ハーコン・ハラルドソン

選手紹介
名前ハーコン・ハラルドソン(Hákon Haraldsson)
生年月日2003年4月10日
国籍/出身アイスランド
身長180cm
ポジションCMF/AMF
所属FCコペンハーゲン

※Hákonはホーコン、ハコン、ハウコンとも表記されるだろう

アイスランドが次世代に誇るポリバレントな才能

プレー動画

経歴

■2003-2019年(幼年期~ÍA)

父親のハラルドゥル・インゴルフソンは1990年代前半にアイスランド代表としてプレーした元選手であり、ÍA(イースロッタバンダラグ・アクラネース)で200試合の出場歴を誇る人物。そして母親のヨニナも1992~93年の2年連続でアイスランドの年間最優秀女子選手に選ばれるほどの実力者であるなど、アイスランドサッカー界で実現したビッグカップルの間に彼は誕生している。兄弟は彼を含めて3人であり、長男トリグヴィ・フラプン・ハラルドソン(1996年生)、三男ハウク・アンドリ・ハラルドソン(2005年生)の間となる次男が彼であった。

フットボールが周囲に根付いていた環境において、当然のように父がレジェンド的な扱いを受けるÍAの下部組織にて才能を磨き、飛び級でアイスランドの世代別代表に選ばれるなど両親の名に恥じない特別な存在であることを彼は証明。すると2019年2月に行われたアイスランド・リーグカップのストヤルナン戦では15歳10ヶ月16日でのデビューを達成するなど、15~16歳でも出場機会を得られるアイスランドサッカーの流れに彼も乗り始めていた。

ÍAのトップチームにて当面はプレーすると思われていたが、ヨーロッパ内での移籍が解禁される16歳に達したことで、北欧を中心に才能を発掘するデンマークのFCコペンハーゲンへの移籍が決定。ÍAではカップ戦の2試合のみの出場で国外に挑戦することを選択している。この際、島国であるアイスランドから共にデンマークでの生活を一緒に始めたのが母ヨニナであった。

■2019-2022年(コペンハーゲン)

加入した2019年夏よりコペンハーゲンのU19カテゴリに組み込まれ、初年度は異なる環境に慣れるための時間が必要であった。さらには2020年3月よりCOVID-19の影響でユースリーグが中断するという先が見えないパンデミックにも見舞われているが同年6月からの再開時にはU19リーグの終盤戦で主力となるなど自身の見失うことなく成長を続けている。

この流れを翌年の2020/21シーズンでも継続しており、本格的にコペンハーゲンU19を牽引しながらU19リーグでは22試合5得点7アシストの好成績を記録。2021年5月にはトップチームでのベンチ入りも果たすなど、ユースカテゴリでの活躍が評価されたことで2021/22シーズンからは主戦場をトップチームへと移行させていた。コペンハーゲンにはリザーブチームも設けられているなかで、直接の昇格はその評価の高さを象徴する出来事となっている。

2021年7月末に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選のトルペド=ベラーズ・ジョジナ(ベラルーシ)戦でコペンハーゲンでのトップデビューを飾り、翌月のデンマーク・スーペルリーガ(デンマーク1部)第6節のスナユスケ戦で立て続けにリーグデビューを達成した。その後の2ヶ月間は出場には至らなかったものの、第14節の相手となる最下位に沈んでいたヴェイレBK戦で初スタメンでのチャンスが巡り、その期待に応えるように前半29分に彼はプロ初ゴールを記録。指揮官であるイエス・トルップの心を掴んだ瞬間であった。

そこからルーニー・バルドグジの出現によって良い意味でスタメン争いが混沌となるも、2022年4月からのチャンピオンシップラウンドでは10試合中7試合に出場するだけでなく、3得点を奪うなどコペンハーゲンのリーグ優勝に寄与する活躍を残すことに成功。夏の移籍市場を経た2022/23シーズンでは様々なオプションで多くの出場機会を得るだけなく、UEFAチャンピオンズリーグの舞台も経験するなどチームの秘密兵器から絶対的な存在へと成長中だ。

代表歴

コペンハーゲンの加入前でアイスランドU15~U17で10番を着用しており、常に世代別代表を牽引している。17歳で既にアイスランドU21にも到達すると、19歳となった2022年6月にはUEFAネーションズリーグにてアイスランドでのフル代表デビューも飾っている。ÍAのアカデミーやコペンハーゲンでも共にプレーするイサク・バーグマン・ヨハンネソンも含め、2018年以来のワールドカップ出場に向けた次世代の象徴となるだろう。

移籍の噂

FCコペンハーゲンとは2026年6月末までの契約を残しているが、オーストリア紙のクーリールによればRBザルツブルクが彼に関心を持っていることを報じ、2023年1月の移籍市場で獲得することを計画しているようだ。代理人はジャック・グリーリッシュなど多くのトッププレーヤーを管理するICMステラー・スポーツが務めている。

プレースタイル

巧みなボールコントロール力など天才肌を感じさせるクリエイティブな選手であり、インサイドハーフなど中央でのプレーを中心としているが、最前線やサイドアタッカーとしても稼働できるなどユーティリティ性のある特徴を持っている。いずれの起用においても際立つのは周囲との流動的なパス交換からアイデアのある崩しを見せることであり、自身の動き出しによって攻撃に変化を加えるセンスは一級品だろう。こうした強みからポジションを問わない働きを可能としているため、チームにおいては様々なプランに対応できる貴重な選手として扱えるはずだ。

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