名前 | ジェド・スペンス(Djed Spence) |
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生年月日 | 2000年8月9日 |
国籍/出身 | イングランド(ロンドン) |
身長 | 184cm |
ポジション | SB/WB |
所属 | ミドルズブラFC |
※デッド・スペンスとも表記される
プレミアリーグの個人昇格が目前に迫るボロの俊英
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経歴
■2000-2018年(幼年期~フラムFC)
イギリスとの首都ロンドンに生まれた彼は、グレーターロンドン南西部に位置するフラムを本拠地とするフラムFCにてユースキャリアを過ごしていた。10歳~11歳頃からフラムのアカデミーに所属しており、2016年7月には2年間の奨学金契約に署名するなど有望な才能のひとつとして認識されていた。
奨学金契約後に昇格を果たしたフラムU18では16歳~17歳の2シーズンで19試合に出場。2017/18シーズンにはプレミアリーグ2(イングランドU23リーグ)に属するフラムU23としても活動するなど将来的な昇格に向けて障壁は少ないものだと考えられていた。しかし、2年の契約期間を満了後にフラムからのプロ契約は提示されず、彼自身では理由がハッキリしないままでの退団劇となり新たなクラブを探す必要が出ている。
そんなフラムからのプロ契約を提示されなかったことについて、彼は悲観するのではなく最初から自分に何ができるかを常に問いかけていたため、自信を消失することはなかったという。むしろ、さらにサッカー選手として成功することを決意させたと語り、ポジティブな考えで次なるクラブを探していたそうだ。
■2018-2020年(ミドルズブラFC)
幸運なことに現在のミドルズブラFCからのオファーを受け取り、2018年7月に署名。2018年8月に行われたカラバオ・カップ1回戦のノッツ・カウンティFC戦でトップデビューを飾るも、当時18歳の彼は初年度となる2018/19シーズンをミドルズブラU23を中心に過ごしていた。
彼が脚光を浴びたのはトップチームに昇格を果たした2019/20シーズン中盤のことであり、指揮官であるジョナサン・ウッドゲートによってチャンピオンシップ(イングランド2部)の第20節チャールトン・アスレティック戦からコンスタントな出場機会を与えられると、第24節のハダースフィールド・タウン戦では初ゴールを記録するなどとしてリーグデビューからの7試合で5勝2分という好成績の原動力となっていた。
それでもチームは降格圏に近い位置を彷徨っていたいたため、COVID-19の影響から再開された2020年6月からはニール・ウォーノックが新指揮官に就任。そんなシーズン後半戦では勝ち負けを繰り返しながらもチームのチャンピオンシップ残留に大きく貢献し、トップチームにおける最初のシーズンを終えている。
新たな2020/21シーズンでは引き続きニール・ウォーノックの指揮下にあったこともあり、開幕節から1試合を除いて全試合に出場しているなどステップアップに向けて充実した時間を過ごしているところだ。
代表歴
世代代表歴は持っていない。近い世代に絶対的な存在であるトレント・アレクサンダー=アーノルドのほか、リース・ジェームズ、マックス・アーロンズといった逸材が同ポジションに控えているため代表に名を連ねるのは容易くない障壁があると言えるだろう。牙城を崩すためにもまずはトップリーグに舞台を移すことが大事だ。
移籍の噂
ミドルズブラとは2023年6月末までの契約を残しているが、夏の時点でエヴァートン、ウルブス、ニューカッスル、クリスタル・パレスなどのプレミアリーグ勢が獲得に乗り出しており、最短だと2021年冬の移籍市場にて新たなクラブに加わる可能性も高いはずだ。
プレースタイル
右サイドを主戦場とするサイドバックであり、ミドルズブラではウィングバックとして豊富な運動量と1vs1の強さに定評のある攻撃的な選手として評価されている。90分あたりで6.99回のドリブルを試みるデータがあるように、緩急のスピードを活かした突破は大きな武器として換算できるだろう。
クロス精度にも定評があり、前線の決定力によりアシストこそ記録されていないがゴールが生まれてもおかしくないような決定的なシーンを何度も演出している。また、前からの積極的なプレッシングによってボールを奪いとることも得意としており、守備の面でもアグレッシブなスタイルで貢献することも可能だ。
指揮官のニール・ウォーノックはナサニエル・クラインを彷彿させると語っており、モデルケースとしてはトレント・アレクサンダー=アーノルドやアーロン・ワン=ビサカの名前を挙げている。