名前 | マリオ・ヴシュコヴィッチ(Mario Vušković) |
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生年月日 | 2001年11月16日 |
国籍/出身 | クロアチア(スプリト) |
身長 | 189cm |
ポジション | CB |
所属 | ハイドゥク・スプリト |
曽祖父の時代から続くストッパー家系の逸材
プレー動画
経歴
■2001-2019年(幼年期~ハイドゥク・スプリトⅡ)
クロアチア南部の小さな半島に位置するスプリトに生まれた彼は、元プロサッカー選手で現在はコーチを務めるダニエル・ヴシュコヴィッチを父に持っており、曽祖父と祖父の4世代にかけてハイドゥク・スプリトでのプレー歴を持つサラブレッドだ。5歳年下の弟ルカを除くファミリー全員がストッパーという家系に育っているのだから驚きだろう(ちなみに彼は守備的ミッドフィールダーとしてプレーする弟のルカが最も優れた才能だと語っている)。
そんな彼だが最初にキャリアをスタートさせたのはハイドゥク・スプリトではなくRNKスプリトであり、15歳までの長期間を同クラブにて過ごしていた。そして2016年よりハイドゥク・スプリトに加入し、父の指導下にて新たなキャリアをスタートさせている。16歳で迎えた2018/2019シーズンにはハイドゥク・スプリトⅡ(リザーブ)に昇格しており、2.HNL(クロアチア2部)の開幕節ではシニアカテゴリでのデビューとともに初得点も記録。同シーズンは結果的に18試合(1445分)の出場機会を得ている。
■2019-2020年(ハイドゥク・スプリト)
2019年8月に行われた1.HNL(クロアチア1部)第5節のHNKゴリツァ戦にてトップデビューを飾っているが、シーズン後半まではベンチでの生活が続いていた。ただ、COVID-19の影響下から再開を果たした第27節以降は指揮官の信頼を勝ち取り、シーズン終了までの8試合でフル出場を飾るなど来季への弾みをつけている。2020/21シーズンには指揮官が転々と代わるも、彼自身としてはセンターバックとしてのポジションを確立しており、本格的なブレイクに近づいているところだ。
代表歴
2017年2月にわずか15歳でのクロアチアU17でのデビューを飾っており、U17欧州選手権でもチーム内最年少ながら全試合でのフル出場を果たしている。その後、16歳でクロアチアU19でもプレーし、2019年のU19欧州選手権ではキャプテンマークを着用してチームを牽引。2020年11月にはクロアチアU21にも飛び級で選出されるなどフル代表入りも時間の問題となっている。
移籍の噂
ASローマとユヴェントスを始めとするイタリア方面からの関心が熱く、2021年冬の移籍市場でも注目株として争奪戦が繰り広げられるだろう。ハイドゥク・スプリトとは2024年6月末までの長期契約を交わしているため、移籍金としては数百万ユーロはくだらないだろう。彼は外国クラブとしてはアーセナルを応援しており、好きなスタイルはイタリアのサッカーとのことだ。
プレースタイル
右利きのセンターバックであり、身長189cmと恵まれたフィジカルを持っているため彼をピッチで見つけるのは容易だ。彼のスタイルとしては肉体的な部分よりも技術的な側面が優れており、深い位置までのビルドアップや、精確なロングフィードとボールを上手く扱うプレーに定評のあるセンターバックと言えるだろう。アカデミーの責任者であるクレシミル・コジュンが語るように、彼はファンタジスタと見間違えるような美しいフリーキックも得意としている。遠くからでもスキあらば狙っていくパンチ力のあるシュートも魅力的だ。
彼が現時点で改善すべき点としては、189cmのフィジカルをまだ上手く活用できていない対人戦であり、データにも現れているようにイエローカードで止めるようなプレーが多いため経験を積んでいくことが重要だろう。彼が自身のフィジカルを有効的に扱えるようになったとき、新たなカテゴリに進化することは間違いない。ちなみに参考にしている選手はセルヒオ・ラモスとのこと。