名前 | ヴィトール・ホキ(Vitor Roque) |
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生年月日 | 2005年2月28日 |
国籍/出身 | ブラジル(ティモテオ) |
身長 | 172cm |
ポジション | CF/WG |
所属 | クルゼイロEC |
※Roqueはロケ、ロッキとも表記されるだろう
ロナウド以来の才能を感じさせているクルゼイロの超新星
プレー動画
経歴
■2005-2019年(幼年期~アメリカ・ミネイロ)
ブラジル南東部のミナスジェライス州を流れるピラシカバ川、その川のほとりにある人口約9万人が暮らすティモテオという自治体にてヴィトール・ホキは誕生した。10歳からミナスジェライス州を代表するアメリカ・ミネイロ(アメリカFC)の下部組織に加入すると、2018年シーズンにはカンピオナート・ミネイロU14(U14州選手権)の得点王に輝くなど才能が開花。このままクラブの未来として歩むと思われていたが、事件は発生する。
2019年3月、クルゼイロECとの契約が発覚。一見すると問題ないものだと思われるが、アメリカ側はこの契約に関する動きを把握しておらず、2019年2月4日のトレーニングに姿を現さなかったことに大きく動揺していた。ブラジルではトレーニング契約の可能な年齢が14歳~であるため、彼が14歳となった2019年2月28日より前には既にクルゼイロのトレーニングに参加していたことが発覚するなど、これを違法行為だとして裁判沙汰に発展している。
双方の様々な意見が飛び交っているが、結果的に35%の保有権をアメリカ・ミネイロに認める形で決着し、クルゼイロでの挑戦をスタートさせた。
■2019-2022年(クルゼイロ)
クルゼイロではU14カテゴリから始まり、2020年シーズンにはCOVID-19の影響で活動が制限されるも、最終的には15歳でU17カテゴリに到達。16歳となった2021年シーズンは飛躍の年となり、クルゼイロU17では21試合で21得点と大車輪の活躍を見せると、2021年10月にはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)第30節となるボタフォゴFR戦でトップデビューも達成した。
Feliz pela estreia no clássico, pelo gol e principalmente pela entrega do grupo, não foi o resultado que esperávamos, mas toda honra e glória seja dada a Deus!!!💙🙇🏽♂️ pic.twitter.com/StTOIyoaBh
— Vítor Roque🔥 (@vitorroque_f) March 7, 2022
2022年シーズンはクルゼイロU20でコピニャに出場しながらベスト8入りに貢献。大会終了後はトップチームに加わりながら、2月20日行われたカンピオナート・ミネイロ(州選手権)のヴィラ・ノヴァ戦で初得点を記録するだけでなく、コパ・ド・ブラジル(カップ戦)でもネットを揺らすなどトップチームでも結果を残しているところだ。
代表歴
15歳の誕生日を直前に控えた2020年2月にブラジルU16に招集されたほか、15歳9ヶ月の時期にはブラジルU17でも活動していることが確認できる。
移籍の噂
クルゼイロとは2021年5月に最初のプロ契約を締結しており、現在は2024年5月末までの契約を残している。ヨーロッパの主要クラブから名前が挙がるのも時間の問題であり、クルゼイロは国外のクラブに対しては3億ユーロの牽制的な違約金を設定した。
プレースタイル
No.9として得点を量産してきたストライカーであり、上背はないが172cm/76kgの筋肉質で重心の安定した体格と身体能力の高さ、卓越した足元の技術で相手を揺さぶるモーション、優れたポジショニングによる決定機への関与率によって得点を奪うことを得意とする。
ユースでは主に中央でプレーしているが、トップチームでは1vs1での強さを買われてウィンガーとしても起用されるなど前線であればどこでも適応可能だ。上述の体格はトップカテゴリでも物理的な強さを証明するだけでなく、前線からの守備の部分でも強度の高い姿が印象的となっている。こうしたエネルギーに満ち溢れたスタイルでどこまで到達できるかに注目だろう。