ロレンツォ・ルッカ

名前ロレンツォ・ルッカ(Lorenzo Lucca)
生年月日2000年9月10日
国籍/出身イタリアモンカリエーリ)
身長201cm
ポジションCF
所属パレルモFC

パレルモに突如出現した謎の大型ストライカー

プレー動画          

経歴             

■2000-2020年(幼年期~トリノ)

イタリア・トリノ県のモンカリエーリに生まれた彼は、幼い頃に紙と接着剤でボールを自作するような子供であり、そのボールで廊下をスタジアムに見立てて遊んでいたことを父フェデリコは回想する。7~8歳となった彼は地元を代表するトリノFCの下部組織に入団し、約8年間の在籍期間で基本的な技術を学んでいたのだが、ユースカテゴリでのプレーを本格的に迎える16歳の頃にトリノとの間には溝ができていた。

トリノの方針と彼の意向に相違があったことで彼は期限付き移籍をクラブに直訴。こうしてピエモンテ州のユースカテゴリに参加しているASDアトレティコ・トリノに加入すると、翌年に加入したのがセリエC(イタリア3部)に所属するL.R.ヴィツェンツァであり、2018年3月には17歳でセリエCの舞台を経験している。得点こそ生まれなかったが3試合に出場し、大人たちを相手にプレーすることの難しさを学んだ彼は再びユースカテゴリに戻るようにしてブレシア・プリマヴェーラ(U19)に加入した。

ブレシアではプリマヴェーラ2A(イタリアU19リーグ2部)でのプレーが始まると、昨年までイタリア3部に在籍していた経験が発揮されたことで18試合16得点という成績を残し、個人タイトルとして得点王の座に輝いている。約3年間に渡る期限付き移籍で自信と評価を得た彼は、2019/20シーズンにトリノFCに復帰。プリマヴェーラ1(イタリアU19リーグ1部)では8試合2得点3アシストを記録していたが、やはりトリノのトップチームに組み込まれるような扱いではなく、2020年冬の移籍市場にてパレルモFCに完全移籍することが発表された。

■2020-2021年(パレルモ)

パレルモはかつて名物オーナーのマウリツィオ・ザンパリーニによる投資でセリエA(イタリア1部)に定着していたことで知られるクラブであるが、2018/19シーズンをもって財政難による処分でセリエD(イタリア4部)までに降格させられており、名のあるクラブであるが彼はセリエDの舞台で戦うこととなった。彼が加入した時点で既に首位を走っていたため、シーズン途中加入の彼が関与する機会は限られていたものの、第24節のカルチョ・ビアンカヴィッラ戦にてデビュー戦ながら名刺代わりの初ゴールを記録している。

こうしてパレルモはセリエCへの昇格が決まると、2020/21シーズンは彼にとって17歳で挑戦したL.R.ヴィツェンツァ以来のセリエCでの挑戦がスタート。最初の挑戦から3年が経過していた彼は成長しており、2020年12月のU.S.ヴィテルベーゼ戦での2得点を皮切りに、レギュラーシーズンでは27試合で13得点を記録するなどチーム内ではトップスコアラーとなる活躍を見せている。2021年4月からは左膝の捻挫により離脱を強いられており、セリエB(イタリア2部)への昇格をかけたプレーオフに間に合うかが懸念されているところだ。

代表歴            

世代別代表が始まる時期からトリノを離れていたこともあり、イタリア世代別代表でのプレー経験は持っていない。

移籍の噂           

パレルモとは2024年6月末までの長期契約を残しており、彼自身もシチリア島での生活に満足していると語っているが、サッスオーロとジェノア、モンツァのセリエAに在籍するクラブから関心を持たれていることが報じられているため動向には注目が集まっている。現実的な選択としてはパレルモがプレーオフを経てセリエBに昇格するのであれば残留(次なるクラブに完全移籍後の期限付きも含む)、昇格が叶わなかった場合は完全移籍がベストだろう。怪我の影響も考慮する必要があるため、各クラブとも夏までは本格的に動くことはなさそうだ。

プレースタイル        

最大の特徴はバスケットボール選手並みの身長(201cm)によるアドバンテージであり、多少高いクロスでも難なく頭で合わせることができるなどボックス内での強さは圧倒的なものだ。足元の技術も非凡なものを持っており、彼自身が好きだと語る難しい体勢からのシュート(相手GKが止めづらい弾道によるもの)やポストプレーヤーとして前線で時間を作る動きなど想像通りの役割をこなしている。また、強烈な威力で直接フリーキックを鎮めるなどズラタン・イブラヒモヴィッチとの類似性も感じせた。彼自身はエディン・ジェコに近いものだと分析している。