名前 | レヴィ・コルウィル(Levi Colwill) |
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生年月日 | 2003年2月26日 |
国籍/出身 | イングランド(サウサンプトン) |
身長 | 187cm |
ポジション | CB/LSB |
所属 | チェルシーFC |
新たなジョン・テリーとして期待を受ける修行中の大器
プレー動画
経歴
■2003-2011年(幼年期~サウサンプトン)
イングランド南部の都市サウサンプトンに誕生した彼は、4歳となる頃には父と一緒にアパートの外にある公園にてボールを蹴っていたという。サウサンプトンの都心部に拠点を置くシティ・セントラルFCにてキャリアを始めると、そこでジャマル・ムシアラと出会っており、共にサンデーリーグを戦っていくなかで親友の関係性を築いていた。学校の授業以外では他のスポーツを楽しめるほどの時間はなく、週に5日はサッカーに明け暮れながら幼少期を過ごしている。ムシアラとは何をするにも一緒であり、2011年にチェルシーのトライアルを受けた際も一緒であったという。チェルシーからは2人とも合格を言い渡され、サウサンプトンからロンドンでの生活が始まった。
■2011-2021年(チェルシー~ハダースフィールド)
8歳で加入したチェルシーではU9からスタートしており、加入当時のポジションは左ウィングであった。ただ、コーチからウィンガーとして前に出るのではなくハーフウェイラインをカバーするよう求められたことから、途中から左サイドバックにコンバートされている。順風満帆なキャリアに見えていた彼だが、U14時代にはフルタイムではなくパートタイムでの雇用に留まるなど挫折を味わっていた。そんな環境に最初は落ち込むも、逆境をむしろ幸運として捉えたことで、彼が目指すべき道のりを明確に考えるきっかけになったという。その後は成長期に伴いセンターバックまでプレーの幅を広げると、2019年3月にはジャマル・ムシアラ、ルイス・ベイト、ヴァレンティノ・リヴラメントなど多くの才能を集結するなかで、プレミアリーグU16カップの制覇に貢献した。
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2019/20シーズンからはチェルシーU18に昇格し、U18プレミアリーグ(U18リーグ)の11試合に出場。2020年1月にはエヴァートンU23戦にてチェルシーU23でのデビューを飾ったが、1ヶ月後のFAユースカップ(U18カップ)ミルウォールU18戦で膝を負傷してしまったことで、COVID-19の蔓延と同時期に彼のシーズンも終了している。17歳の誕生日+チェルシーとのプロ契約の翌日の負傷というタイミングであった。
膝の手術の影響も不安視されていたが、2020/21シーズンがCOVID-19の影響で9月開幕になったことが功を奏して彼はシーズンの開幕に間に合っている。新たなシーズンはチェルシーU23で中心的な存在となったほか、延長されていたFAユースカップではマンチェスター・シティU18に決勝戦で敗れるも準優勝に貢献。チェルシーU23では21試合(1765分)に出場しシーズンを終えた。
2021年6月にチェルシーとの新たな契約を結んだ彼は、チャンピオンシップ(イングランド2部)に属するハダースフィールド・タウンFCに期限付き移籍で加入することが決定。シニアカテゴリでの1年目となった2021/22シーズンでは、チャンピオンシップの開幕戦から躍動し、シェフィールド・ユナイテッド戦では移籍後初ゴールを記録するなど躍動中だ。
Wow what a feeling. 3 points and my first professional goal. Team was amazing 💙🤝UTT pic.twitter.com/9SPczrqGNm
— Levi Colwill (@levi_colwill) August 21, 2021
代表歴
2018年7月に15歳でイングランドU16でのデビューを飾った彼は、U16を対象とした権威あるモンテギュー国際大会での3位に貢献した。その後はイングランドU17~U18にも選出されながら、2021年8月にはU21欧州選手権予選に臨むイングランドU21にも飛び級にて選出されている。
移籍の噂
ハダースフィールド・タウンFCのローン移籍に伴い、チェルシーFCとは2025年6月末までの契約を延長している。そのためチェルシーFCの保有下に留まることが予想されているが、トップチームへの介入にはローン移籍を続ける必要もやむを得ないだろう。完全移籍や買い戻しオプション付きで同世代の選手がチェルシーを離れる選択をしていることも彼に影響を与えるはずだ。ちなみに彼のアイドルはスティーブン・ジェラードとなっている。
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プレースタイル
3バックでは左に配置され、4バックでは左サイドバックとしての適応を持っているなど両方で計算ができる選手だ。187cmの屈強なフィジカルと長いリーチを活かした粘り強くアグレッシブな守備が特徴であり、利き足の左足から放たれる精度の高いロングフィードは既にチャンピオンシップの舞台でも強みを発揮している。
センターバックとしては90分あたりのドリブル回数が多いこともあり、ビルドアップの場面では積極的な持ち出しも確認できるだろう。18歳ながら大舞台でも臆しない肝の座った一面もあるため、自分を見失わない強みはリーダーの気質を感じさせるなど、チェルシーのサポーターから期待されている「新たなジョン・テリー」としての道のりを歩んでいるところだ。