選手紹介

イジー・パノシュ

名前 イジー・パノシュ(Jiří Panoš)
生年月日 2007年11月15日
国籍/出身 チェコ(プルゼニ)
身長 183cm(推定)
ポジション AMF/CMF
所属 FCヴィクトリア・プルゼニ

チェコ屈指の才能を持つプルゼニの宝石

プレー動画

経歴

2007-2019年(幼年期~クラトヴィ)

クラフトビール愛好家なら誰しもが知っているピルスナーにおいて、その発祥であるピルスナーウルケルが有名なチェコ西部のプルゼニに彼は育っている。5歳でプルゼニから南に40km程度下ったクラトヴィにある『SKクラトヴィ1898』にてキャリアを始め、当時の彼を知るマレク・ルケシュ(コーチ)は、彼がサッカーに全てを捧げていた少年であったと回想するなど才能は際立つものであった。

2018年6月にはクラトヴィ地域のU12選抜にも名を連ねるなど、地域でも有望な才能として知られていたことから、2019年にプルゼニ地域および国内屈指の強豪クラブである『FCヴィクトリア・プルゼニ』の下部組織に移籍。さらなる成長を遂げるための環境が彼に用意されていた。

2019-2025年(ヴィクトリア・プルゼニ)

14~5歳ながらU19リーグで印象的な姿を見せていた彼は、2024/25シーズンに備えた夏のプレシーズントレーニングに帯同することを許されており、コペンハーゲン(デンマーク)とのPSMでは得点を挙げるなど、指揮官であるミロスラフ・コウベツを驚かせるパフォーマンスを残すことに成功。チェコリーグ開幕の前日には新たに複数年契約を締結しており、迎えた開幕節のFKデュクラ・プラハ戦では後半30分から公式戦でのTOPデビューを果たすだけでなく、16歳8ヶ月5日の出場はクラブ史上最年少記録として歴史に名を刻んでいる。

TOPデビュー2試合目となるUEFAヨーロッパリーグ予選3回戦のクリヴバス・クルィヴィーイ・リーフ(ウクライナ)戦では1stレグながらスタメンに抜擢されており、その期待に応えるように後半開始早々にアタッキングサード中央でボールを受けると、相手DFのプレスを待たずして左足での豪快なミドルシュートで同点弾を記録しており、彼が只者ではないことを印象付ける活躍にてチームの勝利に貢献した。この活躍もあり国内リーグやUEFAヨーロッパリーグ本戦でも貴重なバックアッパーとして定着し、昇格1年目ながら出場機会を得るなど本格的なブレイクに向けて自身の価値を証明しているところだ。

代表歴

14歳でチェコU15/U16まで到達しており、2023年からはチェコU17を中心にプレーカテゴリを上げながら、U17EUROの熾烈な予選ラウンドとエリートラウンド勝ち抜くことに成功。2019年大会以来の出場を果たした本大会でも出場機会を与えられており、グループステージを無傷で通過しながら決勝トーナメントに駒を進めると、惜しくもPK戦で敗れたがベスト8入りの快挙を成し遂げている。クラブでのTOPデビューを飾ったこともあり、2024年9月には16歳ながらチェコU19でのデビューも果たすなど国内屈指の才能の扱いを受けている。

移籍の噂

ヴィクトリア・プルゼニとは最短でも2026年夏までの契約を残しており、移籍については2025/26シーズンの活躍次第になるだろう。Instagramでは様々なクラブと選手をフォローしている彼だが、直近ではリヴァプールのファンであることを公言している。自身のアイドルがチアゴ・アルカンタラである影響が強く影響していることだろう。

プレースタイル

最も自分に適しているポジションをトップ下と語っている彼だが、インサイドハーフやボランチの位置でも起用される幅を持っており柔軟な適性を持っている。特徴的な要素としては狭いスペースでもボールを難なく持ち替えながら次のプレーに繋げるような軽やかさとテクニック、絶対的な信頼を寄せる左足からの創造性に溢れたプレーの選択はクラシカルなファンタジスタ像を思い起させるだろう。

17歳と若いがTOPチームの戦術にも適応できるインテリジェンスを持っているほか、身長も推定で180cm台前半の平均的なリーチを持つため体重増加などのフィジカルの発展によってさらなる成長も可能だ。彼が今後自分の好むポジションでプレーするのであればユース時代に評価を得ていたフィニッシュ力を含めた得点とアシストの直接的な結果が求められるはずだ。まだ急ぐ必要はないがチェコを代表する若手の一人と断言して問題ない。

小ネタ

愛称はPany(パニー)。2025年1月には2024年度のチェコ年間最優秀シニアユース選手に選出された。

 

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