ニコロ・ザニオーロ

選手紹介
名前ニコロ・ザニオーロ(Nicolò Zaniolo)
生年月日1999年7月2日
国籍/出身イタリアマッサ)
身長189cm
ポジションAMF 
所属ASローマ 

苦難を乗り越えローマでの活躍が期待されるイタリア新世代の逸材

プレー動画          

経歴             

■ 1999-2017年(幼年期~ヴィルトゥス・エンテッラ)

イタリアのトスカーナ州にある小都市”マッサ”で生まれた彼は、セリエBの舞台などでプレーをした元サッカー選手”イゴール・ザニオーロ”の息子だ。父がプロサッカー選手である彼にとって、サッカーは身近な存在であり、ボールを蹴り始めるのにはそう時間はかからなかったという。2009年よりジェノアCFCの育成組織に加入すると、既にその才能の片鱗が垣間見えており、2年後にはフィオレンティーナの育成組織へと移るなど期待されていた少年であった。しかし、そのフィオレンティーナでは約6年間を過ごした彼だが、17歳となる頃には自身のキャリアに不安を感じ、フィオレンティーナでは自分が中心にいたことはなかったと回想するなど今後の将来に思い悩んでいた。クラブは彼をローンで貸し出す予定ではあったが、彼自身はそれを下部リーグに留まる危険性があると判断し拒否、環境を変えるべく移籍することを決断している。彼にとって父はキャリアを形成する上で欠かせない存在であり、常に近くでアドバイスを与えてくれるそ存在であった。そんな父のアドバイスに従い、当時セリエBに属していたヴィルトゥス・エンテッラに加入すると、プリマヴェーラでいくつかの試合を経て、2017年3月のベネヴェント戦でセリエB(イタリア2部リーグ)及びプロデビューを飾っている。トップチームでは7試合のみの出場であった彼だが、プリマヴェーラなどでの活躍がインテルの目に留まり、加入からわずか1年で2017年7月にインテルへ約180万ユーロ+170万ユーロ(ボーナス)の移籍金を残し加入した。

■ 2017-2019年(インテル~ASローマ)

インテルではプレシーズンにトップチームでの出場を果たし、背番号『64』が与えられるも、17-18シーズンの公式戦ではトップチームでの出番機会は巡ってこなかった。しかし、プリマヴェーラでの活躍は目覚ましく、29試合で13得点8アシストの成績はチームの最多スコアラーでありプリマヴェーラ1の準優勝に貢献している。インテルのトップチームへの昇格も期待されていた彼だが、インテルがラジャ・ナインゴランをASローマから獲得する際の取引の一部として、ダビデ・サントンと共にASローマへ約450万ユーロ+15%で移籍することが発表。ローマでは2018年9月のUEFAチャンピオンズリーグ レアル・マドリードとのグループリーグ初戦でデビューを果たし、その翌週にはセリエAデビューも飾るなどここまで12試合に出場。途中出場が多い彼であったが、ここに来て出場時間を伸ばし始めており、シーズン後半からは積極的な起用が予想されている。

代表歴            

イタリアの世代別代表としてはU-18からプレーをしており、イタリアU-19では2018年U-19欧州選手権の準優勝に貢献し、ファイナルラウンドからは5試合で1得点3アシストとチームを牽引した。 2018年9月にはロベルト・マンチーニが若手育成のために、当時セリエAで未デビューだった彼をイタリアA代表にサプライズ招集するなど大きな話題を生んだ。出場は叶わなかったが、その代表ウィーク明けの試合でデビューを飾っただけに有意義な経験だったことは確かだ。2018年10月にはイタリアU-21にも初招集を受け、ベルギーU-21との親善試合でデビューを飾っている。

移籍の噂           

ASローマからの直近での移籍は考えられず、 契約は2023年6月末までと長期契約だ。

プレースタイル        

攻撃的なミッドフィルダーが本職の彼だが、ローマでは違った一面を見せている。ジェノアとの試合ではゼロトップとも捉えられるポジションでチームの勝利に貢献し、新たな可能性を期待させるなど器用な面が顕著に現れた。また献身的に走り続けるスタイルはロマニスタの心を掴んだだろう。また、プリマヴェーラ時代に何度もチャンスを演出したパスセンスは評価が高い。189cmの恵まれた身長で献身的なプレーを忘れない彼が今後活躍するのは必然だ。

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