カイ・メリルオト

選手紹介
名前カイ・メリルオト(Kai Meriluoto)
生年月日2003年1月2日
国籍/出身フィンランド日本
身長183cm
ポジションCF/WG
所属HJKヘルシンキ

フィンランド1部で躍動する語学が堪能なライジングスター

プレー動画

経歴

■2003-2022(幼年期~ヘルシンキ)

絶対的な点取り屋が不在とされている日本代表において、将来的にその役割を担う可能性を秘めた存在が北欧・フィンランドで活躍している。彼の名はカイ・メリルオト。母親が北海道・函館市の出身の日本人というルーツを持った選手だ。

フィンランドに生まれるも、1歳になる頃には家族とフランスに移住しており、最初の友人もフランス人であるなど幼少期をフランスにて過ごしている。サッカーを始めたのは3歳年上の兄アキによる影響で、幼い頃から兄と庭でボールを蹴っているなど、彼が最もお手本としているのも兄であった。フランスではリヨン近郊のヴィエンヌに住みながら地域のクラブで基礎技術を学んだ後、約5年間の生活を経てフィンランドに帰国している。

フィンランドに戻って最初に所属したのは首都ヘルシンキの中心部から約30kmほど離れたキルッコヌンミにある『KyIF』であり、学業ではヘルシンキにあるフランス系フィンランド人が通う小学校に入学。その後、12歳~13歳頃に自身がサッカー選手として次のステップに進みたいと考えるようになり、そこで加入したのがフィンランド国内で最も成功を収めているHJKヘルシンキとなっている。

HJKでは2019年シーズンに16歳ながらカッコネン(フィンランド3部)に属するファームクラブのクルビ04に加わっており、2019年8月から9月にかけての4試合で6得点を奪うなど初年度を13試合9得点の好成績で躍動。2020年シーズンに入ると3部リーグにおいては15試合14得点の活躍で格の違いを証明しており、これらのパフォーマンスから2020年8月にはヴェイッカウスリーガ(フィンランド1部)のFCラハティ戦でトップデビューを達成した。

そして1部リーグでのデビュー2戦目となったロヴァニエメン・パロセウラ戦では途中出場から初ゴールを記録するなど18歳で迎えた2020年シーズンはトップチームの3試合に出場した。2021年シーズンはクルビ04がウッコネン(フィンランド2部)に昇格したことでよりレベルの高い2部リーグを主戦場にプレー。昇格組のクラブはリーグでも苦戦を強いられたことで再び3部リーグへの降格を喫しているが、彼自身は2部リーグでも21試合7得点と持ち前の得点力を発揮している。

■2022年(イルヴェス)

クルビ04では3シーズンで56試合31得点の成績を残していたことから、クラブはリザーブチームに留まらせることはせず、より1部リーグでの経験を積ませるためにイルヴェスに期限付きでの移籍を決断。昨季のチーム内トップスコアラーが4得点という得点力不足に悩まされていたクラブの期待を背負うと、2022年4月から開幕したリーグでは3試合連続得点を含む6得点を現時点までに記録しており、1部リーグで通用することを証明するだけでなく、国内でも有望な若手として広く認知されているところだ。

代表歴

15歳でフィンランドU16に選出されるなど、世代別代表でのキャリアをフィンランドにて過ごしている。その後も飛び級にて駆け上がっている彼は、2022年6月のU21欧州選手予選にてフィンランドU21でのデビューも飾るなど高く期待されている存在だ。

日本代表を選ぶことも可能であるため国内メディアからその件について問われると、フィンランドのA代表でプレーすることも光栄であると語りつつも、日本代表の可能性も否定はしていない。2022年6月時点ではJFAからの具体的な連絡がないことも明らかにしているため、現段階では日本代表への道のりは進んでいないだろう。母親が日本語で話すときは流暢ではないが日本語で返答することもできるなど語学面も問題ないレベルにあるという。

移籍の噂

将来的には欧州の5大リーグでのプレーを夢見ており、具体的にフランス2部リーグを経て行くことを考えているそうだ。とはいえ、現在はイルヴェスでの調子が良いこともあるため早期での移籍は否定している。

前述の語学面についてはフィンランド語、日本語、フランス語、英語を扱えるほか、少しだけ話せるというスウェーデン語や勉強中であるスペイン語、一時的に住んでいたこともある縁から中国語もかつては話していたなど語学が堪能な逸材だ。

プレースタイル

ボックス内で危険な存在となることができるストライカーであり、フロントスリーのどちらでもプレー可能なフォワードだ。決定機を冷静にそして確実に仕留める能力を武器と、難しい体勢や逆足の左足でも精度の高いシュートを見せるなど点を取ることについては一級品となっている。また、自身が起点となる動きも得意としながら役割を広げている。また、ロールモデルとしているのはロベルト・レヴァンドフスキだとも語った。

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