ジャマル・ムシアラ

選手紹介
名前ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)
生年月日2003年2月26日
国籍/出身ドイツフルダ)
身長183cm
ポジションAMF
所属バイエルン・ミュンヘン

イングランドとドイツの両国を代表するバイエルンの次なる新星

プレー動画

経歴

■2003-2011年(幼年期~サウサンプトン)

ドイツ中部・ヘッセン州のフルダに生まれた彼は、5歳の頃より地元のクラブであるTSVレーナーツ(現SGバロックシュタット・フルダ=レーナーツ)の下部組織にてキャリアをスタートさせている。7歳で家族と共にイギリスに引っ越すと、いくつかのプレミアリーグのクラブからオファーを受けていたが最初はサウサンプトンFCに所属していたという。ただ、サウサンプトンで行なわれたトーナメントにてチェルシーFCからの注目を集めると、サウサンプトンでは4ヶ月間の短い期間にて退団し、2011年3月からチェルシーでの挑戦が始まった。

■2011-2019年(チェルシー)

ロンドンではウィットギフト・スクールに入学しており、カラム・ハドソン=オドイやビクター・モーゼス、ベルトラン・トラオレも卒業生である設備が充実した学校にて過ごしていた。2014年12月にはチェルシーU12としてトルース・トーナメント(ベルギー)の優勝に貢献し、レアル・マドリードが主催するトーナメントでもトップスコアラーに輝くなどチェルシーアカデミーにおいては常に中心選手の立ち位置だったという。2016年、13歳で臨んだチェルシーU15では年間50得点近くを奪う活躍がさらなる知名度を呼び、同年にはわずか13歳にてイングランドU15でのデビューも飾るほどであった。2018年5月にはU18プレミアリーグ(イングランドU18リーグ)においてチェルシーU18でのデビューを15歳の若さで飾っている。

■2019-2020年(バイエルン・ミュンヘン)

チェルシーとの長期契約も囁かれていた彼であったが、2019年7月に母国ドイツを代表するバイエルン・ミュンヘンに移籍することが決定。具体的な関連性は不明だが、バイエルンがカラム・ハドソン=オドイの獲得を強く望んでいた際に彼の存在に気づいたとされ、彼の代理人がそのカラム・ハドソン=オドイの兄であるブラッドリー・ハドソン=オドイという奇妙な共通点から移籍が実現した。

バイエルンでは彼が移籍を選んだ理由の一つであるミロスラフ・クローゼの指導下にてバイエルンU17からの挑戦が始まり、B-ユニオーレン(ドイツU17リーグ)では2019年内で12試合・6得点の活躍を見せると、年末にかけてA-ユニオーレン(ドイツU19リーグ)に属するバイエルンU19でのデビューも飾っていた。ここまではU17からU19でプレーするようになった少年の珍しくない軌跡であるが、新型コロナウイルス感染症からの再開を迎えた2020年6月より彼の名前が広まることとなる。

2020年6月3日に行なわれた3.リーガ(ドイツ3部)第29節のSCプロイセン・ミュンスター戦にてバイエルン・ミュンヘンⅡ(リザーブチーム)でのデビューを飾ると、6日後のFSVツヴィッカウ戦では33分間の出場時間で決勝ゴールを含む2得点を記録しており、17歳と98日での得点は3.リーガにおける史上2番目の若さでの記録となった。2020年6月13日にはボルシア・メンヒェングラートバッハ戦でブンデスリーガ(ドイツ1部)でのベンチ入りも果たし、わずか1シーズンの間で異なる4カテゴリでプレーする稀有な存在となっている。

代表歴

13歳でデビューを飾ったイングランドU15を始め、イングランドの各世代別代表では1つ下の世代ながら招集を受けている。2018年10月にはドイツU16にも招集を受けるなど、彼自身がイングランドとドイツのいずれを選択するのかには注目が集まり、両チームで10番を着用していることからも彼の選択によって大きな利益と損失が発生するだろう。

移籍の噂

バイエルン・ミュンヘンで充実した時間を過ごしていることもあり、直近での移籍の可能性は限りなく低いだろう。バイエルンとは2022年6月末までの契約を残しており、数ヶ月後には契約更新が行なわれる見通しだ。

プレースタイル

右利きの彼は技術的な優位性とスピード、知性の両面を高いレベルで備えており、本職とするトップ下(No.10)でのプレーの他、ストライカー(No.9)としての役割をこなすことのできるプレーヤーだ。ブンデスリーガの公式サイトでは彼のプレースタイルをデレ・アリ(トッテナム・ホットスパー)に例えており、6フィート(約182cm)の身体的なポテンシャルを秘めていることなどの共通点を挙げている。バイエルン・ミュンヘンⅡの率いるセバスチャン・ヘーネス氏は彼が試合前に氷のような冷たさを持っていたと語り、控えめな態度ながら試合に臨むための集中力を称賛した。

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