マティス・アンジュリー

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名前マティス・アンジュリー(Mathys Angely)
生年月日2007年4月21日
国籍/出身フランスブリーヴ=ラ=ガイヤルド)
身長188cm(※推定)
ポジションCB
所属FCジロンダン・ボルドー

底知れぬポテンシャルを持つブリーヴの宝石

プレー動画

経歴

■2007-2022年(幼年期~ブリーヴ)

フランス中南部にかつて存在していたリムーザン地域圏。その一部を構成するコレーズ県のブリーヴ=ラ=ガイヤルドと呼ばれる街にてマティス・アンジュリーは誕生している。両親は共にバレーボール選手であり、父親のマックスはフランス2部でプレーするなどアスリートの血筋を彼は引いていた。バレーボーラーとしての道もありながらも、5歳の頃から地元のアマチュアクラブである『ESAブリーヴ』に所属しており、ローラン・コシールニーが10代を過ごしていたクラブにて彼もまた幼少期から育成されている。

 

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10歳から12歳までの彼を指導していたアントナン・ブラマットは最初は懐疑的な見方であったものの、欠場選手が発生に伴う起用で心を奪われおり、そこからは常にトップを走っていたと回想。13歳となった2020年6月にはフランスサッカー連盟(FFF)が力を入れる13~15歳の「プレフォルマシオン(前育成年代)」を育成するためのトレーニングセンターであるポール・エスポワールに参加するほどの才能であった(彼はジロンド県にあるタランス支部の所属)。

13歳時点で身長が185cm到達するだけでなく、2歳上のU15カテゴリでプレーしていた彼にはASモナコを始めとする多くのクラブが関心を示しており、アマチュアクラブであるブリーヴを離れるタイミングは刻一刻と迫っていた。ナントやトゥールーズ、ディジョンも選択肢に含まれていたが、彼の決め手になったのはローラン・コシールニーとの会話であり、「家族の近くにいるべきだ」のアドバイスを受け止め選択したのが『FCジロンダン・ボルドー』となっている。

ボルドーはブリーヴと同じヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の最大都市であるため距離も申し分なく、トレーニングセンターも見学しながら家族も含めて最良の決断であったことを語り、15歳となる1年後の2022/23シーズンからの加入内定を2021年2月に締結した。

■2022-2024年(ボルドー)

15歳でボルドーに加入後、約4ヶ月後の2022年11月にはフランス全国選手権U19(U19リーグ)でのデビューを達成し、翌節のメリニャック戦では初得点を決めるなど飛び級でのプレーも難なく適応。加入2年目となる2023/24シーズンは前半戦をU19カテゴリでプレーしていたが、年末にかけてリザーブチームに帯同するようになると、2023年12月10日に行われたUSコロミエ戦では16歳でのフランス全国選手権3(フランス5部)とシニアデビューを飾っている。

今季はリザーブで着実に経験を積むことが想定されていたが、エマニュエル・ビウムラがハムストリングを負傷したことでCBの層に欠員が生じており、そこで指揮官であるアルベルト・リエラは16歳の彼を引き上げる決断を実行。2024年4月6日のリーグ・ドゥ(フランス2部)第31節のSMカーン戦で後半43分にジャン・ハリソン・マルセランとの交代でTOPデビューを飾り、16歳11ヶ月16日での出場は歴代3番目の若さとなるなど、約9年ぷりに16歳がピッチに立つ快挙であった。そのままアルベルト・リエラの下で5試合に出場し、クラブとプロ契約を締結した彼は水面下で注目株となっているところだ。

代表歴

ESAブリーヴに所属していた頃から有望な才能を持っていることが知られていた彼は、ボルドーへの移籍後の2022年10月にフランスU16でのデビューを飾り、2023年11月にはフランスU17にも到達。2024年5月にはEURO(U17)の本大会メンバーに招集されているが、ポルトガル、イングランド、スペインが一堂に会したグループラウンドで2勝するも得失点差で敗退するなど不完全燃焼に終わっている。

移籍の噂

ジロンダン・ボルドーとは最初のプロ契約として2028年6月末までの契約を締結しており、現時点では移籍の噂は報じられていないものの、2024/25シーズンが進むにつれて話題になる日も遠くはないだろう。当面の目標はボルドーがリーグ・アン(フランス1部)に返り咲くための戦略になることだ。

プレースタイル

190cm近い身長を持つ左利きのセンターバックであるが、ブリーヴ時代には攻撃的ミッドフィールダーまで幅広くこなすほどのポリバレント性を持つなど、ピッチの中央で多才に成長できる余地を持っている。こうした特徴からセルヒオ・ラモスだけでなくポール・ポグバもアイドルとしておりのが彼だ。

特徴的なヘアースタイルも相まってピッチ上で優れた個性を発揮しており、ボールを軽やかに運びながら広い視野で攻撃のスイッチを入れるようなパスセンス、1列上がった密集地帯でも奪われないキープ力や球際の強さ、体躯を生かした空中戦の強さだけでなく、その体躯に似つかわしくない機敏さでシャットアウトする純粋な才能は世代随一だろう。

小ネタ

弟のマエ・アンジュリーは守備的ミッドフィールダー。

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