名前 | ゴンサロ・イナシオ(Gonçalo Inácio) |
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生年月日 | 2001年8月25日 |
国籍/出身 | ポルトガル(アルマダ) |
身長 | 186cm |
ポジション | CB |
所属 | スポルティングCP |
スポルティングの新たな黄金時代を予感させる大器
プレー動画
経歴
■2001-2021年(幼年期~スポルティング)
ポルトガルの首都リスボンとテージョ川を挟んだ対岸に位置するアルマダにて彼は誕生した。リスボンのベッドタウンとして人口増加の一途をたどる同地域では、黄色を貴重としたユニフォームが特徴的なアルマダACにてサッカーを始めたという。アルマダでサッカーをしたのは2年間であり、2012年からは首都リスボンを代表するスポルティングCPの下部組織に加入し、エリート街道を歩み始めている。
スポルティングU12から始まった彼の挑戦は、1年毎に昇格を重ねる順調なものであり、2018/19シーズンには17歳ながらスポルティングU19の試合に出場。U19リーグで出場した18試合のうち17試合でのフル出場と6試合でのクリーンシートを達成し、2019年1月にはスポルティングU23の試合でのベンチ入りも果たしている。
翌2019/20シーズンはU19カテゴリをメインとしながらもスポルティングU23としては3試合に出場し、すべての試合で勝利に導く活躍を残していた。このペースだと2020/21シーズンはU23に昇格することが予想されていたが、彼の姿はU23ではなくトップチームにあった。これにはスポルティングが採用しているシステムと選手層にあり、ルベン・アモリムが率いるスポルティングは3人のセンターバックを並べることを基軸としていたが、経験のあるセバスティアン・コアテス、ズハイル・フェダル、ルイス・ネトを支えるバックアッパーが不在であった。そのため、エドゥアルド・クアレスマと彼に白羽の矢が立ちトップチームに引き上げられたのだ。
2020年10月4日に行われたリーガNOS(ポルトガル1部)第3節のポルティモネンセ戦にて途中出場からのトップデビューを飾ると、第11節のベレネンセスSAD戦ではフェダルが軽傷ながら離脱していたことで彼が右センターバックに抜擢。同試合ではしっかりと勝利を収め指揮官からの信頼を得ると、第17節以降はルイス・ネトが累積欠場で空いた枠からポジションを勝ち取り、フル出場にてプレーした7試合で1失点のみを許す圧巻のパフォーマンスにて、リーグ戦無敗のスポルティングの戦力として活躍している。
代表歴
2017年12月からポルトガルU17を始めとする各世代別代表には選出されているが、同世代のチアゴ・マトスとフランシスコ・サルダーニャが指揮官ルイ・ベントのお気に入りであるため、彼は左サイドバックで起用されるなど出場機会は限られたものであった。現在はポルトガルU20にも招集されている。
移籍の噂
スポルティングCPとは2025年6月末までの契約期間と契約解除金として4500万ユーロが設定されたものを新たに締結している。スポルティングが2001/02シーズン以来の優勝に向けて着実に近づいているため、この状況が続くのであればスポルティングの新たな黄金時代を作る一員となるだろう。
Leões #MadeInSporting até 2⃣0⃣2⃣5⃣ 🦁@luismaximiano81 e @Goncaloinacio52 renovam contrato ✍️ pic.twitter.com/EWHVZH4F4w
— Sporting Clube de Portugal (@Sporting_CP) November 4, 2020
プレースタイル
希少価値のある左利きのセンターバックであり、186cmのフィジカルを活かした対人戦に定評を持っている。また、優れたパスの品質は見事でありビルドアップからの1本の縦パスやロングフィードといった展開力は彼の大きな特徴だ。驚くべきところは彼は左利きであるためセンターバックでは左側に配置されるべきなのだが、トップチームでは3バックの右側にて起用されており、多少は違和感を感じるだろう位置でもポジショニングが崩れることなく適応している。指揮官が求めるクオリティを提供し続ける19歳に今後も目を離せない。