名前 | ジャラッド・ブランスウェイト(Jarrad Branthwaite) |
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生年月日 | 2002年6月27日 |
国籍/出身 | イングランド(カーライル) |
身長 | 195cm |
ポジション | CB |
所属 | エヴァートン |
エヴァートンのサプライズとなった4部リーグからの大器
プレー動画
経歴
■2002-2020年(幼年期~カーライル・ユナイテッド)
彼はイギリス・カンブリア州の都市であるカーライルに生まれ、8歳の頃より地元のカーライル・ユナイテッドのアカデミーに入団している。同クラブが輩出した著名な選手としては90年代にユースからトップデビューを果たしているロリー・デラップぐらいなものであり、近年ではイングランド5部~3部の移動を繰り返しているなど名前を聞くこともそう多くない。そんなカーライル・ユナイテッドの名前を再び耳にするようになったのは一人の少年の存在であった。
下部組織を経て、17歳となった彼は2018/2019シーズン後半戦からトップチームでのベンチ入りすると、デビューには至っていないが存在が静かに認知されていた。そして新たなシーズンを迎えた2019年9月24日、EFLトロフィーのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズU23戦にてトップデビューを飾ると、翌月に行われたリーグ2(イングランド4部)第14節のプリマス・アーガイル戦にてリーグデビューも果たしている。その後も17歳ながらトップチームでは14試合に出場しており、彼の存在はイングランド主要クラブにも広く知れ渡っている。
■2020年(エヴァートン)
多くのクラブからの争奪戦の末、2020年1月13日にエヴァートンFCに移籍することが決定。当初はデヴィッド・アンスワースが率いるU23チームに加わることが決まっていたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり多くの試合には出場しておらず、逆にプレミアリーグ(イングランド1部)が再開を迎えた際にはトップチームのトレーニングに参加することが許されていた。
そして2020年7月12日に行われたプレミアリーグ第35節のウォルバーハンプトン・ワンダラーズを相手にトップデビューの機会を得ると、第37節のシェフィールド・ユナイテッド戦ではウノゼロ(1-0)での勝利に貢献したことで同試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。そのまま最終節のボーンマス戦でもフル出場を果たしているなど、4部リーグから加入した18歳が来シーズンの戦力に数えられるまでの評価を得るようになっている。
代表歴
半年前まで4部リーグに在籍しているため、イングランドの世代別代表に選出された経歴を持っていない。
移籍の噂
カーライル・ユナイテッドの所属時には17歳/195cm/左利きのセンターバックというハイスペックから多くのクラブが獲得に乗り出しており、リヴァプールやチェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティ、レスター・シティのほか、スコットランドからもセルティックとレンジャーズからの興味を持たれていた。
エヴァートンには100万ユーロの移籍金と2年半の契約期間で加入しており、18歳となる際のオプションとして設定されていた更新オプションにより、エヴァートンとは2023年6月末までの契約期間を残している。
プレースタイル
195cmの圧倒的なフィジカルを有した希少価値の高い左利きのセンターバックであり、プレミアリーグの舞台でも4部リーグ上がりのティーンエージャーとは思えないクオリティにて周囲を驚かせている。現時点でプレミアリーグ仕様のクオリティには到達していないが、要所での技術力や指揮官であるカルロ・アンチェロッティが称賛する精神面など、これからの成長に期待せざるを得ないポテンシャルを持った若者であることは間違いない。