名前 | パブロ・ガルシア(Pablo García) |
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生年月日 | 2006年8月15日 |
国籍/出身 | スペイン(ヘドゥラ) |
身長 | 174cm(※推定) |
ポジション | WG/CF |
所属 | レアル・ベティス・バロンピエ |
フベニルカテゴリを席巻するベティスの核弾頭
プレー動画
経歴
■2006-2024年(幼年期~ベティス)
スペイン・アンダルシア州の最南端に位置するカディス県のヘドゥラにパブロ・ガルシア・フェルナンデスことパブロ・ガルシアは誕生した。最初期のキャリアについては不透明だが『レアル・ベティス・バロンピエ』にて多くの時間を過ごしており、ベンハミン(U9-U10)で90得点、アレビン(U11-U12)でも81得点とベティスのアカデミーを代表するような選手として認識されていたという。U12カテゴリで最も著名なコンペティションである『ラ・リーガ プロミセス2018』では、フアン・ディアスと彼の二人がチームを牽引するリーダーとして取材を受けており、そんな同大会では国外も参加する部門にて4位の成績に貢献している。
💚La increíble celebración del @RBetisCantera tras conseguir el pase a semifinales de #LaLigaPromises pic.twitter.com/VhxQIS1heR
— Radioestadio Noche (@RadioestadioN) December 29, 2018
COVID-19による活動停止期間が明けた2020/21シーズンよりカデテB(U15)に昇格すると、特に苦戦することなく1歳上のカテゴリでも得点を重ねることに成功しており、シーズン途中の2021年3月にはカデテA(U16)でも出場しながらカデテBでは18試合19得点、カデテAでも15試合7得点と14歳ながら印象的な活躍を残していた。翌2021/22シーズンにはU16リーグで衝撃的なパフォーマンスを見せており、開幕から12試合連続得点を達成しながら最終的には34試合42得点を記録するなど、チーム総得点数の約36%を彼一人で占める関与率にてリーグタイトル獲得にも大きく貢献している。
すると、16歳の誕生日を1ヶ月後に控えた2022年7月にはベティスとのプロ契約を締結しており、2022/23シーズンをフベニルA(U19)にて飛び級昇格することも決定。ディビシオン・デ・オノール(U19リーグ)での挑戦が始まっているが、ここでも大きな苦戦を強いられることなく得点を重ねており、アンダルシア州の地域ラウンド(グループⅣ)では34試合で22得点の成績にてチームトップスコアラーに君臨している。各地域リーグを制したクラブによって行なわれる優勝決定トーナメントでは、既にリザーブチームにまで到達していたアサン・ディアオらが合流しながら決勝戦まで駒を進めており、レアル・マドリードとの決勝には敗れるもユースカテゴリにおける最高峰にまで彼は到達した。
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17歳となった2023/24シーズンもフベニルAでプレーしているが、第18節を消化した時点で21得点まで得点を伸ばしており、ディビシオン・デ・オノールの全地域を見渡しても彼のみが20点台に到達。これらの状況からアルベルト・ゴンサレスが率いるベティス・デポルティーボ(リザーブ)に本格的に移行することが予想され、2023年10月にはセグンダ・フェデラシオン(スペイン4部)でのデビューも飾っているが、現時点では出場機会が限られている状況だ。2023年11月の代表ウィークにはマヌエル・ペジェグリーニが見守る中でTOPトレーニングにも参加するなどクラブ内部の期待値は高いが、まずはリザーブで定位置を確保することが重要になるだろう。
代表歴
15歳当時の2021年11月にスペインU16でのデビューを飾っているほか、2022年9月にはスペインU17に選出されているものも、世代別代表における彼の扱いはあまり思わしくない状況だ。一部のメディアでは、スペインU18で招集されているストライカーよりも好成績を残しながらも招集されていないことに協会への苦言を呈しているなど、代表における扱いの低さによって現時点では世界的な大会にて彼の存在は広まっておらず、スペイン国内での注目株というのが現状の立ち位置だろう。
移籍の噂
ベティスとは最初のプロ契約時に交わされた2025年6月末までの契約が残っており、移籍の噂についても具体的なものは報じられていない。ユースカテゴリでは収まらない実力でありながらもリザーブでは選手層が厚い環境なだけに、TOPチームにて何人かの選手が昇格しない状況となれば移籍についても検討せざるを得ないはずだ。
プレースタイル
具体的な身長は不明だが、推定170cm前半の小柄な部類に入るストライカーであるものも、それを補うかのように筋肉質で安定感を誇る体格は既に目を見張るものがあるだろう。この体躯を自在に活かした得点が魅力であり、アジリティの高さを活かした方向転換で即座にシュートモーションへ移る意識や、相手をブロックしながらでもスピードを維持したダイナミックなプレーなどでユースカテゴリで彼を止められるディフェンダーがいない状況が発生している。
左利きの特徴から右ウィングを主戦場としているが、特にポジションを固定化することなく内側でボールを受けながら味方との連動性やボックス外からでも積極果敢に狙うなど純粋なウィンガーというタイプではない。トップチームに入るために超えるべき壁はあるものも、既に備わっている資質から出場機会を得られるのであればサプライズとなる可能性も十分にある。
彼をよく知る人物は精神性も高く評価しており、勝者のメンタリティやトライアンドエラーを繰り返す成長意欲など、ラ・リーガ・プロミセスに出場していた当時から変わらない彼の魅力だ。常にゴールを見据えているゴールハンターが話題に上がる日も近い。
小ネタ
出場した『ラ・リーガ プロミセス2018』では3位決定戦でPSGに敗れた過去を持っており、その際にPSGにて異彩を放っていたのがウォーレン・ザイール=エメリであった。