名前 | ルカ・モーロ(Luca Moro) |
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生年月日 | 2001年1月25日 |
国籍/出身 | イタリア(サンテーレナ) |
身長 | 189cm |
ポジション | CF |
所属 | カルチョ・パドヴァ/カルチョ・カターニア(on loan) |
セリエCで驚異的なペースで得点を量産する新たなストライカー
プレー動画
経歴
■2001-2019年(幼年期~カルチョ・パドヴァ)
イタリア共和国ヴェネト州に属するパドヴァ県。彼が生まれ育ったのはサンテーレナと呼ばれる約2500人程度が暮らしている小さな町であり、そこから物語は始まった。9歳となる2010年頃からパドヴァ県を代表するクラブであるカルチョ・パドヴァの下部組織に入団すると、最初のポジションはセンターバックであったという。ただ、彼はその役割を好んでいなかったため、コーチに頼んでフォワードとしてプレーすることを許されるとそこからNo.9としてのキャリアを充実させている。
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2018/19シーズンには17歳でパドヴァ・プリマヴェーラ(U19)に昇格すると、2018年9月のプリマヴェーラ2A(U19リーグ/2部A)では開幕節となるエラス・ヴェローナを相手に得点を奪い好スタートを切ると、プリマヴェーラでは19試合で5得点を記録。2019年3月にはヴィアレッジョ・カップのコンペティション限定でトリノFCのプリマヴェーラに期限付き移籍しており、そこから復帰後の2019年4月にはセリエB(イタリア2部)第32節のカルピFC戦にてトップデビューを飾っている。
デビュー戦で「ルカ、ウォーミングアップだ。」と言われた際には努力が報われると思っていたことを回想しながら、もしもサッカー選手になっていなかったら自転車競技の選手や銀行員としての道もあっただろうと語り、現実にトップチームの舞台を経験してからは彼の道はサッカーだけにフォーカスされている。
■2019-2021年(ジェノア~SPAL)
2019/20シーズンはパドヴァのトップチームではなく、ジェノアCFCに期限付き移籍することが発表。そこではプリマヴェーラ2Aの上位カテゴリに位置するプリマヴェーラ1(U19リーグ/1部)の戦力として登録され、そのプリマヴェーラ1ではラツィオ戦でのハットトリックを含めた19試合で8得点2アシストの成績で終えることとなった。
2020/21シーズンもまた、パドヴァに復帰することなくセリエBのSPALに期限付き移籍で加入。ここでもプリマヴェーラ1を主戦場としながらU19チームを牽引していたが、2020年10月に行なわれたセリエB 第5節のLRヴィチェンツァでSPALでのトップデビューを飾るなど、ジェノア時代とは異なりトップチームに帯同する機会をここでは与えられている。結果的にプリマヴェーラでは前年と同じ8得点を記録している。
■2021年(パドヴァ~カターニア)
彼が期限付き移籍している間にパドヴァはセリエC(イタリア3部)に降格していたことで、復帰後は3部リーグでの挑戦が始まっていた。セリエC・ジローネAの開幕戦となるASレナーテ戦で出場しているが、クラブは2部昇格に向けてファビオ・チェラヴォロといったベテランを重宝していたことで、彼は移籍市場最終日に同じくセリエC(ただし、ジローネC)のカルチョ・カターニャに期限付き移籍にて加入している。
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合流からわずか数日の土壇場加入であったが、第4節のSSCバーリ戦で名刺代わりのシニアカテゴリでの初ゴールを記録すると、第6節からの7試合で12得点という驚異的なペースでゴールを量産したことで彼の下には多くの問い合わせが届くようになっている状況だ。
代表歴
これまでイタリアの世代別代表とは縁のなかった存在であったが、カターニアでの活躍によって2021年11月にイタリアU20に初招集を受けている。
移籍の噂
カターニアとは期限付き移籍の関係にあるため、彼の保有権を持っているのはパドヴァだ。そんなパドヴァとは2023年6月末までの契約を残しているため、移籍金が発生するシーズン終了後には動向に大きな注目が集まるだろう。2022年冬ではシーズン間で3クラブ目となる可能性があることから加入が特例を除き許されていないため、やはりシーズン終了後の話題だ。セリエCで活躍できることを証明しているため、次はセリエBのクラブを目標としながらステップアップをするのが現実的な道のりとなる。第2のロレンツォ・ルッカになれるかに注目だ。
プレースタイル
ボマー(爆撃機)の異名を持っている彼は189cmの長身を誇るストライカーであり、ヘディングの強さに定評があるのかと思いきや、ゴールは足元での得点が多いという特徴を持っている。体格の割に機敏な動作でいち早くボールに触れることができ、ボールをプロテクトしながらシュートまで到達させることも得意とする。また、自身の得点機会をどの試合でも冷静に逃さない姿も見られ、その冷静さはペナルティキックでも表れるなど彼が存在するだけで得点の期待値は上昇することだろう。セリエCという舞台での活躍ではあるが、期待せざるを得ない存在だ。