名前 | ステファノス・ジマス(Stefanos Tzimas) |
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生年月日 | 2006年1月6日 |
国籍/出身 | ギリシャ(テッサロニキ) |
身長 | 184cm |
ポジション | CF |
所属 | PAOK FC |
※Tzimasはツィマスとも表記されるだろう
覚醒が徐々に迫りつつあるPAOKの新たなモンスター
プレー動画
経歴
■2006-2023年(幼年期~PAOK)
首都アテネに次いでギリシャ第2の都市であるテッサロニキ。紀元前315年からみて約2300年以上の古い歴史を持つ街にてステファノス・ジマスは生まれ育っていた。父親のディミトリスはPAOK FCやアリス・テッサロニキにも所属していたことのある元プレーヤーであり、2歳上の兄フリストス(2004年生)もアリスのU19カテゴリに所属しているなど、フットボールが身近な存在であった環境で過ごしている。
最初のクラブとしてテッサロニキにある偉人の名前を冠した『アレクサンドロス・メガス(アレクサンドロス大王)』に所属すると、未熟ながらでも光る才能を見出されて、7歳となった2013年より現在も所属している『PAOK FC』の下部組織に入団。2~3歳上のカテゴリで躍動しながら、2021/22シーズンにはK17(U17)カテゴリにて15歳ながら17試合16得点と多くのスカウトから注目を浴びるまでに成長を遂げていた。
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2022/23シーズンよりK19(U19)に昇格すると、序盤戦からU19カテゴリでのプレーに適応しており、そのまま2ヶ月後の2022年11月からはギリシャ・スーパーリーグ2(ギリシャ2部)に属するリザーブチームでプレー。16歳10ヶ月14日の若さで最初のシニアデビューを飾り、デビュー2戦目のアナゲンニシ・カルディツァを相手には後半21分からの出場で初ゴールを含む2得点を挙げており、この活躍が彼の資質がさらに見直されるきっかけとなっている。
昨年までU17カテゴリでプレーしていた彼だが、半年間でU19とリザーブを経て、2023年1月にはキペロ・エラーダス(ギリシャ・カップ)のベスト16ラウンド、カラマタFC戦にてついにファーストチームでのデビューも達成。2023年3月にはギリシャ・スーパーリーグ1(ギリシャ1部)のイオニコスFC戦で大量リードの試合展開から投入され、この日の6得点目となる得点を記録したことで17歳1ヶ月26日でのゴールはPAOKのクラブ史上最年少でのリーグ得点記録として58年ぶりに更新している。
代表歴
15歳であった2021年10月には既にギリシャU17でプレーしており、U17欧州選手権の予選を中心に世代別代表を牽引した。2022年よりU16~U17でゲームキャプテンも担った後、現在はギリシャU19へと舞台を移している。
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移籍の噂
PAOKとは2025年12月末までの契約を交わしているが、欧州の主要リーグからの関心は既に報じられており、アヤックス(オランダ)やACミラン、フィオレンティーナ(イタリア)は彼に関心を持っているクラブの一つだ。PAOKとしてはゲオルギオス・クツィアスをシカゴ・ファイアー(アメリカ)への売却を容認した理由に彼の存在があるとされるなど、クラブ内部からの信頼は厚い。
プレースタイル
センターフォワードを主戦場としながらも、ワイドな位置でもプレーが可能なオールラウンドな選手であり、184cmに身長に均整の取れたフィジカルを活かした身体能力やディフェンダーからの圧を跳ね除ける推進力が評価される。速く、強く、テクニカルといった現代的なストライカー像にマッチしており、17歳と若いがゴール前でのインテリジェンスと総合的な完成度はトップカテゴリで試す価値が十二分にあるだろう。