名前 | ニコ・ゴンサレス(Nico González) |
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生年月日 | 2002年1月3日 |
国籍/出身 | スペイン(ア・コルーニャ) |
身長 | 188cm |
ポジション | DMF/CMF |
所属 | FCバルセロナ |
※ニコ・ゴンザレスとも表記される。
スーペル・デポルのレジェンドを父に持つラ・マシアのマエストロ
プレー動画
経歴
■2002-2013年(幼年期~モンタニェロスCF)
彼の父親はデポルティーボ・ラ・コルーニャの黄金時代(スーペル・デポル)をクラブ一筋で牽引してきた元スペイン代表のフランであり、同クラブの本拠地であるスペイン・ガリシア州のア・コルーニャにて誕生した。父フランが現役引退後にスクール(Campus Fran)を開催していた地元のモンタニェロスCFにてキャリアをスタートさせると、卓越したサッカーセンスは常に年上のカテゴリでプレーできるなど幼い頃から発揮されていたという。
2012年6月、モンタニェロス・アレビン(U12)としてガリシア州でのトーナメントに参加した彼は、周囲の選手が2歳年上のカテゴリでも快適にプレーしており、対戦相手である彼の存在に気づいたFCバルセロナは、大会終了後に最初の接触を図っていた。その際は父フランも交えた話し合いが行われたが、まだ時期尚早であると判断したことで移籍は実現しなかったという。その代わりにラ・マシア(バルセロナの下部組織)でのトレーニングに参加しており、エルチェで開催されたフェアプレイ・カップではアレビン部門の招待選手として優勝を経験している。同大会ではヨハン・クライフの背番号である『14』を着用し、後にチームメイトとなるアンス・ファティや久保建英らとプレーするなどバルセロナに入団することを決断した思い出だ。
※映像内、ニコ・ゴンザレス(バルセロナ:14番)、久保建英(バルセロナ:7番)は途中出場。アンス・ファティ(バルセロナ:10番)、ビクトル・モジェホ(アトレティコ・マドリード:9番)といった後にプロ選手となる顔ぶれも多く見られている。
■2013-2021年(FCバルセロナ)
バルセロナのほか、デポルティーボ・ラ・コルーニャからも当然のようにアプローチを受けていたが、2013年よりFCバルセロナに正式加入。初年度からリーグタイトルを獲得するなど順調に昇格を繰り返しており、2018/19シーズンにはわずか16歳にてフベニルA(U19)に昇格を果たしている。同シーズンのUEFAユースリーグでは途中出場ながら準決勝までの全試合に出場しており、グループラウンドのPSVアイントホーフェン(オランダ)とインテル(イタリア)戦では20分にも満たない出場時間で得点も記録した。
これらの活躍から2019年5月に行われたセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)第38節のCDカステリョン戦でバルセロナB(リザーブ)デビューを飾り、翌2019/20シーズンはバルセロナBでの出場はなかったがフベニルAの主力としてU19リーグの優勝に貢献している。2020/21シーズンよりバルセロナBに正式昇格すると、現時点(2021年4月17日)ではセグンダ・ディビシオンBの20試合に出場しており、4試合を除いた16試合でスターティングメンバーに名前連ねるなどシニアカテゴリでも印象的な姿を見せている。
代表歴
スペインU16・U17・U19ではいずれも飛び級で招集されている。
移籍の噂
2016年11月にジャーナリストのキケ・グアッシュが「フランがマンチェスターで求めていた仕事を通じて、来季はマンチェスター・シティでプレーすることを約束した」と発信したことで、一時期にはマンチェスター・シティに移籍することが噂されていた。父フランは実際にペップ・グアルディオラによってアカデミーコーチに就任しているが、14歳だった息子の気持ちを最優先しFCバルセロナに残留することを選択した。
それから数年が経過した現在、バルセロナとの契約が2021年6月末までとなっている彼の動向には多くの注目が集まっており、契約延長したいバルセロナと二度目のコンタクトを行うマンチェスター・シティやアヤックスといったクラブへの移籍も囁かれている。彼はあくまでFCバルセロナ(ただし、トップチーム)でのプレーを望んでいることもあり、トップチームの指揮官であるロナルド・クーマンも評価していると報じられていることから、契約延長への前向きな方向に進んでいる。
プレースタイル
ボランチ、インサイドハーフを本職としつつも状況に応じてセンターバックやサイドバックもこなすことが可能なユーティリティプレーヤー。190cmまで達しそうなフィジカルを持ちながらも、機敏な動きをすることができ、バルセロナBでは守備的ミッドフィールダーでプレーしていることからセルヒオ・ブスケツの後継者として望む声が大きい。中央でパスの中継点となりながらゲームを組み立てることを得意としており、ドリブルでの推進力やプレッシャーの逃し方などフレンキー・デ・ヨングに近い要素を持ったエレガントなスタイルだ。どのポジションでも一定水準以上のパフォーマンスを残せるため、トップチームでも重宝される存在になるのではないか。