名前 | サンブ・スマノ(Sambou Soumano) |
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生年月日 | 2001年1月13日 |
国籍/出身 | セネガル(タンバクンダ) |
身長 | 182cm |
ポジション | CF |
所属 | FCロリアン |
わずかな出場時間で結果を残し続けるニュー・ストライカー
プレー動画
経歴
■2001-2021年(幼年期~シャトーブリアン)
アフリカ大陸の大西洋横断貿易において重要な拠点都市として栄えるセネガルの首都ダカール。そんな経済の中心地である都市から約400km離れたタンバクンダにてサンブ・スマノは誕生している。ASCラカディウにてプレーしていた彼は、ユースの最終年代をダカールを本拠地とする『ユース・エリート・フット』にて過ごしており、スポーツと学校教育の両立を目指した育成プログラムを提供する環境にて才能を伸ばしていた。
多くの才能を輩出しているセネガルの名門『ジェネレーション・フット』といったクラブに対し、同クラブは創設からの歴史が浅く、実質的に彼が最初の育成ケースとして2019年にポーFC(フランス)に送り出されることが決定。18歳でヨーロッパへの挑戦権を得た彼は、フランス全国選手権(フランス3部)の第6節にてデビューを飾るも、基本的にはリザーブが所属するフランス全国選手権3(フランス5部)のセミプロカテゴリにてプレーしており、そこでは結果的に13試合で8得点を記録している。
ポーFCはリーグ・ドゥ(フランス2部)に昇格を果たしているが、彼自身の出場機会は限られるということもあり、2020/21シーズンはフランス全国選手権2(フランス4部)のシャトーブリアンに移籍。1つ上のカテゴリでは、4試合で3得点を記録し、クープ・ドゥ・フランス(カップ戦)ではモンペリエHSCに敗れるまでのベスト16ラウンド進出に貢献するなど短期間ながら十分なインパクトを見せていた。
■2021-2022年(FCロリアン)
2021年8月、リザーブチームをメインとした契約であったが、トップカテゴリのクラブであるFCロリアンに加入することが決定。ロリアンBもまた4部リーグの所属であったが、移籍後の10試合で11得点と目覚ましい活躍を残したことで、2021年10月のリーグ・アン(フランス1部)第11節のジロンダン・ボルドー戦でトップデビューを早々にして達成している。
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トップデビューから5試合連続で起用されるも、1試合あたり10分にも満たない出場時間では持ち味を発揮することは難しく、チームの不振も重なったことで12月での出場時間は「0」であった。それでもトップチームの得点力不足(リーグのワースト)を脱却するための起爆剤としての期待値は高く、こうしたクラブを救うかのように第20節のLOSCリール戦から3試合連続で得点を奪っており、なかでも第23節のRCランス戦では初のスタメン出場にてチームの15試合ぶりの勝利に貢献するなど、クラブの復活に向けて牽引する可能性を感じさせているところだ。
代表歴
直近まで無名に等しい存在であるため、セネガル代表としてのキャリアは持っていない。
移籍の噂
FCロリアンとは2024年6月末までの契約を残しており、現時点での移籍については特に報じられていない。今後の見通しとしてはクラブの残留に尽力することが先決だが、仮に降格を喫した場合はテレム・モフィの売却も視野に入るため、そこの後釜として据えられる可能性もあるだろう。いずれにせよ、ロリアンで来季を戦うことは彼にとって有意義な選択肢となるはずだ。
プレースタイル
シャドーの位置でもプレーすることが可能なストライカーであり、派手さはないがゴール前での駆け引きや嗅覚に優れており、純粋に得点を奪うことに特化したタイプだろう。182cm/72kgと平均的なフィジカルを持っているため、ポストプレーなど求められる基本的な動作に支障はないが、強みと呼べるまでには現時点で資料も薄いためさらなる可能性を見せてくれることもあるはずだ。
わずかな出場時間における1回の決定機を無駄にしない働きは重宝される要因(現在の決定率は38%)となり、ユース・エリート・フットの会長も「彼は人の話をよく聞き、一生懸命働く礼儀正しい子だ」と謙虚な姿勢を評価するなど、今後の成長にも期待できる存在だ。