コンスタンティン・チュカヴィン

選手紹介
名前コンスタンティン・チュカヴィン(Konstantin Tyukavin)
生年月日2002年6月22日
国籍/出身ロシアコトラス)
身長174cm
ポジションCF
所属ディナモ・モスクワ

限られた時間で結果を残し続けるディナモの必殺仕事人

プレー動画          

経歴             

■2002-2021年(幼年期~ディナモ・モスクワ)

父親のアレクサンドル・チュカヴィンはバンディ(フィールドホッケー形式の氷上球技)の伝説的な選手であり、息子のコンスタンティンはそんなアスリートの血筋を引いた少年だ。ロシア連邦アルハンゲリスク州のコトラスに生まれると、幼い頃からバンディではなくサッカーに惹かれており、サッカーのほかにもテニスやフロアボールで遊ぶなど、バンディも遊びの一つだったという(兄のダニールは父親の足跡を辿ってバンディ選手となった)。2006年に父がディナモ・モスクワ(バンディ)に移籍したことで、1年後の2007年にモスクワへ移住。そこで同名クラブであるディナモ・モスクワ(サッカー)のトライアウトに合格した。バンディはサッカーで上手くいかないことがあったときにプレーしていたが、やはり父譲りの才能があったことでバンディでも優れた姿を見せていたという。

ヴィタリー・エルスコフとヴァディム・グラニンの指導下で基本技術を身につけた彼は、2019年3月に16歳でU19Mリーガ(ロシアU19リーグ)でのデビューを飾っており、初年度から9試合3得点の成績を残していた。2019/20シーズンではU17ユースリーグ(ロシアU17リーグ)の出場した4試合で6得点3アシストという活躍を見せたことで、その多くの時間は昨年と同様にU19にて過ごしている。結果的に19試合で5得点を記録した。

 
 
 
 
 
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2020/21シーズンはセカンドチームに昇格し、FNL2(ロシア3部)での挑戦が始まると、開幕節となるトレペド・ヴラジミール戦でいきなり得点を記録。初めてのシニアカテゴリながら2020年10月までに11試合6得点を奪っていたことで、シーズン途中からはトップチームの一員となっていた。2020年11月のロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)第13節PFKタンボフ戦にてデビューを飾り、同試合では彼のボレーシュートが相手ディフェンスの手にあたりペナルティキックを獲得。これが決勝点となり勝利に貢献すると、第23節のクラスノダール戦では40分にも満たない出場時間で、初ゴールを含む2得点を記録した。新たに始まった2021/22シーズンも含めると、2021年8月現在でトップチームでは22試合6得点6アシスト、それも総出場時間は1178分ということから約98分に1得点のペースにてゴールに関与しているところだ。

代表歴            

2017年10月にロシアU16に選出されてから世代別代表でのキャリアが始まると、ロシアU17~U18を経て、2021年3月にはロシアU21に招集。U21欧州選手権の全試合で途中出場を果たした。2021年8月にはヴァレリー・カルピンよりロシアのフル代表に初招集されるなど、国内における評価も高い。ただ、まだ代表戦では得点記録がないため、早く得点が欲しいところだろう。

移籍の噂           

ディナモ・モスクワとは2024年6月末+1年間の延長オプション付きの契約を交わしており、引き抜きには応じない構えを見せている。ディナモとしてはアルセン・ザハリャンと同様に下部組織出身の選手として、手元に置いておきたいだろう。ロシアということもあり国外移籍が活発に行われる可能性も低い。ただ、彼自身はヨーロッパの主要リーグに挑戦したい気持ちは持っている。

プレースタイル        

ディナモ・モスクワのトップチームでは、優れたポジショニングと駆け引きで限られた時間でも結果を残し続ける必殺仕事人(ストライカー)だ。174cmと上背はないが下半身の強化で安定感があり、ユースカテゴリでは相手ディフェンスを背負いながらの反転→ゴールも多く見られていた。しかし、トップカテゴリでは起点となり得るにはまだ心もとない部分も見られるため、フィジカルのさらなる強化は不可欠だろう。それでも小回りが効くことからファールを貰いやすい傾向にある。指揮官のサンドロ・シュワルツは彼の精神的な部分を評価した。

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