名前 | デニス・ドグラシュ(Denis Drăguș) |
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生年月日 | 1999年7月6日 |
国籍/出身 | ルーマニア(ブカレスト) |
身長 | 180cm |
ポジション | CF |
所属 | ヴィトルル・コンスタンツァ |
※デニス・ドグラス、デニス・ドグラシという表記も見られる
伝説のハジが溺愛するルーマニアの新星ストライカー
プレー動画
経歴
■ 1999-2015年(幼年期~ゲオルゲ・ハジ・アカデミー)
ルーマニアの首都ブカレストで生まれた彼は、かつて韓国やロシアでもプレー歴のある元サッカー選手のミハイ・ドラグシュを父に持つサラブレッドだ。 父は怪我の影響で28歳の若さで引退を余儀なくされたが、息子である彼もサッカーを始めるのは当然のことであり、従兄弟と一緒に地元のクラブでキャリアをスタートした。その後、ゲオルゲ・ハジが経営をするゲオルゲ・ハジ・アカデミーに加わることになるのだが、その前には12歳でディナモ・ブカレストからの偵察もありオファーを受け取っていたものの、条件面などを考慮して入団を拒否した経歴も持っている。ハジ・アカデミーでも確かな才能を示した彼は、2009年にゲオルゲ・ハジが創設したFCヴィトルル・コンスタンツァのユースチームへと2015年より移籍を果たしている。
■ 2015-2018年(FCヴィトルル・コンスタンツァ)
加入当初はFCヴィトルル・コンスタンツァU19でプレーをしており、2015年10月29日に行われたルーマニア・カップ ベスト16ラウンドのFCボトシャニ戦で16歳の若さでデビューを果たしている。その15-16シーズンでは優勝決定戦となるLiga.1(ルーマニア1部リーグ)チャンピオンシップ、ディナモ・ブカレスト戦でベンチ入りも果たすも出場には至っていない。16-17シーズンのヴィトルル・コンスタンツァはクラブ創設から初となるリーグ優勝を飾るのだが、そのシーズンでは彼の出場はなくU19としてその光景を見ていた。17-18シーズンに入ると、Liga.1 第8節CSコンコルディア・キアジナ戦でリーグデビューを飾り、かつてのデビュー戦となった同じくルーマニア・カップ FCボトシャニ戦では初ゴールも記録するなど徐々に評価を高めてきた彼は、そのシーズンのチャンピオンシップラウンドでは積極的に起用をされ来季に向けての勢いを付けた。
■ 2018-2019年(FCヴィトルル・コンスタンツァ)
父がプロ時代に着用していた背番号『13』を新たに選択した彼にとって、18-19シーズンは大きく躍進をしたシーズンとなっている。リーグ開幕のドゥナレア・カララシ戦からフル出場を果たすと、主にセンターフォワードや左ウィングとして定着し、チームに欠かすことのできない存在となった。また、UEFAヨーロッパリーグ予選では、1回戦のRFCUルクセンブルク戦(ルクセンブルク)で2試合1得点1アシストで貢献すると、続く2回戦のフィテッセ戦(オランダ)では2戦合計のスコアで敗退をしてしまうものの、彼自身は2試合で3得点を記録し、大きく脚光を浴びる存在へとなった。
代表歴
2016年からルーマニアU18でプレーをしており、2018年2月にはルーマニアU19でのデビューも果たすと、 同年9月にはUEFAネーションズリーグCに臨むルーマニア代表に初招集をされ、セルビアとの試合でフル代表デビューを飾っている。
移籍の噂
2018年8月にFCヴィトルル・コンスタンツァとの契約を新たに更新した彼は、2023年6月末までの契約期間を有している。具体的な移籍の噂は報じられていないが、将来的な移籍は既定路線であることは間違いない。アドリアン・ムトゥとクリスティアーノ・ロナウドが好きだと語る彼にとって、セリエAやマンチェスター・ユナイテッドの存在は魅力的だろう。別のインタビューではチームとしてはFCバルセロナが好きだとも語っているため、ビッグクラブへの憧れは公言しているのも当然だ。
シーズン | 移籍先 | 移籍金 |
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2019-20 | スタンダール・リエージュ | 180万ユーロ |
2020-21 | クロトーネ | on loan |
プレースタイル
ゲオルゲ・ハジが当時16歳の彼を見て、ルーマニアのレジェンドである「ニコラエ・ドブリン」を思い起こされたと語るように評価は高い。 主にセンターフォワードでのプレーを得意としており、裏への抜け出しやシュートセンス、ドリブルのスキルが武器だと言えるだろう。前出のクリスティアーノ・ロナウドが好きな理由としては、彼のスキルだけではなく、そのプロフェッショナルな姿勢に学ぶべきところがあると語る彼もまたストイックな選手だ。ゲオルゲ・ハジから非常に高い評価を得ている彼が、欧州の主要リーグで活躍する日もそう遠くないだろう。