名前 | プラメン・アンドレエフ(Plamen Andreev) |
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生年月日 | 2004年12月15日 |
国籍/出身 | ブルガリア(ソフィア) |
身長 | 189cm |
ポジション | GK |
所属 | PFCレフスキ・ソフィア |
わずか17歳で名門レフスキのキャプテンとなった若き守護神
プレー動画
経歴
■2004-2018年(幼年期~ボテフ57)
ブルガリアの首都でありヨーロッパにおける歴史的な古都であるソフィアに生まれ育っており、7歳(小学校1年生)の頃より彼はサッカーを始めている。初期キャリアを『ボテフ57』と呼ばれる国内でも急速に発展を続けているスポーツ学校の生徒で主に構成されたチームにて過ごしており、大小あわせて4つのサッカーコートがあるような充実した環境にて成長を続けていた。
同チームはPFKセプテムヴリ・ソフィアのサテライトチームとして設立された背景があり、将来的にはセプテムヴリの選手としての道も開かれていたが、13歳になると同じくソフィアを本拠地とする古豪『PFCレフスキ・ソフィア』からの電話が届き、そのまま深く考えずに次の日にはチームの一員となっていたという。
■2018-2023年(レフスキ・ソフィア)
14歳で迎えた2018/19シーズンをレフスキU15にて過ごし、26試合で13失点と優秀な成績でリーグタイトル獲得に貢献。翌年はCOVID-19の影響などで不完全燃焼に終えるも、2020/21シーズンにはレフスキU17にてリーグ戦の24試合で失点数をわずか「9」に抑えてみせており、個人タイトルとして最優秀ゴールキーパー賞にも選出されている。
また、2021年5月に行われたパルヴァ・リーガ(ブルガリア1部)に下位グループラウンドの最終戦であるPFCチェルノ・モレ・ヴァルナ戦にてトップデビュー(試合終了までの10分間出場)を達成した。クラブとしては2021/22シーズンの彼をU19カテゴリまたは3部リーグに属するBチームで成長させる選択肢もあったが、プレシーズンにてトップチームでのアピールを続けながら、主将であるニコライ・ミハイロフが開幕節に間に合わないことが判明し、そこでシーズンを左右する開幕戦のゴールキーパーを託され、スラヴィア・ソフィアとの一戦に臨んでいる。
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ミハイロフの復帰後は2ndGKとして控えながらカップ戦では出場機会を得ると、2022年より17歳での副キャプテンに任命。準々決勝より国内1部リーグのクラブとの対戦が続きながらも指揮官であるスタニミール・ストイロフは彼にゴールマウスを託しており、キャプテンマークを腕に巻きながらセプテムヴリ、ルドゴレツ、そして決勝戦でCSKAソフィアを相手に動じない活躍でブルガリアカップの優勝に大きく貢献した。
この出来事によりストイロフおよびサポーターからも信頼を獲得し、2022/23シーズンよりベテラン34歳のミハイロフに続く後継者としてクラブ史上最年少となる17歳での主将に昇格。彼が主将となる噂はクラブ外にも漏れているような状況であったことから早く実現したと語り、新たなシーズンを大きな責任がのしかかる環境にて始まるも、こうしたプレッシャーを跳ね除けるかのような活躍を見せるのが彼であった。
新たな2022/23シーズンのレギュラーシーズンにおいて27試合に出場すると、本格的にトップリーグでプレーするのは初めての経験ながらも失点数を脅威の「12」に抑え、さらにチームメイトにも支えられながら74%のクリーンシート率となる「20」試合で無失点を実現するなどにわかには信じられない成績を残している。チャンピオンシップラウンドで21試合目となる無失点を達成したことで、1998/99シーズンにディミタール・イワンコフが樹立したリーグ無失点記録に相当するとして話題を集めているところだ。シーズンは残り2試合あるなど、歴史的快挙の達成も夢ではない。
代表歴
ブルガリアの世代別代表では15歳でブルガリアU17の舞台に経ち、2022年より17歳でブルガリアU19の主将としてプレーしながらU21代表も経験。そして2023年5月にはEURO2024予選に挑むフル代表に初選出されるなど勢いが止まらない。同世代のライバルには2002年生まれのスヴェトスラフ・ヴツォフが存在し、ブルガリア国内の最優秀GKにも選出されるような才能ながら素行面では問題視(試合中での人種差別疑惑があるなど)されているため、彼が将来的にブルガリア代表を背負う可能性が高いことだろう。
移籍の噂
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レフスキ・ソフィアとは2024年6月末までの契約となり、現状では残り1年となっている。そのため契約更新の動きが報じられるなど順調に進めば新たな契約にサインする見通しだ。レフスキ・ソフィアのリーグタイトルが近年遠ざかっていることに加え、傾向としてゴールキーパーが国外挑戦する実績が少ないことから国内に留まると予想される。好きなクラブと選手にはバイエルン・ミュンヘンとマヌエル・ノイアーを挙げている。
プレースタイル
188~191cmのリーチを持った若きGKであり、これまでの歩みで明らかなように技術と精神面の両方において年齢以上の成熟度を誇る選手だ。反射神経に優れており至近距離からのシュートストップに定評があるほか、ボックス外からのシュートも冷静に対処する。前提としてレフスキ・ソフィアがチームとして組織的であるため、危険な場面に遭遇する回数が少ないが、こうしたチームを主将としてまとめ上げているカリスマ性は彼が持っている大きな強みだろう。