アダム・イダ

選手紹介
名前アダム・イダ(Adam Idah)
生年月日2001年2月11日
国籍/出身アイルランドコーク)
身長190cm
ポジションCF
所属ノリッジ・シティ

※アダム・アイダ、アダム・イーダ、アダム・イダーとも表記されるだろう

フォワードの量産が進むアイルランドの新たなエース候補

プレー動画          

経歴             

■2001-2017年(幼年期~カレッジ・コリンシアンズ)

ナイジェリア人の父とアイルランド人の母との間にアイルランド南部のコークで生まれた彼は、少しの期間をイギリスのロンドン自治区にて過ごしており、サザーク・カリブFCでサッカーに触れたとされている。その後、アイルランドのダグラスに戻った彼は、ダグラス・コミュニティ・スクール(地域運営学校)に通いながら6歳の頃よりカレッジ・コリンシアンズA.F.Cに加入した。当時から背が高く、10歳か11歳になるまでには両脚で25ヤード(約23m)からゴール上隅に叩き込んでいたとされ、1シーズンに40ゴール以上を決めることは当たり前だったなど卓越した存在であったという。また、アイルランドの国民的スポーツであるゲーリックフットボールとハーリングでも持ち前の身体能力を発揮し、タイトルも獲得したが彼はあくまでもサッカーが最優先事項であった。

■2017-2020年(ノリッジ・シティ)

2017年夏に16歳でノリッジ・シティに加入すると、初年度となった2017/2018シーズンはノリッジ・シティU18での登録となり、U18プレミアリーグ(U18リーグ)では15試合・9得点の活躍でチームとしては最下位に終わっているが個人では鮮烈な印象を残している。2017年11月にはプレミアリーグ2(U23リーグ)でのデビューも早々に飾り、これらの活躍からU18プレーヤー・オブ・ザ・イヤーとアカデミー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞している。勢いそのままに2018/2019シーズンからは本格的にプレミアリーグ2において主力に定着しながら、リーグ戦では19試合・12得点を記録したことでレギュラーシーズンにおける得点王に輝いた。

2019/2020シーズンはドイツでのプレシーズンキャンプにも帯同しており、アルミニア・ビーレフェルトとの練習試合では非公式ながらデビュー、3日後のボナーSC戦では2得点を決めたという。2019年8月27日のEFLカップ2回戦、クローリ・タウンFCにてトップデビューも飾り、その後はトップチームでの出番を得られなかったが元旦(2020年1月1日)のクリスタル・パレス戦では念願のプレミアリーグでのデビューを果たしている。プレミアリーグデビューから3日後のFAカップ3回戦、プレストン・ノースエンドFCを相手には衝撃的なハットトリックを記録するなどブレイクも時間の問題だ。

代表歴            

アイルランドの世代別代表では常に名を連ねており、マイケル・オバフェミ、アーロン・コノリー、トロイ・パロットといった年齢が近い同ポジションのライバルに次ぐ形でのフル代表デビューも期待されている。世代別代表においては彼が最も多くの得点を記録しており、アイルランドU17では22試合・14得点の堂々たる活躍でチームを牽引してきた実績を持っている。アイルランドU18~U19を経た2019年3月にはアイルランドU21にも選出され、U-21欧州選手権では予選も含めて6試合に出場、スウェーデンU21を相手にはゴールを奪っている。

移籍の噂           

ノリッジ・シティとは2023年6月末までの契約を残しているが、チームが現在のプレミアリーグにおいて最下位に沈んでいるため来季のステージは不透明な状況となっている。仮に降格を喫した場合、チャンピオンシップ(イングランド2部)において出場機会は多くなることも考えられるが、プレミアリーグでの出場を臨むのであれば移籍も視野に入れることだろう。

プレースタイル        

190cmのフィジカルが彼の最たる武器であり、この強みを活かした得点の量産やポストプレーを得意としている。その一方、足下の技術にも秀でており、さらには一瞬の加速で相手を置き去りにするスピードも兼ね備えるなど、ただの長身ストライカーに収まる器ではないのだろう。既に持ち前の得点力はユースセクターでは十分な実績を残しているため、焦らずにトップリーグでの結果を積み重ねることでアイルランドを代表するストライカーとして頭一つ抜け出すことも可能だ。これからのアイルランド代表におけるエース争いには目を離せない。

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