アルバロ・フェルナンデス・カレーラス

選手紹介
名前アルバロ・フェルナンデス・カレーラス(Álvaro Fernandez Carreras)
生年月日2003年3月23日
国籍/出身スペイン
身長186cm
ポジションLB
所属マンチェスター・ユナイテッド

※アルバロ・カレーラスとも表記される

赤い悪魔が確保したスペインの超攻撃型サイドバック

プレー動画

経歴

■2003-2017年(幼年期~デポルティボ)

彼の出生地については複数の記載があり、現所属のマンチェスター・ユナイテッドではセビージャ、前所属のレアル・マドリードではマジョルカ、TransferMarktではガリシア州となるなど正確なものは不明となっている。それでも彼が幼い頃から過ごしてきたのはガリシア州であり、4歳となった2007年よりア・コルーニャ県にあるラシン・フェロルにてキャリアをスタートさせた。

ラシン・フェロルではセンターフォワードまたはウィンガーとしてプレーしており、最年少のカテゴリでは1シーズンに164ゴールを決めた逸話を持つなど、生粋の点取り屋として知られながら次に所属したガリシア・デ・カランサでも同じ役割を担っていたという。ガリシア・デ・カランサはデポルティボ・ラ・コルーニャとパートナーシップを結んでいるクラブであり、フォローアップセッションではデポルティボに参加しながら様々なタイトルを手にしていたことが確認できる。この頃から164cmまで成長していた体格を活かせるようにとディフェンシブなポジションにも挑戦しており、そこで充実した時間を過ごしながら約5年間の生活を持って別れを告げていた。

■2017-2020年(レアル・マドリード)

デポルティボを離れた彼はFCバルセロナからの勧誘がありながらもレアル・マドリードのオファーを受け入れたことで加入が決定。レアル・マドリードとしては左サイドバックの補強候補としてバレンシアCFのヘスス・バスケスの名前も挙げられていたが、当人がバレンシアへの残留を希望したことで実現しなかった背景もあった加入劇であった。

ラ・ファブリカ(下部組織)におけるカデテB(U15)の一員になると、クラブが提携しているSEK-エル・カスティージョに通いながら約1ヶ月後にはチームに馴染んでおり、指揮官のペドロ・サンチェスとも良好な関係性を築きながら初年度を終了。2年目となる2018/19シーズンよりカデテA(U16)に昇格した彼は、同じく左サイドバックのデ・ラ・ビボラとのポジション争いが焦点となっていたが、デ・ラ・ビボラが左ウィングに移動するようにして共存が実現すると、リーグ戦では26勝2分の無敗優勝に貢献する形で結果を残している。2019/20シーズンにはフベニルC(U17)に昇格するも、契約最終年度となった彼はレアル・マドリードとの契約更新には応じなかったことで、約3年間の所属を持ってレアル・マドリードからの退団が決定した。

■2020-2021年(マンチェスター・ユナイテッド)

通常であればフベニルCからレアル・マドリードを離れることは稀な事象になるが(2020年7月1日時点の同世代間では彼が唯一であった)、彼はマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のビジョンに共感したことで2020年夏での契約が成立。レアル・マドリードであればフベニルB(U17)またはフベニルA(U19)への登録が通常フローとなるが、マンチェスター・ユナイテッドが提示したのがU23への加入だったことも大きな要因だったのだろう。

その言葉どおり彼は開幕から2試合程度をU18チームで調整後、2020年10月にプレミアリーグ2(U23リーグ)にてU23カテゴリでのデビューが実現。初年度は21試合1得点5アシスト(U23)と9試合2得点1アシスト(U18)という結果を収め、シーズン終盤にはU18リーグでの優勝争いを繰り広げていたU18をフォローするような立ち回りとなっていた。2021/21シーズンも引き続きマンチェスター・ユナイテッドU23を中心にプレーしながら、UEFAユースリーグ(U19)にも挑戦するなどトップチームに向けたアピールが続けられている。

代表歴

COVID-19の影響から明けた2021年10月にスペインU19としてのデビューを飾っている。

移籍の噂

2年目となるマンチェスター・ユナイテッドとは2023年6月末までの契約が残されており、当面はトップデビューが目標となるため移籍の可能性は低いことだろう。トップ指揮官であるオーレ・グンナー・スールシャールの解任が有力視されている状況が彼にどう影響するのかにも注目だ。

プレースタイル

190cmに近い身長を持ち主である大型の左サイドバック。特徴的なのは身長に見合った広いストライド(歩幅)によるスケールの大きな推進力であり、それに加えてテクニックやパスセンス、シュートセンスにも優れているなど超攻撃的サイドバックとも呼べるようなスタイルだ。そのため前提としては高いポジショニングを取れることで最も魅力を発揮するようなタイプであるが、フィジカル面での不安要素が少ないためエアバトルにも強い。ただし、高いポジショニングによるマークのズレや小柄なタイプを始めとしたドリブル・スピードへの耐性での守備改善は必要だろう。

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