ホン・カリカブル

選手紹介
名前ホン・カリカブル(Jon Karrikaburu)
生年月日2002年9月19日
国籍/出身スペインエリソンド)
身長183cm
ポジションCF
所属レアル・ソシエダ

※愛称はKarrika(カリカ)

サンセで経験を積んでいるラ・レアル待望の本格派ストライカー

プレー動画          

経歴             

■2002-2014年(幼年期~CDバスタン)

フランスとの国境に面したスペイン・ナバーラ州の基礎自治体であるバスタン。バスタン渓谷を活用した放牧地として知られる町のなかでも、彼が生まれ育ったのはエリソンドと呼ばれる人口わずか3500人ほどの小さな地区であった。叔父のミゲル・シャビエル・ハイメレナのほか、9歳上の従兄弟のハビ・ウルティアはUDムティルベラにてセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)でプレーしたこともある選手であり、こうした背景もありながら彼は地元のCDバスタンにてキャリアをスタートさせている。

CDバスタンは選手の育成を通じてバスタンの人口を活性化させることを目的としたクラブであり、2008年にクラブ専用の人工芝コートが設置されてからはより育成に力を注いでいた。従兄弟のハビ・ウルティアも同クラブの宝石として期待を受けた逸材であり、CDミランデス(2部)やクロアチア1部からのオファーも届くほどであったという。そんなCDバスタンでプレーしていた際にはホン・パチェコ(現:レアル・ソシエダ)と中心にチームを牽引しており、バスタンのSD(スポーツディレクター)であるホセマ・オスカル氏は2人が同年代の子どもたちと比べて際立っていたことを回想している。

当時から典型的なストライカーとして活躍していた彼に対し、2013年のイースター・ウィーク(聖週間)にレアル・ソシエダの招待選手としてトーナメントに出場すると、大会は3位で終えたが彼自身は得点を奪うなど印象的な姿を見せていた。こうした流れによって2014年より正式にレアル・ソシエダの下部組織に移行している。

 
 
 
 
 
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■2014-2021年(レアル・ソシエダ)

12歳で入団したラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)では全てのユースカテゴリを通過し、2019/20シーズンにはレアル・ソシエダC(ユースを卒業した17歳~20歳で構成される3軍相当)に昇格。Cチームが所属するテルセーラ・ディヴィシオン(スペイン4部)では18試合10得点というシニアカテゴリでも得点を量産しており、2020/21シーズンに至っては4部リーグで彼を止めることは難しく、20試合で22得点という圧巻のパフォーマンス(結果的に得点王)を残していた。シーズン途中の2021年3月からはシャビ・アロンソが率いるレアル・ソシエダB(通称:サンセ)に組み込まれながら、セグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)第22節デポルティボ・アラベスBとのデビュー戦では名刺代わりの初得点も記録している。

同シーズンのサンセはレギュラーラウンドの地域リーグ優勝を果たしたことでプレーオフラウンドに進出すると、そこで若干18歳の彼が6試合で2得点2アシストと躍動。彼の活躍もありセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)への昇格を欠けた最終プレーオフに挑んだ際には、決勝戦となったアルヘシラスCFを相手に途中出場から延長戦にて逆転ゴールを奪い、サンセの2部リーグ昇格の立役者となる活躍で一躍ヒーローとなった。

2021/22シーズンは2部リーグに挑戦するレアル・ソシエダBを中心としており、開幕節のCDレガネス戦で得点を記録。現時点(2021年10月5日)で6試合3得点と順調に得点を重ねながら、2021年9月30日に行われたヨーロッパリーグのASモナコ戦ではミケル・オヤルサバルとの途中交代にてトップデビューも達成するなど、新たなスターへの階段を着実に駆け上がっているところだ。同郷のホン・パチェコとの共演も注目トピックの一つになるだろう。

代表歴            

COVID-19の影響により世代別代表の活動は実施されていなかったが、2021年8月にスペインU21に招集されると、9月3日のU21欧州選手権ではロシアU21との試合にてデビューを飾り、同試合では1アシストを記録している。

移籍の噂           

サンセにおいて昇格の立役者となったことから、最大のライバルであるアスレティック・ビルバオやFCバルセロナからの関心が伝えられながらも、2021年5月に契約延長へ合意したことが発表された。レアル・ソシエダとの契約を2026年6月末までに伸ばし、バイアウト条項も新たに6000万ユーロに設定されるなどラ・レアルへの愛を証明している。彼がトップチームで出場機会を得るにはアレクサンデル・イサクの存在が重要とされており、ボルシア・ドルトムントが3000万ユーロでの買取オプションを行使した際に彼の白羽の矢が立つことだろう。それでも当面は2部リーグにて経験を積むことのできる地盤が出来ているため、急ぐ必要はないのではないか。

 
 
 
 
 
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プレースタイル        

183cm/82kgという隙のないプロフィールを持った典型的なNo.9であり、優秀なフィニッシャーとして得点を量産する。ボックス内外を問わない多彩なゴールバリエーションは両足のテクニックに自信があることから生まれるものであり、ストライカーとして相手ディフェンダーとの駆け引きを行いながらも、ゴールから離れた位置で受けた際でも得点期待値は高い。ゴール前での冷静さは恐怖すら感じさせる彼は、ペナルティキックもお手の物だ。セグンダ・ディビシオンという新たなカテゴリでの挑戦により更に才能を伸ばすことだろう。

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