名前 | ネイサン・パターソン(Nathan Patterson) |
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生年月日 | 2001年10月16日 |
国籍/出身 | スコットランド(グラスゴー) |
身長 | 183cm |
ポジション | RSB |
所属 | レンジャーズFC |
ジェラードに嬉しい悩みのタネを与えたレンジャーズの新鋭SB
プレー動画
経歴
■2001-2021年(幼年期~レンジャーズ)
グラスゴー郊外ロブロイストンの出身である父ケニーと、薬剤師の母カレンの間に生まれた彼は、姉ローレン、兄ジャックに次ぐ第3子として賑やかな家庭に育っている。8歳から地元のレンジャーズFCに加入すると、同世代のビリー・ギルモアと共に多くの大会でプレーしていた。13歳であった2014年からInstagramを始めており、現在に至るまでの数々のトロフィーが確認できるだろう。
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17歳で迎えた2019/20シーズン、リザーブチームで挑んだチャレンジ・カップで頭角を現し、準決勝のインヴァネス戦ではキャプテンマークを着用するほどであった。同試合では惜しくも敗れたが、この頃にはスティーブン・ジェラードが率いるトップチームにも帯同している。2020年1月のスコティッシュ・カップ1回戦のストランラー戦にてトップデビューを飾り、2020年8月にはバイエル・レヴァークーゼン(ドイツ)とのヨーロッパリーグ・ベスト16ラウンド2ndレグにも出場した。
2020/21シーズンでは第5節のキルマーノックFC戦でリーグデビューを飾っているが、基本的には主将であるジェームズ・タヴァーニアーが右サイドバックで不動の地位を築いていたことから彼に回ってくる出場機会は皆無に等しかった。しかし、2021年2月にタヴァーニアーが膝の怪我で離脱すると、指揮官のジェラードが抜擢したのが弱冠19歳の彼となっている。手始めにヨーロッパリーグのロイヤル・アントワープ(ベルギー)戦では途中出場からわずか16.6秒でのプロ初ゴールを奪っており、この試合で勢いに乗った彼はレンジャーズの歴史的な無敗優勝にも貢献するなど、シーズン終盤で見せた輝きは大きな評価を得た。
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代表歴
スコットランドU16から常に世代別代表に選出されており、2020年9月には18歳でスコットランドU21でのデビューを飾っている。2021年6月にはルクセンブルクとの親善試合でフル代表デビューを果たし、そのままEURO2020の本大会に臨むスコットランドのフル代表にも招集された。EURO2020ではグループステージ敗退が濃厚であった第3節のクロアチア戦にて途中出場ながら大舞台を経験した。
移籍の噂
レンジャーズとは2024年5月末までの契約を残しており、本格的に評価を高めるために残留が濃厚だ。しかし、指揮官のジェラードは主将のタヴァーニアーとネイサン・パターソンがポジション争いをすることに悩んでおり、スコットランド代表の選手をベンチに座らせるわけにはいかないとしつつも、絶対的な存在であるタヴァーニアーを控えに回すことが難しいと来季に向けた大きな悩みを語っている。
プレースタイル
タヴァーニアーが攻撃に特化した選手ならば、彼は安定した守備から攻撃のタイミングを図る選手であり、比較対象が驚異的な火力を持っているため現時点では劣るが、彼もまた攻撃的な右サイドバックの部類に入っている。180cm台のフィジカルは発展途上にあるが、既にフィジカル強化プログラムの成果が広い肩幅に現れており、攻守に渡って活用することも多い。レンジャーズの公式Webサイトに記載されているスタッツでは、空中戦の高い勝利数のほか、パス成功率が78%、シュート決定率は25%(シュート8本に対してゴールが2つ)とまずまずの結果となっている。