名前 | ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma) |
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生年月日 | 1999年2月25日 |
国籍/出身 | イタリア(カステッランマーレ・ディ・スタービア) |
身長 | 196cm |
ポジション | GK |
所属 | ACミラン |
クラブと代表の低迷に葛藤する次世代の守護神
プレー動画
経歴
彼は地元カステッランマーレ・ディ・スタービアにあるクラブ・ナポリのサッカーアカデミーで14歳まで育った選手だ。14歳の頃、兄であるアントニオ・ドンナルンマが在籍していたACミランの目に彼も止まり、25万ユーロでの契約を交わしたと伝えられている。14歳での加入からわずか1年が経った頃、当時プリマヴェーラでプレーしていた彼だったが、2014-2015年シーズンの第24節チェゼーナとの試合で15歳ながらベンチ入りを果たすと、その後もシーズン後半からは常にベンチ入りをしており若い彼に対して多くの注目が集まった。
2015-2016年シーズンに入ると、開幕戦からベンチ入りをしており、期待の現れであるがまだ起用はないだろうと予想されていた。しかし、シーズン前のICC(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)において良いパフォーマンスを見せたことと、ディエゴ・ロペスが不調であったことが重なり、第9節のサッスオーロとの試合でセリアAデビューを果たすこととなった。その試合での16歳8ヶ月での出場はゴールキーパーとして最年少出場記録となっている。そのままシーズン終了まで30試合においてフル出場を果たし、その名が世界中に轟いた。
2016-2017年シーズンも引き続きミランの守護神としてゴールマウスを守っており、全試合にフル出場をするなどチームに大きく貢献をしているが、チームの最終順位は6位とかつての活躍から陰りを見せている。そのような事象もあってかシーズン終了後の6月、ミランとの契約を更新しないと発表された。しかし、1ヶ月後にミランとの契約を2021年まで更新をしている。
多くの憶測を生んだ後の2017-2018年シーズンだったが、ここでもリーグ戦全試合にフル出場をするなど、躍動している。近年のチームの低迷により、未だ欧州大会での出場歴がなかった彼だったが、このシーズンではヨーロッパリーグに出場をしており結果的にベスト16にて敗退をしたものの、クラブにおける初の国際的な大会の舞台を経験している。2018-2019年、またしてもチャンピオンズリーグの出場権を逃したチームにおいて彼のモチベーションが一体どこに向かっているのか、気になるところだ。
代表歴
イタリアU-15、U-16、U-17、U-21を経て、2016年8月にイタリアA代表で初招集を受けると、同年9月のフランスとの親善試合においてデビューを果たした。その時は17歳6ヶ月での出場となり、イタリアA代表史上3番目に若い記録となった。ゴールキーパーとしては最年少出場記録であり、およそ105年間における最年少出場だと伝えられている。しかし、イタリア代表でもまた2018年ワールドカップの出場権を逃しており、彼が世界的な舞台で活躍することはまだ目にできていない。
移籍の噂
一時期、ミランとの契約更新をしないと伝えられていただけに、移籍への関心は少なからずあると思われる。最たる理由としてはチームの低迷だろう。夢は「スクデットとCL制覇」と語る彼の思惑とは異なり、デビューから6位より上の順位には立てていない。順位に伴ってチャンピオンズリーグの出場権を得ておらず、このような逸材がチャンピオンズリーグの舞台で未だにプレーをしていないのは大問題だろう。生粋のミラニスタだと語るが、その愛するクラブを捨て、より大きな舞台でのプレーを望むのか、それともミランと共に戦うのか、その決断は今シーズンの終了後に大きく動くだろう。
プレースタイル
196cmと恵まれた身長を武器に、リーチの長い手足でシュートチャンスを防ぐゴールキーパーだ。反応速度においても一級品であり、この若さで既にセリエAでは100試合以上に出場しており、状況判断力にも秀でている。ブッフォンの後継者として申し分ない逸材だ。