名前 | シヴェルト・マンスヴェルク(Sivert Mannsverk) |
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生年月日 | 2002年5月8日 |
国籍/出身 | ノルウェー(エヴェレ・オーダル) |
身長 | 185cm |
ポジション | CMF |
所属 | ソンダルIL |
※シーヴェルト・モンスヴェルクなどとも表記されるだろう。
ノルウェー2部で躍動する18歳の若き主将
プレー動画
経歴
■2002-2020年(幼年期~ソンダルIL)
ノルウェー北東部の人口3000人ほどが暮らすエヴェレ・オーダルに生まれ育った彼は、地元のジョータン(現在はオーダルFK)のアカデミーにてキャリアをスタートさせていた。2013年、11歳の彼はチームメイトのエイリーク(現在もソンダルILで一緒にプレーしている)と共にイギリス・ロンドンに招待され、トッテナムU12で1週間のトレーニングを行うなど将来を嘱望されるような少年だったという。U15カテゴリではデンマークで開催された160チームが参加するトーナメントで3位に輝き、写真中央でトロフィーの前にポーズを取る彼がチームを牽引したことを伺えるような姿を見ることができる。
そして2016年より現在のソンダルILに加入した彼は早い段階で才能を発揮しており、2017年5月にはノルウェーカップ2回戦のラウフォスILを相手に15歳でのベンチ入りを果たしていた。このままトップデビューも見込まれていた彼だが、怪我に泣かされる日々が続くなど足止めを余儀なくされたという。それでもソンダルILのU19カテゴリでは二つのタイトルを奪う2冠に貢献すると、2019シーズンより正式にトップチームへの昇格が決定させていた。
2019年4月のアデコリーガエン(ノルウェー2部)第2節となるUllensaker/Kisa戦でトップデビューを飾ると、第23節のスケイド・オスロ戦では1得点1アシストを記録するなど初年度は18試合1得点2アシストの成績で終えることとなった。2020シーズンに入ると、彼はわずか18歳ながらチームキャプテンに任命されていた。当初はそのプレッシャーに押しつぶされるのではと懸念されていたが、開幕戦からアシストを記録すると3試合を除くリーグ戦すべてに出場しており、チームも3位の成績でレギュラーシーズンを終えるなど好成績を納めていた。1部リーグへの昇格をかけたプレーオフでは決勝戦で後半ロスタイムの悲劇とも呼べる失点で敗れるも、彼自身はアデコリーガエンにおける年間最優秀選手に輝き、国内外での評価を手にしている。
代表歴
2017年10月に初めて招集されたノルウェーU15を皮切りに、U16~U19までの世代別代表に彼は選出されている。2019年10月のU19欧州選手権予選でも得点を決めるなど、彼もまたノルウェーを牽引する存在となるはずだ。
移籍の噂
ソンダルILの2部リーグ残留が決定して以降、彼に関する問い合わせは増加の一途をたどっており、具体的なクラブ名としてアーセナル、アストン・ヴィラ、ブライトン、ボローニャ、ラツィオ、アヤックスといったメジャークラブの名前が挙がっているところだ。およそ200万ユーロ程度で獲得できるとされていることもあり、2021年冬の移籍市場での売却は避けられないだろう。
一方、彼は幼い頃から熱狂的なウィガン・アスレティックのファンであることを公言しており(前出のトッテナムに招待された際のインタビューでウィガンのファンと発したのだから驚きだ)、その気持は現在も変わっていないという。いつかウィガンでプレーできれば幸せだろうと2020年11月のインタビュー時にも語るなど前向きな姿勢を見せているが、リーグ・ワン(イングランド3部)で苦戦を強いられていることもあり現状で加入することは考えづらい。
プレースタイル
中盤でチームのリズムを形成することやゲームコントロールを行うことが選手であり、18歳ながらキャプテンを任せられるのも彼の冷静な状況判断力があってこそ信頼だろう。中盤の底から1本のパスで相手ディフェンスを崩壊させるだけでなく、前方にスペースがあれば自身で積極的に侵入していくなど広い視野による効果的なプレーも持ち味だ。またいくつかのミドルレンジからのシュートにも現れているようにゴール前で驚異となることも見せている。