名前 | ワヒド・ファギル(Wahid Faghir) |
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生年月日 | 2003年7月29日 |
国籍/出身 | デンマーク(ヴァイレ) |
身長 | 185cm |
ポジション | CF |
所属 | ヴァイレBK |
アフガニスタンにルーツを持つヴァイレの彗星
プレー動画
経歴
■2003-2021年(幼年期~ヴァイレBK)
彼のフルネームの綴りはWahidullah Faghir(ワヒドラ・ファギル)であり、その名前の通りデンマーク由来の名前ではない。生まれは南デンマーク地域のヴァイレだが、両親は共にタリバンでの支配下から亡命してきたアフガニスタン人という家庭の下にて育っていた(ちなみに2歳上の兄ワリスと5歳下の弟ユスフもヴァイレにてプレーしている)。2009年より現在のヴァイレBKの下部組織に加入すると、2018/19シーズンには15歳ながらU17リーグで8試合9得点を記録する活躍を見せ、2018年10月にはクラブとの最初のプロ契約を締結している。
プロ契約から2日後にはU19ボーイズリーグ(デンマークU19リーグ)でのデビューを飾り、シーズンを終える頃にはU19カテゴリでも4試合で2得点を記録。翌2019/20シーズンは開幕からU19リーグに昇格しており、11試合で7得点の活躍にて急遽シーズン後半戦はトップチームに登録されていた。当時のヴァイレBKはノルディックベット・リーガ(デンマーク2部)に所属しており、彼は第24節のコリングIF戦にてトップデビュー、デビュー2戦目のヴィドーヴェIF戦では初ゴールも記録するなど、彼の活躍も要因となりリーグ優勝とスーペルリーガ(デンマーク1部)昇格に貢献した。2020/21シーズンは彼にとって初めてとなるトップリーグでの挑戦であったが、クラブは彼を攻撃の主軸として起用し、彼もまた起用に応えるようにして2021年2月現在に19試合で4得点を記録中だ。
代表歴
15歳でデンマークU16~U17に選出されている彼は、チーム内でも年少の立場ながらU17欧州選手権予選での活躍などにて貴重な得点源となっていた。2020年9月にはデンマークU18でのデビューも飾っており、この調子であれば自身のルーツであるアフガニスタンではなくデンマーク代表としてキャリアを歩んでいくことだろう。
移籍の噂
具体的な移籍の噂はこれから報じられる見通しであり、ヴァイレBKとは2022年12月末までの契約を残している。
プレースタイル
彼をユース時代をよく知るステーン・ティコセンは彼をズラタン・イブラヒモヴィッチに少し似たタイプとして称している。スピードとテクニックに優れているほか、戦術理解度の高さと守備のタスクも献身的に行い、自分の脳力に対しての自信を持っているなど年齢以上の意識を備える存在だ。シュートパターンも左右両方の足だけでなく、頭での得点も見られるなどウィークポイントが少ないように感じるが、彼自身としてはビルドアップの段階でボールに積極的に関与できるような動きを身に着けたいとさらなる成長に貪欲だ。また、フィジカルもより改善したいと語っている。