名前 | イブラヒム・アデル(Ibrahim Adel) |
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生年月日 | 2001年4月24日 |
国籍/出身 | エジプト(ポートサイド) |
身長 | 173cm |
ポジション | CF/WG |
所属 | ピラミッドFC |
エジプトの次世代を担うことが期待される新星アタッカー
プレー動画
経歴
■2001-2021年(幼年期~ピラミッドFC)
エジプトの首都カイロから約200kmほど離れたポートサイド。地中海に面していることから重要な輸出港としても栄えているこの都市にてイブラヒム・アデルは誕生している。詳細なキャリアは不明だが、地元のポートサイドを拠点としているアル・メレイフSCに所属していたところを2018年2月にピラミッドFCに引き抜かれていた。こうして2部クラブからエジプト・プレミアリーグ(エジプト1部)のクラブに個人昇格を果たすと、初年度はU21に組み込まれながら2019年5月の最終節、ハラス・エル・ホドード戦との試合にて移籍後初出場を飾っている。
2019/20シーズンよりトップチームを主戦場とし、COVID-19の影響から再開された最初の試合(タンタSC戦)で初アシストを記録。続く3試合で計1得点1アシストと結果を残していた彼に対しては、その後の全試合(16試合)に出場するほどの信頼が寄せられ、CAFコンフェデレーションカップ(アフリカ大陸のヨーロッパリーグに相当する大会)も経験しながら2年目を20試合1得点2アシストの成績で終えていた。
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そんな彼が本格的なブレイクとなったのが2020/21シーズンのことであり、シーズン序盤は定期的な出場機会を得られなかったが、2021年5月以降から鮮烈なインパクトを残すことになる。第20節のワーディー・デグラ戦で得点を奪うと、以降の11試合で9得点と爆発。最終節のガズル・エル・マハッラ戦で見せたハットトリックを含めるとシーズン計で27試合14得点2アシストという活躍ぶりであった。2021/22シーズンも安定したパフォーマンスでチームを牽引するなどエジプト国内で最も期待される若手に躍り出ている。
代表歴
エジプトU19を始めとする世代別代表に名を連ねていた彼は、2021年7月に開催された東京オリンピックのエジプトU24代表として日本に来日している。グループラウンドの全3試合に出場しているがいずれも途中出場に終わるなど、得点不足が嘆かれたチーム内を救う存在とはなっていない。それでも2021年9月にはカルロス・ケイロスが率いるエジプトA代表のキャップも飾るなど順調にステップアップしているところだ。
移籍の噂
ピラミッドFCとは2025年6月末までの契約を残しているが、2021年4月頃からエジプトおよびアフリカ大陸を代表する名門アル・アハリへの移籍するのではという噂が報じられている。ただ、移籍は実現せずに新たなシーズンを迎えていることからも残留の線は濃厚なのだろう。特にヨーロッパへの移籍については取り沙汰されていないことや、彼の公式Instagram内でもヨーロッパのクラブをフォローしていないため憧れについても不明なところだ。
プレースタイル
ウィングとセンターの両方で存在感を放つことができるフォワード。173cmとフィジカルには恵まれていないが、右足でのシュートセンスとドリブルに定評があり、ボールを持った際の期待感はどの試合でも肌で感じ取ることができるだろう。判断能力の速さが際立ち、ゴール前での冷静なフィニッシュや動き出しの良さにも繋がるなど彼の特徴の一つだ。また、コーチ陣は彼が献身的で礼儀正しい選手であることも語るなど人間性も評価されており、間違いなくエジプトの次世代を担う選手になるだろう。