名前 | ニコラ・イリエフ(Nikola Iliev) |
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生年月日 | 2004年6月6日 |
国籍/出身 | ブルガリア(ルセ) |
身長 | 183cm |
ポジション | AMF/WG/CF |
所属 | ボテフ・プロヴディフ |
インテルでの挑戦を控えるブルガリア屈指の才能
プレー動画
経歴
■2004-2016年(幼年期~アリストン・ルセ)
ブルガリア国内で5番目の規模を誇るルセに生まれた彼は、地元のアリストン・ルセFCにて幼年期のキャリアを過ごしている。ルセではソフィアカップやダノンネーションズカップのブルガリア予選で得点王に輝くなど印象的な活躍を残したことで、レフスキ・ソフィアやCSKAソフィア、ルドゴレツ・ラズグラドといった国内屈指の強豪クラブからの関心を集めていたという。そんな中、トリフォン・パチェフ氏から直接の電話を受けたことでボテフ・プロヴディフに移籍することを決断し、2016年夏よりルセから300km以上離れたプロブディフでの生活が始まっている。
■2016-2020年(ボテフ・プロヴディフ)
12年間を過ごしていたルセを離れることは彼にとっては容易ではなかったが、頻繁にアリストン・ルセのチームメイトとの連絡を取ったりトレーニングに専念することでプロブディフでの生活に慣れていったという。ボテフ・プロヴディフでは2003年生まれ(1つ上)とのトレーニングに参加しながら順調な成長を遂げており、加入から約3年が経過した頃には体格面も含めて才能を違いを見せつけている。
そして2019年9月29日、わずか3ヶ月前に15歳の誕生日を迎えたばかりの彼はパルヴァ・リガ(ブルガリア1部)第11節のスラビア・ソフィア戦にてトップデビューを飾っている。2020年3月の同じくスラビア・ソフィアを相手にも再びトップリーグに出場しており、2試合で合計77分間の出場機会が与えられるなどブルガリア国内において2004年生まれの先陣を切る選手となった。
代表歴
世代別代表としてのキャリアは不明。
移籍の噂
2019年冬以降、マンチェスター・ユナイテッド、アヤックス、ユヴェントス、インテル、PSG、ベンフィカなどは彼へのプロ契約を提供する意思があると伝えられており、実際にオランダに渡ってアヤックスの設備を見学したと報じられている。その際、アヤックスの印象を一言で「完璧」と表していたが、代理人であるカロヤン・イワノフ氏が彼にとってより良い場所があると判断したことで冬での移籍には至っていない。
2020年4月以降はイタリアのインテル・ミラノとの交渉が限りなく合意に達しているとされ、ボテフ・プロヴディフは合意を否定したもの、代理人のカロヤン・イワノフ氏が「彼は既にインテルの選手だ」と再発言したことでインテルへの移籍は決定的なものとなっている。移籍時にはボテフ・プロヴディフ側に50万ユーロを初期段階で支払い、後のボーナスによって最低でも130万ユーロを移籍金として得られる契約の他、将来的な売却金額の15%をボテフ・プロヴディフが受け取ることができるなどメリットは大きいものだ。
シーズン | 移籍先 | 移籍金 |
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2020-21 | インテル | 50万ユーロ |
プレースタイル
確かな才能を感じさせるボールスキルとダイナミックなドリブルで1vs1にも自身を持ったアタッカーであり、中央ないし両翼でも起用することが可能な選手だろう。最前線で得点を奪いながら1列下がった位置でのチャンスメイクも得意とするなど総合的に高い完成度を誇っている。さらには15歳ながら183cmの身体的な強さも兼ね備えており、もはや個性が集結した抜けがない選手とも言える。不安材料としてはブルガリア語を公用語とする中で、多言語への適応は一つの障壁となるはずだ。ただ、2020年4月の時点で英語は本格的に学び始めており、インテルに正式加入後にはイタリア語の勉学にも励むと語っている。