名前 | ギュヴェン・ヤルチン(Güven Yalcin) |
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生年月日 | 1999年1月18日 |
国籍/出身 | トルコ(デュッセルドルフ) |
身長 | 184cm |
ポジション | CF/WG |
所属 | ベシクタシュJK |
自身のルーツであるトルコで開花した期待の新星
プレー動画
経歴
■ 1999-2018年(幼年期~レヴァークーゼン)
ドイツのデュッセルドルフで生まれたトルコ系の彼は、地元のVfLベンラートにてキャリアをスタートさせている。6歳でバイエル・レヴァークーゼンのスカウティングの目に留まり、2006年からレヴァークーゼンの下部組織に加入。レヴァークーゼンでは約12年間で全てのユースセクターを経験するなど、多くの時間を過ごしていた。15歳で既にU17チームでプレーすると、2015-16シーズンにはボルシア・ドルトムントU17を下してドイツのU17リーグ制覇に大きく貢献したことは彼の代表的な活躍の一つとして数えられるだろう。その後のレヴァークーゼンU19としても重要な得点源としてチームを牽引しており、結果的にU17では46試合16得点、U19としても58試合で25得点を記録する下部組織でも有数の存在感を放っていた。そのため、レヴァークーゼンでのトップチーム昇格も時間の問題かと思われていたが、一転して自身のルーツであるトルコのベシクタシュJKに移籍することが発表された。この移籍にはレヴァークーゼンからの給与面に関する不満があったという見方も報じられている。
■ 2018-2019年(ベシクタシュJK)
2018年9月29日のスュペル・リグ(トルコ1部)第7節 カイセリスポル戦にてリーグデビューを飾ると、第12節のスィヴァスポル戦では移籍後初ゴールを記録。その後も第27節のチャイクル・リゼスポル、最終節のカスムパシャを相手にはシーズンで2回のハットトリックを記録するなどトップチームでのデビューイヤーとは思えない活躍にて、23試合8得点4アシストでシーズンを終えている。2019年夏には多くのクラブからの関心を集める中、開幕を迎えたスュペル・リグで既にシーズン初ゴールを挙げているなどさらなる進化に期待がかかる。
代表歴
生まれのドイツとルーツのトルコの二重国籍を保有している彼は、世代別代表として両国でのプレー経験を持っている。ただ、多くはトルコ代表としてのプレーであり、トルコU15~U21の各世代別代表を戦ってきた。2019年3月にはEURO予選に臨むトルコA代表に初招集を受けると、同年5月にはギリシャとの親善試合にてフル代表デビューも飾っている。既にトルコ代表として公式戦にも出場をしているため、トルコ代表が彼のキャリアを形成する。
移籍の噂
ベシクタシュJKとは2022年6月末までの契約を締結しているが、2018-19シーズンのブレイクにより主要リーグからの多くの関心を集めるようになっている。イタリアからはASローマやサンプドリアなどのクラブが浮上し、スペインではエスパニョールとベティスからの関心が報じられるなど争奪戦が繰り広げられることは必至だ。ベシクタシュはレヴァークーゼンからわずか15万ユーロにて彼を獲得しているため、それなりの金額でも大きく利益が出ることから移籍にも前向きな姿勢を見せる可能性もあるだろう。
プレースタイル
センターフォワードとウィンガーの両位置でプレーが可能な選手であり、相手ディフェンスの隙きを突いた裏への抜け出し、そして高い決定力を武器とする得点力が持ち味だ。チャンスと見るやドリブルで仕掛け相手を翻弄するなど多くの攻撃的なオプションを兼ね備えているため貴重な人材であることが伺える。184cmの申し分のない体格も人気たる所以の一つだと言えるだろう。