マロ・グスト

選手紹介
名前マロ・グスト(Malo Gusto)
生年月日2003年5月19日
国籍/出身フランスデシーヌ=シャルピュー)
身長179cm
ポジションRB
所属オリンピック・リヨン

リヨンが誇るエネルギーに溢れた右サイドの才能

プレー動画          

経歴             

■2003-2016年(幼年期~ブルゴワン=ジャイユー)

フランスはオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏に属するデシーヌ=シャルピュー。単にデシーヌと呼ばれているリヨン都市共同体の街にて彼は誕生している。幼少期は父親であるフィリップの勧めもありラグビーを始めていたが、9歳頃に密かに夢見ていたプロサッカー選手への憧れを明かすと、父はそれを残念がりながらも好意的に捉え、少し離れた場所にあるASヴィルフォンテーヌに息子を預けたことで彼のサッカー選手としてのキャリアが始まった。

これまでラグビーをしていた彼だったが、持ち前の運動センスから8人制のサッカーですぐさま頭角を現しており、最初のポジションは攻撃的なミッドフィールダーとしてのプレーであったという。ヴィルフォンテーヌでは12歳までの約3年間にて下地を作ると、U13カテゴリに上がるタイミングにて近くのFCブルゴワン=ジャイユーに加入。アミヌ・グイリも在籍していた同クラブにて規模の大きなトーナメントに参加すると、そう時間がかからない間に対戦相手でもあったオリンピック・リヨンのアモリ・バルレ(当時のU13コーチ)に発見されており、何度かの招待でも期待を裏切らなかったことから2016年の夏にリヨンへの正式加入が決定している。

■2016-2021年(オリンピック・リヨン)

リヨンに加入した彼はシリル・ドルチェ(U14コーチ)よって攻撃と守備のバランスを保つセントラルの1人として起用されるも、彼の資質に疑いようはなかったがU16までは目立った存在ではなかったという。それでも日々のトレーニングをプロフェッショナルに取り組み、チーム内にもポジティブな影響を与えていた勤勉性が評価されていた。彼の転機となったのはU17カテゴリの事であり、相次ぐ離脱によって右サイドバックに不足が生じていたことからピエール・シャヴロンディエ(U17コーチ)によって抜擢されると、そこからは彼の物語は急加速に進んでいる。

COVID-19の影響から遅れて開幕した2020/21シーズンでは、2020年8月にフランス全国選手権2(フランス4部)でのセカンドチームでのデビューを飾っており、そこではセンターバックやウィングバックとして起用されながら7試合で1アシストを記録。2020年12月には2003年世代においてラヤン・チェルキフローラン・ダ・シルバに次ぐ3人目のプロ契約を締結しており、2021年1月にはリーグ・アン(フランス1部)第21節のASサンテティエンヌ戦にてトップデビューを達成した。しかし、ルディ・ガルシアの下ではわずか数分間の出場機会に留まっている。

 
 
 
 
 
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それでも2021/22シーズンには新たな指揮官としてピーター・ボスが到着したことにより彼の重要性が評価されると、重要な門出となるリーグ開幕戦(スタッド・ブレスト戦)では彼を右サイドバックでフル出場させるという期待が表れていた。そんなブレスト戦では苦戦を強いられたことでまだまだ改善が必要であることが明るみに出ながらも、現在は貴重なバックアッパーとしてトップチームでの本格的なスタートに心を踊らせている。

代表歴            

15歳の2018年9月からフランスU16でプレーしており、そこからフランスU17にも出場。COVID-19の影響を受けながらも2021年9月にはフランスU19のデビューを飾りながら、2021年10月からはフランスU21としてU21欧州選手権予選を戦うなどフランス代表として新世代に向けたアピールが続けられている。ちなみに彼は名前からも察することができるようにポルトガル系の血筋も混じっているようだ。

移籍の噂           

オリンピック・リヨンとは2024年6月末までの契約を残しており、現時点では具体的な移籍の噂も報じられていないことから今後数年間はリヨンにて経験を重ねることだろう。彼と同じポジションであり現役のフランス代表でもあるレオ・デュボワから学びながらの成長が望まれている。

プレースタイル        

元々は攻撃的なポジションでプレーしてこともあり、彼はエネルギーに溢れたアグレッシブなサイドバック/ウィングバックとなっている。アタッキングサードでの影響力は際立っており、一瞬の加速やパワフルさとテクニックが両立したドリブルで翻弄させながら連携も取れるなど右サイドでの驚異となる存在だ。クロスボールの質も際立ち、パスセンスも非凡である彼は幼い頃からのエピソードにもあるように活発的なスタイルが真骨頂だ。こうしたスタイルから自らプレーを難しくさせ、守備にも影響を受けるという欠点も指摘されているが、トップチームでの経験が解決に導くだろう。ユース時代からプロフェッショナルな意識を持っている選手なだけに、彼が成功を収めるのは想像に難くない。

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