名前 | テレム・モフィ(Terem Moffi) |
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生年月日 | 1999年5月25日 |
国籍/出身 | ナイジェリア(カラバル) |
身長 | 188cm |
ポジション | CF |
所属 | FCロリアン |
※テレム・モッフィとも表記されるだろう
リトアニアでプロキャリアを始めた異色の苦労人
プレー動画
経歴
■1999~2018年(幼年期~スピリス・カウナス)
カメルーンの国境に近いナイジェリアのカラバルに生まれた彼は、地元のアカデミーでキャリアを始めた後、旧首都ラゴスのクリーク・スポーツ・アカデミーにて基礎スキルを培っていた。そんな彼はアレックス・イウォビのエージェントを通じてイングランドのバックスウッド・サッカーアカデミーに入学しており、若くして母国ナイジェリアを離れての挑戦を始めている。
同アカデミーはイギリスの高校選手権で準優勝するなどトップクラブからのスカウティングを受けるチームであり、彼もまた卒業を間近に控えた2017年にベルギーのシント=トロイデンのテストに参加するも、就労ビザの問題で入団には至らなかった。こうした背景を持ちながら、コーチと共にリトアニアに新天地を求め、最初のプロクラブとしてFKスピリス・カウナスと契約を交わしている。
FKスピリス・カウナスではAリーガ(リトアニア1部)で8試合に出場し1得点を記録し、フランスへの挑戦を決断するも、またしてもビザの問題で契約を交わすことができずに2018年の1年間は無所属の状態でナイジェリアにて過ごしていた。
■2019年(FKトラカイ)
無所属が続いていた彼は、2019年2月に同じくリトアニアのFKトラカイと契約しており、改めてリトアニアでの挑戦が始まっていた。そこでの彼はこれまでの鬱憤を晴らすかのようにシーズン全体で20得点を記録し、チームをリーグ戦3位に導いたことで2019シーズンを満足のいく手応えにて終えている。シーズン終了後の2019年12月には再びベルギーでロンメルSKとムスクロンのテストに参加するも契約せず、2020年1月にようやく同じくベルギーのKVコルトレイクに入団することが決定した。
■2020年(コルトレイク~ロリアン)
KVコルトレイクではシーズン途中からの加入であったが、デビュー3戦目となる首位のクラブ・ブルッヘを相手に初得点を奪うと、そのままCOVID-19の影響で中止となるまでの7試合で4得点を記録するなどリトアニアでの勢いを継続する形で最初のシーズンを終えた。2020/21シーズンは第2節のKAAヘント戦で得点を奪っていたが、その日を境にフランスに渡ったことが発覚したため、コルトレイクでは同試合がラストゲームとなっている。
そして2020年10月1日、フランスのFCロリアンはKVコルトレイクから彼を約700万~800万ユーロの移籍金にて獲得したことを発表し、一度はビザの問題で夢が途絶えたフランスの舞台にて念願の挑戦が始まっている。
代表歴
ナイジェリアにおける世代別代表の出場歴は持っていない。
移籍の噂
2020年10月に加入したFCロリアンとは2024年6月末までの契約となっており、メディアではベルギー→フランスの流れを持ったナイジェリア人として新たなヴィクター・オシムヘンと期待されている。
プレースタイル
188cmの長身と無精髭をたくわえた風貌にも現れているように、貪欲にゴールを狙い続ける怪物的な魅力を持ったストライカーだ。裏への抜け出しや敏捷性に優れ、独力でゴールに迫ることのできる足下の技術の高さを備えているなど生粋のスコアラーとしてフランスでブレイクする日も近いだろう。