そこからのステップアップは目覚ましく、16歳の誕生日から3日後に開幕を迎えたスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)では、開幕節のハート・オブ・ミドロシアンFC戦にてベンチ入りを経験。2019/20シーズンはU18を中心にプレーしながら、2019年8月にはリザーブチームでのデビューも飾っている。
Good win onto the final now❤️⌛️ https://t.co/SKiMUWb5tx
— Calvin Ramsay (@calvinramsay03) February 21, 2020
2020/21シーズンのレギュラーシーズンでは6試合のベンチ入りを許されながら、2021年3月に第32節となるダンディー・ユナイテッド戦にてトミー・ホーバンとの途中交代でトップデビューを飾ると、上位ラウンドでは3試合に出場するなどカップ戦も含め初年度は6試合(243分)に出場した。新たな2021/22シーズンはUEFAヨーロッパリーグ予選からスタメンの座を確保しており、スコティッシュ・プレミアシップも含めた全試合に出場しながら、15試合7アシストという素晴らしい成績にて評価を急上昇させているところだ。
代表歴
2018年8月にスコットランドU16でのデビューを飾って以降は世代別代表に定期的に選出されており、2019年10月にはU17欧州選手権予選の3試合に出場。COVID-19の影響によりコンペティションが中止となる期間もあったが、2021年9月には18歳を迎えたばかりながらもスコットランドU21でのデビューを飾るなど、次世代のフル代表入りも近い。
移籍の噂
2021年1月にアバディーンFCとの契約を新たに2024年5月末までに延長しているが、2021年夏にはマンチェスター・ユナイテッドとエヴァートン、レスター・シティ、ウェストハム、サウサンプトンといったイングランドのクラブからの熱視線が報じられている。それでもアバディーンの指揮官であるスティーブン・グラスは彼が長期的な視点でどうしたいのかは分からないと認めつつも、現在はアバディーンの選手であることに満足していることを語っている。
✍🏼 Highly-rated @AberdeenFCYouth prospect & Scotland U17 international Calvin Ramsay has signed a contract extension until 2024.
➡️ https://t.co/fpT4riwdxi#StandFree pic.twitter.com/wl24pIlTh4
— Aberdeen FC (@AberdeenFC) January 5, 2021
プレースタイル
右サイドバックを主戦場としている彼は、右足から放たれる高精度/高品質のクロスボールが武器であるほか、逆足の左足でもパンチ力のあるシュートや精度に遜色ないクロスを供給できるのが最大の武器だ。そのため、サイドバックながらコーナーキックやフリーキックのキッカーをトップチームでは任されるほどに信頼を得ている。元々はセントラルミッドフィルダーでプレーしていたことで足下の技術に長けているため、オフェンスに転じた展開では素晴らしいタッチから縦に推進力のある突破、切り返しから逆足でクロスといったプレーでチャンスを構築する。
守備では冷静な読みからインターセプトを得意とし、1vs1の状況でも迂闊に飛び込まない対人戦にてフラットな状態でのデュエルにも定評がある。しかし、空中戦や守備範囲の狭さには改善が必要であり、試合終盤にかけて自陣サイドを崩される回数が多く、その後に足が伸びないのは心配な面もあるだろう。右サイドハーフという選択も彼にとっては有効だ。