マシュー・ホッペ

名前マシュー・ホッペ(Matthew Hoppe)
生年月日2001年3月13日
国籍/出身アメリカヨーバリンダ)
身長191cm
ポジションCF
所属シャルケ04

屈辱的な記録からシャルケを救ったアメリカの新星

プレー動画          

経歴             

■2001-2019年(幼年期~バルサ・アカデミー)

アメリカ国内で最も裕福な都市の一つとされているカリフォルニア州ヨーバリンダに生まれた彼は、二人の兄と姉を持つ三兄弟の末っ子として育てられ、4歳からサッカーを始めていたという。幼少期からサッカーのほかに野球やアメリカンフットボールでも遊ぶような少年だったが、10歳になったこと機に片道40分をかけた先にあるFCゴールデン・ステイツ・フォースにて本格的なキャリアを始めると、地域リーグやトーナメントで優勝を果たした評判によってロサンゼルス・ギャラクシーのアカデミーへと引き抜かれていた。

しかし、ロサンゼルス・ギャラクシーでは14歳となった彼の才能は評価されておらず、わずか1年間の退団。失意のままに地元のストライカーFCに戻ってきたが、ここで彼は自身のキャリア形成について考えるようになり、2016年の夏に広告が掲載されていたFCバルセロナ(スペイン)のUSAアカデミーとなるバルセロナ・レジデンシー・アカデミーへの興味を持ったという。サマーキャンプのひとつに参加した彼をバルサ・アカデミーのコーチは高く評価し、正式に2017年より同クラブに加入した。

バルサ・アカデミーに加入後は当然だが新しいサッカーとスタイルを持ったクラブに溶け込むことは難しかったと語っており、これらを何時間にも渡るハードワークで克服する過程にて中盤から現在のストライカーへのポジションにコンバートされるようになっていた。すると2018年からのU19リーグでは驚異的なペースで29得点を叩き出し、くすぶっていた才能がようやく花開く結果となった。

■2019-2021年(シャルケ04)

18歳となった彼は、カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学への進学が決まりかけていたが、9日間のラ・マシア(FCバルセロナの下部組織)でのトレーニングで強くヨーロッパでのプレーを意識し始めていたため進学しないことを決断。2018年12月にはハンブルガーSVやデュッセルドルフなどとも接触を図っていたが、2019年6月よりシャルケ04に加入した。

ドイツでの挑戦および加入1年目となる2019/20シーズンはU19チームに登録され、A-ユニオーレン・ブンデスリーガ(ドイツU19リーグ)でのプレーとなっていた。ただ、アメリカとは異なる競争力の高さと環境の変化によって初年度は20試合で5得点の成績で終えている。翌2020/21シーズンよりレギオナルリーガ(ドイツ4部)に所属するⅡチーム(リザーブ)への昇格を決めており、Ⅱチームでは全試合に出場するもわずか1得点に留まっていた。

本来であればトップチームに組み込まれるような成績ではないが、2020/21シーズンにおけるシャルケが過去最悪の未勝利記録を継続しており、ゴンサロ・パシエンシアの離脱を皮切りに深刻な得点力不足に陥っていたため彼を含めたセカンドチームのストライカーをトップチームに昇格させていた。2020年11月のボルシア・メンヒェングラートバッハ戦にてトップチームデビューを飾っているが、年内にはリーグ戦初勝利を掴めないまま終えている。

新たな年が明けた2021年1月9日、この日のホッフェンハイム戦にて彼はヒーローとなる。1トップでスターティングメンバーに名を連ねると、前半42分にアミーヌ・アリからのパスからオリヴァー・バウマン(GK)の頭上を抜く冷静なフィニッシュで初ゴールを記録。後半12分と後半18分にも再びアミーヌ・アリからのアシストから得点を重ね、終わってみれば自身のハットトリックによってシャルケを約1年ぶりの勝利に貢献するだけではなく、ブンデスリーガにおけるアメリカ人最初のハットトリックを記録した選手として歴史に刻まれた。続くフランクフルトとケルンを相手にも得点を奪っており、3試合で5得点を記録中であるため一時的な活躍ではないことを証明するためにも注目すべきだろう。


代表歴            

彼と同世代のストライカーにはジョシュ・サージェントティモシー・ウェアを始めとする多くの才能が結集しているため代表歴は持っていない。既にフル代表デビューも飾っているライバルらに遅れをとっているが、大逆転の可能性も大いにあるだろう。

移籍の噂           

シャルケとの契約期間は明らかにされておらず、移籍についても現段階では報じられていない。まずはシャルケを残留に導くことが先決であるが、2部リーグに降格した場合でも彼にとっては出場機会が増えると思うとポジティブな材料になるのではないか。もちろん、FCバルセロナへの憧れもあるだろう。

プレースタイル        

ハリー・ケインを尊敬し、アーリング・ブラウト・ホーランドとロベルト・レヴァンドフスキをモデルとするストライカーであり、スペースを見つける動きと冷静沈着なフィニッシュが評価されている選手だ。中盤でプレーしていた際に培った広い視野が彼を適切なポジショニングに導く要素となっており、ゴールを量産できるようなスタイルを確立していることが推察できる。191cmの体格を有しているが、ブンデスリーガでの5得点はすべて足下で生まれたものであるため、自身の身体の使い方をさらに学ぶことでさらなる進化を遂げるはずだ。