マルティン・バトゥリナ

管理人推薦選手紹介
名前マルティン・バトゥリナ(Martin Baturina)
生年月日2003年2月16日
国籍/出身クロアチアスプリト)
身長172cm
ポジションAMF/CMF
所属GNKディナモ・ザグレブ

※Martinはマーティン、Baturinaはバトゥーリナとも表記される

未知数ながらディナモ・ザグレブのNo.10を与えられた期待の逸材

プレー動画

経歴

■2003-2017年(幼年期~RNKスプリト)

父はクロアチア国内だけでなくイスラエルやスイスでもプレーした、元クロアチア代表のマテ・バトゥリナであり、父がグラスホッパー(スイス)の所属時に誕生している。その誕生の際にはグラスホッパーの公式Webサイトにて母親のクリスティアーナと共に祝福された様子が確認でき、バトゥリナ家の次男として成長していた。兄弟には既にプロキャリアを始めている兄ロコ(2000年生)と、ユースに所属する弟のマリン(2005年生)がいる。

こうした家庭環境のためボールを蹴り始めるのは当然の流れであり、父がストライカーとして活躍したハイドゥク・スプリトの下部組織に入団。7歳当時であった2010年にはマルコ・リヴァヤからトロフィーを授与されている写真が残っているなど、幼い頃から才能を発揮している。このままハイドゥク・スプリトでのキャリアを継続するかと思われていた2015年、兄弟は同じくスプリトを本拠地とするライバルのRNKスプリトに移籍した。

この移籍に対してはハイドゥコヴァツ(ハイドゥク・スプリトのサポーター)から批判的な声が強まるも、彼自身は移籍直後からダルマチア地方の郡ごとの選抜メンバー(彼はスプリト=ダルマチア郡)で構成された大会でMVPに輝くなど変わらぬ活躍で適応。そんなRNKスプリトでのプレーもクラブが財政難で3部リーグへの降格処分を受けた2016/17シーズンを持って終えることとなり、一時はハイドゥク・スプリトに復帰する可能性も浮上していたが、結果的にこれまた大きな波紋を呼んだ最大のライバルであるGNKディナモ・ザグレブへの加入が決定したのであった。

■2017-2022年(ディナモ・ザグレブ)

この頃、兄のロコは16歳でRNKスプリトでのトップデビューを飾っていたこともあり、兄をメインテーマとした話し合いが行われ、そのなかには父の意向として3人の兄弟を全員同じクラブに所属させたい考えがあった。こうして14歳であった彼もディナモのユースに移行しており、移籍当時から兄以上の才能との噂もあるなかでカテゴリを通過していくと、2021年の年明けよりディナモ・ザグレブⅡ(リザーブ)の一員となっている。

2020/21シーズンの途中昇格であったがプルヴァNL(2部リーグ)でも8試合(556分)の出場時間を得るだけでなく、シーズン終了間際には既にリーグ優勝を決めていたこともありプルヴァHNL(1部リーグ)のHNKゴリツァ戦でのトップデビューを経験。翌2021/21シーズンでもリザーブ中心かと思われていたが、クリスティヤン・ヤキッチが移籍市場の終了間際で離れたこともありトップチームに介入しており、限られた出場機会でも印象的な活躍を見せたことで信頼を得ている。

極めつけはリーグ最終節に激突したハイドゥク・スプリト戦(ヴィエチュニ・デルビ)であり、既にリーグ5連覇を達成した状況ではあったが一切の手を抜けない白熱したダービーにおいて彼はアディショナルタイムより出場。+10分のアディショナルタイムの9分にアシスト、11分には自身のゴールで勝利を呼び込んだ活躍はまさにヒーローであった。これらも含めた彼への期待を示すかのようにして、2022/23シーズンより背番号『10』を与えられるなど目が離せない存在となっているところだ。

代表歴

彼が最初の世代別代表キャリアを始めたのは2017年に開催された南米ユース選手権U15のことであり、クロアチアU15が招待チームとして参加したなかで2003年生まれで構成されたなかに彼の姿も見られている。その後、2018年に15歳でクロアチアU16デビューを飾った彼は、そこから月日が経った2021年10月から現在に至るまで飛び級でクロアチアU21でのプレーを続けている。

移籍の噂

現時点では具体的な移籍の噂は報じられておらず、ディナモ・ザグレブとの契約も2027年夏まで交わされているところだ。クラブからもズボニミール・ボバンやルカ・モドリッチが着用してきた名誉ある『No.10』を与えられるなど未来を託されている。彼のマネジメントについてはマテオ・コバチッチなどをクライアントに持つベンチャー・パートナーズ11が務めている。

プレースタイル

2列目を主戦場とする中盤のマエストロであり、172cmと小柄ながら卓越したボールコントロールと緩急をつけたドリブルで簡単にボールを奪われることなく、ピッチ上で自由に輝く姿を見せる存在。パスの成功率は敵陣でも90%近い数字を叩き出しているが、弱気なパスだけなくチャレンジングなパスを試みての数値であるため、彼の視野やセンス、判断力はすでに一流の領域にあるだろう。

ディナモ・ザグレブでは10番を与えられ、その小柄な風貌や優れたテクニックから新たなルカ・モドリッチとして称する声もある。とはいえ、現段階ではモドリッチのように守備でも奔走するようなタイプではないため、類似性は部分的なものだ。彼はフィニッシャーとしても優秀であり、ゴール前でもストライカーさながらの決定力で得点を重ねることができる。

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